イランとイスラエルの争いが仮想通貨や株価に甚大な影響を与えつつありますが、イスラエル・イラン情勢懸念で果たしてどこまで下がるのか?

 

 

Photo Maxim Hopman

· 投資

https://youtu.be/tiFSTHLmDgk?si=S_81kn2ncFaqtpph

4月12日、WSJが「イスラエル政府は、早ければ今後24時間から48時間以内にイランからの直接攻撃を受ける可能性があるとして備えを進めている」と報道した為に、ビットコインや株価に悪影響が広がりましたと大きく報道されています。大規模な戦争が中東で始まるのではないかという懸念です。

4月12日の午前9時位(現地時間)から報道が出ていたと思われますが、報道が出た途端に下げ始めていました。

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ビットコインは4/12の午前中(NYタイム)から暴落し、5000ドル幅で下落しました。

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これにより4億ドル分のロングポジション(レバレッジのかかった買い注文)がロスカットされた様です。

S&P500の様子

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引きで見ると⇩

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綺麗に上昇トレンドに乗っていましたが少し前にトレンドブレイクしてしまい、戻そうとしている途中に間が悪くこうしたニュースが被ってきます。

 

ダウ

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先週はインフレとイランイスラエル情勢が警戒され米国株は不調で終えました。

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日経先物

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この状態を受けて日経先物がここからどの位下げてくるかが気になる所です。

日経平均折角過去最高値を更新したんですから、こんな所で躓かずガンガン上げていってもらいたいですね。

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GOLD

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金価格もイラン攻撃予告により急落しました。

その後、イランは4月14日イスラエルに向けてドローンとミサイル攻撃を実施。

https://youtu.be/JOk4qVx_FN8?si=takR6nYyZoYOPfxH

イランのイスラエルへの攻撃を受けて仮想通貨マーケットは暴落しました。

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イラン攻撃スタートに合わせて、仮想通貨マーケットは大暴落。いくつかのアルトコインは2桁台の急落を記録した程です。

ビットコインはイランの攻撃から数分以内に6,000ドル幅の急落を記録し、約6万8,000ドルから6万0,800ドルまで急落しています。※去年の何もない地合いでの値幅は一日で数百ドル程度だったので大きさが分かると思います。

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仮想通貨マーケットを驚かせたのはビットコイン以上にアルトコインの落ち方でした。こちらは最後に紹介します。

ビットコインは4/12日のイランによる攻撃予告と4/14の実際の発射で二段階落ちて大きく影響を受けました。

ビットコインの様子⇩

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しかし、ドローンやミサイル発射直後にイラン国連代表部が「イスラエルへの攻撃は「終結した」と発表。

「今回のはイスラエルがダマスカスにあるイランの外交施設に対する攻撃に対する正当なお返しで、これで終わりだ。」「終わったんだから米国は関与しないように」と4月14日7時6分(日本時間)宣言しました。

これによりビットコインが下げ止まり、反発を開始。

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その後、順調に反発していたビットコインですが、西側に説得され矛を収めたかに見えたイスラエルが再度イランへの攻撃を行おうとしていると報道が4/15夜からされ始め、再び反落開始。

イランイスラエル情勢に敏感に反応しています。

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コレはビットコイン自体の値動きが悪いというよりも、完全に国際情勢によるファンダ要素が大きいです。

4/15のイスラエル反撃報道後のS&P500

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イスラエル反撃報道後のダウ

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日経にも影響が出始めました

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今後イスラエルイランはどうなるのでしょうか?

 

イスラエル国内報道を見てみましょう。

「イランへの攻撃を待ってはいけません。イスラエルは直ちにイランを攻撃しなければなりません」と煽るイスラエルメディア

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イスラエルは米国の承認なしにイランを攻撃するのか?

