⇧日経先物
昨日、日中2000円近く暴落した日経ですが、35500円位で下げ止まるのを期待していました。
しかし、昨夜21:30位に発表された米国雇用統計が非常に悪く、失業率が大幅に悪化し、景気後退懸念が急拡大し、米国株が下落。日経先物もかなり売り込まれました。
失業率悪化が発表された21:30から再び日経は下げはじめ、急落。一時34400円まで落ちました。そこを底として買いが入り、現在は34860円位になっています。
米国労働統計局の発表したデータ
米国失業率(季節調整済み)、2022年7月~2024年7月のチャート
非農業部門雇用者数の推移
失業率の悪化具合が加速しているのが良く分かるデータでした。
日銀が追加利上げを決定し、政策金利0.25%程度にすると7/31、記者会見をして発表からの値動き。
日経平均は日銀利上げ発表の翌日から外国人の利確売り、ショート、レバロング勢力のロスカット等により下落していくスピードを加速させていきました。
8/1の38900円位から昨夜深夜の34400円まで二日で4500円も下落。12%に迫る下落率となりました。
7月中旬から明確な下落傾向にあったドル円も日銀利上げ発表により円高に加速。現在は146.5円付近まで下げています。
これにより輸出関連株が暴落し、日経の下落をリードしています。
特に影響を受けているのは輸出関連銘柄筆頭のトヨタで、去年から上昇トレンドを支えていたサポートライン(ピンクの丸をしたライン)を不祥事などの報道や、日銀利上げ懸念で下抜けしてしまい、その後暴落中です。
ここまで下げてしまうと、下げ止まるのは最悪2000円まで落ちて下のサポートに当たってからになる可能性があります。
そして更に追加の悪材料が出てきました。
イラン国営テレビが「これから数時間で、世界は驚くべき光景と非常に重要な展開を目撃するだろう」と報道。
イラン・インターナショナルや他のメディアもこの話を取り上げています。
こちらはサウジ国営メディアのアル・アラビーヤの報道です⇩
https://youtu.be/LheFmCrVRag?si=ZqrpXz1LLBjrrvQt
アル・アラビーヤはアラブ世界全域かつほぼ全世界のアラブ人に視聴されている代表的な国際放送の一つ。
在イスラエル米国大使館はイスラエル在住の米国民に向けて、安全保障上の環境が急速に変化する可能性があるとして、警告を出したと報道されています。
フランス政府も自国民にイランから出る様に呼び掛けています。
イランの報復を恐れて多くのイスラエル居住者が出国した結果、空港システムへ負担がかかり不具合が発生したとの情報も。
イスラエル空港休業が発表されてから数時間後、イラン国営テレビは金曜日の夜に生放送で「今後数時間で、世界は異常な光景と非常に重要な進展を目撃する事になるだろう」と報道。
事態の進展を考慮して、米海軍は本日、空母「ルーズベルト」がイラン沖のホルムズ海峡に到着したと発表しています。
イランメディアはイラン国防省の話として、状況の機密性を考慮し、イラン軍が国民に対し道路上の軍事装備品の写真やビデオを撮影しないよう要請したと報道しました。
ペンタゴンはこの動きを警戒して中東に追加でエイブラハム・リンカーン空母打撃群を配備するよう命令。
イランがイスラエルに攻撃を始めると再び日経や米国株に影響が出ます。ただでさえ利上げで弱っている日経平均にこれ以上の試練を与えないで貰いたい所です。。。