
米連邦準備制度理事会(FRB)が量的引き締め(QT)の減速を示唆した事で、ビットメックスの共同創設者アーサー・ヘイズ氏はビットコインは当面7万7000ドル(黄色い丸をした場所)に戻る可能性は低いと言っています。(7万7000ドルが底値だったのではないか?と言っています)
ヘイズ氏「ビットコインの7万7000ドルが底だったのか?多分そうだ」「QTは事実上終了した」

量的引き締め(Quantitative Tightening, QT)とは、中央銀行が市場に供給している過剰な資金(流動性)を回収する金融政策の事を指します。簡単に言うと、「お金を市場から引き上げる」行動です。FRBが国債を手放し、市場から資金を引き揚げるという事です。
QTについて
1. FRBの資産縮小
FRBが保有している資産(国債や住宅ローン担保証券など)を売却したり、満期を迎えた際に再投資を行わず資産規模を縮小します。
2. 目的
過剰なマネーサプライ(市場に出回っているお金)がインフレを引き起こしている場合、それを抑制する目的で実施します。市場からお金を引き上げる事で、景気を抑制し物価の上昇を落ち着けようとする狙いがあります。
3. 量的緩和(Quantitative Easing, QE)とは逆の政策
量的緩和は、景気を刺激する為に中央銀行が市場に資金を供給する(国債などを買う)政策です。一方、量的引き締めはその逆で、市場から資金を引き上げる動きです。
QTの影響
1. 金利上昇
市場に出回るお金が減ると、資金調達コスト(つまり金利)が上がる傾向があります。
2. 資産価格の下落
株式や暗号資産(ビットコインなど)、不動産等に流れていた大量の資金が減少し、これらの資産が売られる可能性があります。その結果、価格が下落する事が多いのです。
3. 経済的影響
QTは景気を冷やす作用がありますが、やり過ぎると企業活動や消費の抑制に繋がり、景気後退を引き起こすリスクがあります。
FRBによるQT緩和でビットコインはどうなる?
1. ビットコインとQTの関連性
FRBがQTのペースを緩める(例:米国債売却の削減)と、流動性が増加または減少が抑えられる為、ビットコインに代表されるようなリスク資産が買われ易くなります。
2. FRBのQT減速とその影響
FRBが4月から米国債の月間売却上限を250億ドルから50億ドルへ引き下げる方針を示しました。これによりQTのペースが鈍化し、仮想通貨を含む市場全体の流動性が改善する可能性があります。
一部の専門家は、これが「実質的にQTの終了」を意味すると判断しています。
上限を月額 50 億ドルに引き下げることで、国債の QT は事実上終了し、その金額は月間純発行額と比較すると四捨五入誤差となります。

3. SLR免除や量的緩和(QE)の可能性
ヘイズ氏は、次の強気相場を引き起こす可能性がある要因として、FRBが銀行規制を緩和する「SLR免除」の復活や、「量的緩和(QE)」の再開を挙げています。
SLR免除とは、銀行が米国債を資本比率計算から除外できるルールで、これにより市場に更なる流動性が供給されます。
QEは反対にお金を市場に投入する政策であり、これも仮想通貨市場や株式市場に好影響を与える可能性。
4. 市場関係者の見解
他の専門家もQTの減速が仮想通貨や株式市場にポジティブな影響を与えると見ており、FRBが金融緩和を再開する余地があると指摘。 QTが終了すれば、その結果としてビットコインの価格を含めた市場が再び活発化する事を期待する声があります。
以下はQT減速とは別のビットコインにとって良い動きについてです。
・最近の弱い経済データにより、FRB利下げ期待は(ハト派的に)高まり、再び3回の利下げが織り込まれました。(3月22日時点)

利下げが3回となるとビットコイン価格にはプラスです。
・トランプ大統領が金曜日に「関税には柔軟性があるだろう」と述べ、4月2日発動の関税について緩和するかのような発言をしたので株価とビットコインは上昇。このまま関税を緩和する方向に進めばビットコイン価格への影響が軽減されます。

トランプがこのまま暴れなければビットコインは機関投資家が重要視している200DMA(黄色いライン)を上抜けられそうです。
・世界の株式市場には「モンスター級」のマネー流入が続いており、全面的な貿易戦争が株式に及ぼし得るリスクは心配されていないとバンク・オブ・アメリカ

バンク・オブ・アメリカのマイケル・ハートネット氏は、世界の株式市場には巨額の資金が流入しており、投資家は米中間の貿易戦争が株式市場に与える悪影響をあまり懸念していないようだと発言。
具体的には、以下の点が指摘されています。
株式への資金流入が今年の最高に達した事実に加え、対米輸出国2強のドイツと中国で株価指数がトランプ氏の当選後に上昇している事実を挙げ、米政府が課す関税はリセッション(景気後退)を引き起こさないだろうと投資家が考えている事を示唆しているとしています。バンクオブアメリカのリポートが引用したEPFRグローバルのデータによれば、世界の株式ファンドには19日までの週に約434億ドル(約6兆4600億円)が流入し、今年の最高を記録した様です。
バンクオブアメリカはこう言っていますが、先月から米国からヨーロッパと中国に資金が流出したのは、トランプ関税etcで米国相場が崩れると恐れた投資家が避難したのと、米国株の主要な買い手であるヨーロッパの投資家が米国株を売ってヨーロッパ株を買ったからだと思われます。
・ビットコイン価格上昇の目安として便利なのが、ビットコインゴールドチャートです。ビットコインが急騰する際には金に対して急騰が起きます。

2024年2月の急騰や11月の急騰の際には見たら分かる様に、対ゴールドで一気に上昇しています。
FRBのQT減速がビットコイン価格に好影響を与えてくる目安としては、ビットコインゴールドチャートで、ビットコインが金に対して上昇を始める事が良い目安になります。

・ビットコイン4時間足での様子

マーケットの環境が落ち着いてきた事で、ビットコインはじわじわと価格を戻しています。現在は今回の調整でして抜けしてしまった主要サポートライン(丸をしたライン)を再度上抜けしようとしています。一度アタックしましたが、失敗。
このラインは中々手ごわいですが、再度挑戦し上抜けないといけません。


サポートラインを上抜けして、下げチャネルライン上側を上抜ければやっとトレンド転換です。
96000ドル位に上げられれば下落トレンドから抜けられそう。

100DMA、緑のライン(100日移動平均線)上抜けで本格上昇が期待できます。量的引き締め(QT)の減速効果に期待したいですね。