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イスラエル与党リクードの議員ダノン氏はメディアのインタビューを受けて「イラン人は昨日特定のポイントを選択したが、我々も選択できる」と発言。

イランと同じような形でやり返したい様です。

ダノン氏はまた、米国がイスラエルにイランに反撃しないよう求めている事について「彼らとの対話は重要だと思うが、それは我々がイスラエル国家の所有権を米国に手渡したという意味ではない。今回の出来事はこれまでとは違う。国際規約では、国が国を攻撃した場合、攻撃された国には身を守る権利があります。もし私達が対応しなければ、イランを増長させ次の攻撃に繋がるだろう」と主張。

こんな雰囲気のイスラエルですが、イスラエル株価平均には当然影響が出始めています。
こちらはイスラエル株価平均TA125(テルアビブ125)

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TA125はネタニヤフ政権が反撃を決定した4/15にサポート割れ。

去年の10/7にハマスがイスラエルに対してテロを起こし、紛争が始まった際はイスラエルの株価は下げずに上げ続けていましたが、今回のイランとの戦争が示唆された4/15以降、サポート割れしたイスラエル株価平均TA125には嫌な雰囲気が漂います。

この動きはハマスの時とイランと事を構える事は経済的な意味合いが全く異なるとマーケットが判断しているからかもしれません。

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ただでさえ政権支持率が低い状態なので、株価が暴落したらイスラエル国民からの反発がより一層激しくなる可能性があります。

そしてイランもタダでは済んでいません。

イランによるイスラエルに対する前例のない攻撃により、リアルは急落し、人々は物資を買い溜めしました。

 

イラン国民、経済不安で政権への怒りが高まる。

は対ドルレートで暴落しています。

今日のレートは1ドル・

65600リアルです。※イラン政府が出している公式レートは実態とかけ離れた飾りです。

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リアルの下落は1979年の革命以来延々続いていますが、2018年に米国がイラン核合意から離脱し、イランの石油輸出と銀行部門に制裁を課したことで顕著に加速しました。驚くべき事に1978年のリアルのレートはは1ドル=70リアルでした。今は1ドル65600リアルです。
イスラエルと開戦しそうになった為、リアル安は加速していて、イラン国民を貧困ライン以下に追いやっています。

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イスラエル・イラン共に国民は事態のエスカレートを主に経済的な理由で非常に嫌がっている様です。

 

今回の騒動でアルトコインはどの様な値動きをしたか?

主要アルトを見ていきましょう。

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イーサリアム

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イスラエルがイランに直接攻撃をした場合は最大で2700ドル程度までの下落を想定しています。

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ソラナ(SOL)

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SOLは今回175ドルから116ドルまで34%も価格を落とし、もう終わったみたいに言われてもいましたが、重要なサポート内に戻しています。

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ここから戻せるかに注目したい銘柄です。

XRP

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イランのミサイルはほぼ撃墜されイスラエルにダメージはありませんでしたが、XRPには直撃したかのようなダメージを与えました。0.6ドルから0.42ドルへ30%下落。

イスラエル反撃発表にはほぼ反応していませんでした。

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XRPホルダーにはしんどい時期が続きますが、現在の位置で再度上昇に向けて足場を固めているようにも見えます。

DOGE

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ドージもイランイスラエルで下げていますが、短期の下降トレンドは抜けて、現在レンジで動いています。

注目すべきはこちら。

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ビットコインが3/15に頭打ちしてから下げた後のドージの上げ方です。ビットコインの値動きを遥かにしのぐパフォーマンスを見せています。

これはビットコインドミナンスが影響していると思われます。

同じ時期で比較して見ましょう。

ビットコインドミナンス

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ドージ

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完全に反対の動きをしているのが分かるでしょうか?ビットコインドミナンスが上昇しているタイミングでドージが綺麗に落ちています。

ビットコインドミナンスが低下してくるとドージ(他のアルトも)は上昇しますので、良い目安になります。

TON

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この銘柄はアルトの中では値動きが強く、今回の暴落からの回復も早いので注目しています。

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ビットコインドミナンスが低下している時に大きく上昇します。

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ビットコインは次のイスラエルの反撃とFRBの利下げ延期の様子次第になりますが、ここらで持ち直してくる雰囲気があります。

今週土曜日に半減期を迎えますのでどうなるかを見ていきましょう。

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