フランス総選挙が一転大惨事に

 

 

まさかのルペン国民連合が敗北し、原発大国フランスで脱原発、賃上げや年金支給年齢引き下げの財源に超増税を公約にしている極左が勝利しました

 

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https://youtu.be/aqW59JVMUKM?si=1i0ww9cwBkU8wtvo

マクロンはルペン国民連合の勝利を阻止する為に、極左連合である人民戦線(不服従のフランスフランス社会党緑の党フランス共産党などの連合と結託、先週、200人の候補者を選挙から離脱させ国民連合潰しに方針転換しましたが、これが実を結んだ可能性があります。

結果、マクロンの策により、極左政党が第一党を獲得し、死なばもろとも作戦は成功。

パリでは極左活動家と移民が「フランスは移民の国だ。」と書かれたフランス国旗を広げ大騒ぎ。

新人民戦線の勝利を祝う為に発炎筒を焚いてます。

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ここはレピュビリック広場ですが、連中が乗っかり横断幕を掲げ騒いでいるのは第三共和政期の1883年、フランス共和国の象徴であるマリアンヌ像(自由の女神像)です。

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フランス国旗ではなく、パレスチナ国旗などを掲げ下品な騒ぎ方をするのが彼らの特徴ですね。

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ズタボロに。。。共産主義者と極左を勝たせてでもフランス破壊を進めたマクロンが戦犯でしょうね。

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こんな事をフランス国民が本当に望んでいるのか不思議でなりません。

 

マクロンの任期自体は後5年ですが、今回のマクロンの解散総選挙はマクロンにとっても厳しい状況を生み出しました。

移民政策を転換しようとした保守政権誕生阻止を狙った左派連合とマクロン与党連合による候補一本化は、ルペンの国民連合の単独過半数獲得を阻止する事に成功した一方、極左連合である人民戦線が議会の最大勢力となる状況を生み出しました。

マクロン与党連合と新人民戦線は3候補以上が決選投票に進出した選挙区のうち200以上で候補を一本化。初回投票の終了時点で300議席を超えていた3候補以上の選挙区を候補一本化後に90議席程度に減少させ、票が割れて国民連合に負けるパターンを塞ぎました。

コレは日本でも見かけるパターンですが・・・日本で例えると、維新や日本保守党(あくまで例)が議席を伸ばすのを防ぐ為に自公が左派連合(立憲・共産・社民・れいわ)と候補を一本化したようなものです。

当然、国民連合に投票した人達からはふざけんなよとマクロンに怒りが集中しています。禁じ手を使ってでも、そんなにフランスを破壊したいのかと。

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選挙結果だけ見ると、フランス国民が愚かな選択をしたように見えますが、実際はマクロンが国民連合封じを実行した事が大きいと思われます。

この結果はフランスだけの話に留まらず、G7の対中国・ロシア政策にも影響を及ぼす可能性がありますから心配な環境になりました。

 

フランスの人民戦線とは?

人民戦線とは、反ファシズム、反帝国主義、反戦主義を共同目標(これはただの名目で実体は資本主義のせん滅を目標とするマルクス共産主義のイデオロギー)とする集団です。

フランスでの人民戦線の起源は、フランスの労働階級における統一戦線から発展したもので、「人民戦線」という単語は1935年の第7回コミンテルン世界大会においてブルガリア共産党の指導者ゲオルギ・ディミトロフによる提唱の後に一般化しています。

マクロンはルペン国民連合による政権奪取を阻止する事に成功しましたが、初回投票前にマクロン大統領が国民連合と同様に危険視していた左派連合が代わりに議会の最大勢力に躍り出る事になりました。

左派連合内の最大勢力である極左政党・不服従のフランス(LFI)を率いるメランション党首は、マクロン大統領に対して、左派連合に政権運営を要請する事を求めていますが、この新人民戦線の公約がこれまたとんでもないのです。

第一生命経済研究所が新人民戦線の公約と国民連合の公約を纏めてくれています⇩

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年金支給年齢引き下げや、最低賃金引き上げ、原発大国であるフランスの脱原発による収入減少に対する財源に所得税増税や富裕税を充てようとしています。

新人民戦線は最低賃金引き上げや年金支給年齢引き下げ、5年間で100万戸の低価格住宅の新築、食料、エネルギー、ガスなどの生活必需品の価格凍結などの政策に必要な数百億ユーロを富裕層に課税する事で賄うと約束しており、「超富裕層が貪る利益に課税すべき時が来た」と選挙の日曜夜、歓声の中スピーチしています。

ただでさえインフレで苦しんでいるフランス企業ですが、こんな政策を実行されると消し飛ぶんではないでしょうか。。。

折角、原発大国である事で産業競争力も強いフランス、これも捨てて太陽光・風力発電で頑張るのは良いですが・・・結果は見えてますよね。今でさえ移民で第三世界になりそうなパリを更に移民だらけにするとは・・・

 

議会最大勢力となる極左政党・不服従のフランス(LFI)の強烈な政策

・2050年までに100%再生可能エネルギーに移行し、フランスの原子力発電所を閉鎖する。

・選挙公約を破ったり、その他の基準に違反した場合に、選出された代表者をリコールで解任する(自党が真っ先に該当しそうですが・・・)

・大西洋横断貿易投資パートナーシップ(TTIP)や包括的経済貿易協定(CETA)などの自由貿易協定からの撤退

・北大西洋条約機構(NATO)から脱退

・強烈に親中。不服従のフランス(LFI)のリュック・メランション党首は、米下院議長だったペロシが台湾訪問した際に、「挑発行為」と呼び、 自身のブログで「中国は一つしかない」と声明を出しています。

・親ハマス。10/7のハマスによるイスラエル市民虐殺事件が起きたタイミングで、「不服従のフランス」(LFI)は「ハマス率いるパレスチナ軍による武力攻撃は、イスラエルによるガザ地区、ヨルダン川西岸地区、東エルサレムの占領政策の強化を背景に行われている」と攻撃を正当化する声明

フランス議会は現在、この不服従のフランス(LFI)率いる新人民戦線が最大勢力となりました。

今後が思いやられます。

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得票率ではルペン率いる国民連合が37.3%獲得し、新人民戦線の26.9%を大きく上回った状態でマクロンの戦術により敗北していますので、国民も簡単には現状に納得しないでしょう。