https://youtu.be/NZU91ljmZvQ?si=HdgkDhwX2BkYS7oy ⇧以前発見された数百人のウイグル人を中国政府がどこかへ連行している様子。
最近AFP通信が、新疆ウイグル自治区の強制収容所の状態がどうなっているのか確認する為に現地に取材に行っています。
肝心な場所は入る事を阻止され確認できなかった様ですが、中国政府が新疆ウイグル自治区でのウイグル人に対する弾圧を人目につかないように隠す為、道路を封鎖し、いくつかの収容所を解体しているのをレポートしています。
AFP通信は中国政府の政策転換によって、新疆ウイグル自治区北西部での収容所が変貌しつつあると報告しています。
彼らは7月、オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)の調査で特定された新疆ウイグル自治区の収容所とされる26の場所を調査しようとしました。
有人監視塔や監視カメラ、有刺鉄線を張り巡らせた高い塀がある場所もあれば、使われずに放置されているところもあったとの事。
キルギス自治州アルトゥシュ市周辺の強制収容所を確認しようとした所、中国公安省の記章が付いた金属製のゲートでブロックされた地点から先には進めなかった様で、ゲートは他の車両が通れるように開いていたが、AFP通信の車が進むと閉まったまま開かなかった様です。
記者がウイグル人警官に「入っていいか」と尋ねると、警官は「ここは刑務所です。絶対に入ることはできません」と答え、「立ち入り禁止区域」だと頑なに断っています。
そして「写真や映像の撮影は禁止です」とも。
他のエリアでAFPが視察できた計10カ所の施設は、スタッフの存在や外部のセキュリティインフラの状態から、稼働しているように見えたそうです。
いくつかの施設は人里離れた場所にあることが多く、数十万平方メートルに及ぶ広大な敷地を持ち、カミソリワイヤーと監視塔を備えた高さ5メートルの塀に阻まれ、内部は隠されていると報告しています。
AFP通信の調査は新疆ウイグル自治区の刑務所に立ち入る事は出来なかったし、投獄されている人物を確認することも出来ずに終わりました。
カナダのサイモン・フレーザー大学で新疆ウイグル自治区の収容施設の状態を研究しているダレン・バイラー助教授は「数十万人のウイグル人らが警備の厳重な工業団地で強制的に働かされ、肉体的・精神的危害を加えられたりしている」と言っています。
メディアはまともに新疆ウイグル自治区の強制収容所を取材できていませんが、2021年中国人ネットユーザーが新疆ウイグル強制収容所エリアに潜入し隠し撮りを決行しました。
https://youtu.be/cI8bJO-to8I
中国は新疆ウイグル自治区で大量のウイグル族を「再教育キャンプ」という名目の強制収容所で、思想改革のために拘束していると非難されていますが、中国政府は常に職業訓練以上のものではないと否定しています。
しかし、中国のネットユーザーGuanguanは、2021年に米国メディアの情報と百度の地図をもとに、危険を冒して新疆ウイグル自治区まで車を走らせ、新疆ウイグル自治区の8つの市と町にある18の施設を撮影・訪問し、薬物更生センター、拘置所、訓練学校、職業教育センター、拘置所、教育矯正局などの施設の存在を突き止めました。
凄い行動力ですね。
動画を撮影したGuanguanは「中国政府の規制により、外国人ジャーナリストが新疆ウイグル自治区に取材に入るのはほぼ無理だ。」と述べています。
これらの施設のほとんどは、金網、監視塔、高い周壁などの特徴があり、百度の地図にはそのほとんどが記されておらず、一部の収容所では外壁に「労働改革」や「文化改革」などのスローガンが記されているとの事です。 また、新疆ウイグル自治区内の道路には検問所が設置され、車でそのまま侵入する事は不可能です。
この動画がアップロードされ広く注目を浴びて以来多くの人々が、彼が政府に消されるのではないか・・と、身の安全を心配し始めています。 ネットユーザーたちはこの動画の下に、彼の勇敢さを称賛し、本当に勇気があり立派な人物だと評し、彼の無事を祈るコメントを投稿していました。
過去に大量の衛星画像を用いて新疆の再教育キャンプを調査してきた、オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)のネイサン・ルーサー研究員は、動画で確認出来た建設されたばかりの新刑務所はウルムチ第3拘置所の最西端に位置し、新疆最大の再教育キャンプであると言っています。
