FBIがワシントンDC郊外にあるロシア対外情報庁(SVR)勤務のディミトリ・シメスの132エーカーの牧場を家宅捜索したという報道

 

シメスは2016年にはトランプの娘婿のジャレッド・クシュナーを通じてトランプ陣営に助言していたとの事ですが・・・

Photo Vadim Artyukhin

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FBIは「これは現在進行中の問題であり、これ以上のコメントはありません」とメディアの取材に答えたようですが、大統領選挙を控えたこのタイミングで新たなトランプ叩きのネタを仕込もうとしている可能性があります。

数人の捜査官が今週水曜夜、ヒルズボロ・ロードからフリント・ヒルの北へ約4.5マイルのところにあるツイン・ポスト・レーンの敷地のゲートで記者に会い、FBIが現場にいる事を確認したそうです。ゲートポストの横には、黄色い事件現場テープが敷かれていました。

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現場の位置です⇩

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ディミトリ・シメス氏(76歳)はワシントンDCの外交界では数十年に渡りよく知られている人物で、ロシア問題の専門家とみなされていました。

同氏はニクソン元大統領が設立した公共政策シンクタンク、 ナショナル・インタレスト・センターの長らく所長兼最高経営責任者を務めていましたが、2022年に同センターを去っています。

現在はシムズ氏は、ロシア政府が管理するテレビ局「チャンネル・ワン」で「ザ・ビッグ・ゲーム」 という時事番組の共同司会者を務めているそう。

シメス氏はトランプ前大統領の2016選挙運動の際や、政権運営に関与していたと言われており、2016年の大統領選挙へのロシアの介入の可能性をめぐるモラー特別検察官の捜査で主要な役割を果たした人物の一人でした。

当時の報告書は、シメス氏がトランプ陣営とモスクワの仲介役を務めていなかったと結論付けています。

木曜朝に電話でメディアと連絡を取ったシムズ氏は「今は国外におり、自分の所有地で何かが起こっている事は知っていたが、そこで何が起きているのか正確には知らない。 私はいかなる行動についても正式に通知を受けていません。令状も見ていません。いかなる法執行機関からも、あるいは他の誰からも連絡を受けていません。」と語っています。

 

この報道をしているrappnewsとは?

バージニア州ラッパハノック郡のご当地メディアでした。

ウクライナ寄りのプロパガンダを流すメディアかと思いきや、米国のただの地方紙でしたので、この報道は中立的な報道だと思われます。

 

ディミトリ・シメスはロシアの工作員なのか?

2016年3月、クシュナー氏の義父であるドナルド・トランプ氏は共和党の大統領候補指名を圧倒的な勢いで獲得していました。

実業家のトランプは当時、自身の選挙陣営に外交政策の専門知識が欠けていると非難されており、クシュナーはその改善に努めていました。

その時、彼は喜んで協力してくれるロシア人ドミトリ・シメスと出会いました。ワシントンの外交政策シンクタンクであるナショナル・インタレスト・センターの所長兼CEOを20年近く務めていた人物です。

シメスは1970年代初めにソ連を離れ、米国市民権を取得しニクソン大統領の非公式外交政策顧問を務めて以来、ワシントンに常駐しており、米ロ関係の改善を長年行ってきました。

トランプ陣営はシメスを顧問と名乗らせる事はありませんでしたが、同氏は特にロシアに関してトランプ陣営に助言を与えていました。

2016年6月、シメスはトランプの外交政策チームを率いていた当時上院議員のジェフ・セッションズにメモを送り、「モスクワとの新たな始まり」という提言を含むいくつかの政策提言をしており、8月にはクシュナー自身に「ロシア政策メモ」を送っていた事がモラー特別検察官によって判明しています。

シメスはロシア高官と頻繁に接触し、なんらかのロシア側の意向をトランプ陣営に伝え、トランプのロシアへの考え方に影響を与えていた可能性はありますが、国益に反する行動を取った証拠は未だ無く、スパイと断定する事は出来ません。

今回のFBIの捜査は、2024大統領選挙からトランプを追放する為に民主党が行っているトランプ潰しで証拠集めの一環だと思います。何も出なければ良いですが、まぁしばらくは安心できません。

ウクライナ側としては、トランプになるとロシアウクライナ戦争から米国政府がウクライナが望まない形で手を引く流れになりかねないので、トランプを追い落とせそうなこうした報道に敏感なんでしょう。