米空軍の輸送機・給油機部隊を統括するマイクミニハン空軍大将が「2025年に中国との戦争が起こる可能性があるので、それに備えるように」と自分が指揮する将校たちに通達したと報道

 

米国大手メディアでも話題に

2023.1.28

Photo Paddy Kumar

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警告を出したミニハン空軍大将は19年9月~21年8月にインド太平洋軍の副司令官を務めた方です。

マイクミニハン空軍大将署名入りのメモは、航空機動司令部と他の空軍作戦司令官宛で、2月28日までに中国との戦いに備え為のすべての主要な取り組みを報告するよう命じていたとの事。

こちらがメディアが騒いでいる実際のメモです⇩

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米空軍航空機動軍司令官のマイク・ミニハン大将は、台湾侵略を狙う中国との紛争に備えて指揮下の指導者に、彼らの部隊がこの可能性に対してできる限り準備ができている事を確認するように命じています。

メモでは以下の様な内容が伝えられていました。

「間違いであって欲しいが、私の直感では、2025年に(中国共産党と)戦う事になると思う。

中国の習主席は3期目を確保し、2022年10月に軍議(戦争を行う為の軍部の会議)を設定した。台湾の総統選挙は2024年であり、習近平に行動を起こす理由を提供する事になる。アメリカの総統選挙は2024年であり、習近平に気の抜けた状態のアメリカを提供するだろう。習近平のチーム、理由、機会はすべて2025年に向けて整列している。

米軍は2022年を勝利の為の土台作りに費やした。我々は2023年を、その基礎の上に構築するキレのある作戦行動に費やす。

それでも、空軍航空機動軍は「より速く」行動する必要がある。中国を抑止し、必要なら打ち負かす為に、我々自身と統合軍の即応性、統合性、敏捷性を推進する。

空軍航空機動軍司令官が求める最終状態とは、「第一列島線の内側(赤い線のエリア)で戦い、勝利する準備ができており、要塞化され、統合された機敏な統合軍機動部隊」との事です。

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メモの後半には、2月に完了するタスクと、3月と4月に完了すると予想されるタスクの概要が書かれ「すべての司令官は、この命令を直ちに私に直接承認すること。そして、中国との戦いに備える2022年の成果をすべて報告し、2023年の主要な取り組みを予測する事。」とされていた様です。

ロシア国営メディアRIAノーボスチはこれに直ぐに反応し「米空軍大将が中国との戦争に備えるよう部下に要請。

これは空軍のすべての戦闘部隊司令官宛で、中国との戦闘作戦の為の大規模な準備について、2月末までに報告するよう命じている。」と報道しました。

 

エア モビリティ コマンドの責任者としてミニハン大将は米軍全体の航空関連のロジスティクスを監督しています。

元インド太平洋司令部のエリック・セイヤーズ氏は、ミニハン氏は10年以上にわたって太平洋の「最前線」にいて、中国の脅威を「制服を着た他の誰よりも」よく理解していたと語っています。

今回の文書については「メモの文言はきびしくて不快に感じる人もいるだろうが、この種のメモは、公の消費のために作成されたものでも、紛争の可能性に関する洗練された諜報機関の評価として作成されたものでもない」

人々はこの文書を「ミニハンの部下に、コマンドの準備を強化するために切迫感を持って行動することを期待する管理された通信」と解釈すべきであると指摘しています。

この報道がなされた後、米国防省の担当者は「マイク・ミニハン大将のこれらのコメントは、中国に対する省の見解を代表するものではない」と述べました。
あくまで一般的な有事への備えであると強調した。

ゼロコロナが解除され、最近西側の企業は中国経済が再開したから「また儲かる」と浮かれていますが、実態はこんなものです。

中国共産党は経済領域も「戦争」と捉えているので、現在ゼロコロナを解除して調子がいい事を言っていたとしても、経済で西側を再び圧倒し始めれば再び軍事力によって圧力をかけてきます。

その時期を米空軍航空機動軍司令官のマイク・ミニハン大将は2025年だと警告している訳です。