この動画は新疆ウイグル自治区の拘禁システムのネットワークについて前例のない映像を提供しているだけでなく、これらの収容所の規模や、2017年以降に正確に何人が拘禁されたかを示唆しているとルーサー研究員も評価しています。
この様にウイグル強制収容所の実態についての調査は正攻法ではほぼ不可能で、かなりのリスクを冒さないと実態は把握できないと思われます。
習近平が先月末、新疆ウイグル自治区に海外世論工作を担当する統一戦線工作部と赴き「世界でのウイグル世論戦」に勝利するよう命令
8月末に習近平は中国共産党トップ全員とともにウルムチへ向かいました。
習近平は地元当局に対し、「違法な宗教活動 」は根絶されておらず、ウイグル人の 中国化 も完全ではないと述べています。
https://youtu.be/T4NDHwj9UO4?si=7GaMVxCrN2FB27F0
ウイグルジェノサイドを批判してきた中国反体制派メディアbitterwinterがこの件を調べつくしてレポートしており、習近平は遂に新疆ウイグル自治区における弾圧とウイグル人ジェノサイドに関する国際的批判に答えたが、それは「弾圧は決して厳しいものではない。」との事だったと批判しています。
習近平は先月8月26日、BRICS会議の帰りにウルムチに立ち寄り、新疆中国共産党委員会、新疆ウイグル自治区政府、新疆生産建設兵団(新疆の経済を牛耳る準軍事組織)を招集して会議を開きました。
新疆ウイグル自治区の中国共産党書記・马兴瑞と自治区政府主席・エルキン・トゥニヤズという2人の中国共産党の子分も、習近平に公的に報告を行っています。
習近平はまた、中国共産党の主要指導者のほとんどを新疆に連れてきており、その顔ぶれは実に豪華でした。
王毅外相、王曉紅公安相、石泰峰統一戦線工作部長、李幹傑中国共産党組織部長(人事管轄)、陳文清中国共産党中央政法委書記(司法トップ)、何維東中央軍事委員会副主席(習近平が委員長)、何立峰中央財経委員会中共弁公室主任、蔡奇政治局幹部などです。
これは秘密裏に行われたわけではなく、新華社通信と国営テレビCCTVが報道しています。
習近平は新疆の現状に満足していない様子で、新疆にはまだ「未解決の不安定要素」があると習近平は主張し、多くの言葉で弾圧を強めるべきだと聴衆に語ったとの事です。
習主席は「新疆ウイグル自治区における重大かつ隠れた危険を防ぎ、鎮圧するメカニズムを改善強化し、反テロ・反派閥闘争を法治の推進と強力な安定維持活動と結合させ、現状の問題とその原因の両方に対処し、包括的な措置を採用、この地に於ける綿密な統治を強化することが必要だ」と説明しています。
習近平は国際宣伝を担当する統一戦線主席をウルムチに連れていき「積極的な宣伝を強化する必要がある」「中国共産党が国際メディアに、新疆の今現在のストーリーを見せる必要がある」「あらゆる種類の虚偽で否定的な世論、有害な言論に的を絞って反論する必要がある」と主張し、海外世論戦を強化するよう命令を出しました。
また、新疆の観光開放を拡大し、国内外の観光客に新疆への旅行を奨励することも必要だとも。
日本や欧米に向けて、新疆ウイグルジェノサイドは存在しなかったとキャンペーンを張るつもりです。
その理由は簡単です。ウイグルジェノサイドが貿易制裁の大きな根拠の一つになっているので、それを覆し逃れたいのです。
習近平は演説で新疆に "枫桥经验 "を導入する事を提案しました。
https://youtu.be/opRWfeibSo4?si=jV4OuWVV376k3hav
中国人はこの言葉の意味を知っています。「枫桥经验」とは、毛主席が文化大革命の前段階として1963年に浙江省で始めた運動です。
「地主」「富農」「反革命分子」「悪人」の4つの「反動分子」を拘束し、公然と辱め、拷問し、場合によっては殺害する「四掃運動」です。
「反革命分子」と「悪人」には中国共産党が認めない宗教を信仰している者も含まれていました。今日、彼らは "non-invasive"と呼ばれています。
これは、中国文化に適応していないという意味ではなく、共産党に完全に従属するように改造されていないという意味です。
新疆ウイグル自治区を毛沢東文革の"枫桥经验 "で脅す事は、新たな弾圧の波を予告しています。
習近平は、"観光客 "としてやってくる無知で利用できる都合の良い人間を集めることで、中国の国際的な評判へのダメージを抑えられると本気で考えているようです。