タイとミャンマーで毎日10万人が「詐欺行為」に関与しており1000以上の詐欺パークが存在するという報道です。
英国の留学生がミャンマーの詐欺パークの「暗い部屋」で18日間拘束されて拷問を受けた体験を告白、そこは「人生の終着駅」のようだと話しており、こうした事例が紹介されています。
東南アジア全域で犯罪者達は人身売買をしたり、被害者から貯金を騙し取る事で大金が得ようとしていると警告、その報道を紹介します。
今月、ミャンマーの悪名高い詐欺パークからタイで行方不明になっていた中国人俳優が救出され、サイバー詐欺の拠点が国際的な注目を集めています。
この地域では、何十万人もの人々が同じような状況で監禁されていると報告されています。
カンボジア、ラオス、ミャンマーでは近年、詐欺施設が急増。様々な犯罪組織が運営するこれらの施設は、地元の有力者と繋がりがある事が多く、何の処罰も受けずに運営されています。
この事は国連も警告、東南アジアに拠点を置く国際犯罪組織が人身売買を助長しており、地域全体に広がるいわゆる「詐欺パーク」で人々に犯罪を強要したり性的搾取をさせたりしていると発表されています。
フィリピンだけでも、こうした犯罪組織はおよそ 400 箇所あると推定されており、殆どの場合、それらは認可を受けた合法的なオンライン ゲーム運営と並行して、秘密裏に違法に運営されています。
世界中の被害者を狙ったオンライン詐欺ファームの急増は、COVID-19パンデミック中に爆発的に増加した比較的新しい現象です。
フィリピン大統領組織犯罪対策委員会(PAOCC)は近年、数十の組織を強制捜査して閉鎖させており、国連薬物犯罪事務所(UNODC)と連携して、フィリピン、カンボジア、ラオス、ミャンマーを含む東南アジア諸国における詐欺ファームを阻止し解体する為に他国と協力する事を検討しています。
先日、フィリピンで市長に成りすましていた中国人スパイ・アリス・グォが自分の敷地内で詐欺パークを作っていた事件は覚えてらっしゃいますか?
このような施設が東南アジアに広がっています。
これらは大規模な組織で捕らえられた人々は逃げる事が出来ず、詐欺や不正行為を強いられ、女性は性奴隷として人身売買されると国連は報告しています。ある詐欺ファームの管理者は「水族館」と呼ばれる施設を所有し、そこで売春させる被害女性を展示していました。
カンボジアでは2019年にオンラインギャンブルが禁止され、その後パンデミック中にカジノが詐欺の拠点として転用されるケースが増えています。ラオスなどの国では、新規事業を育成する為に経済特区が設けられたが、規制が緩い為に犯罪の拠点となっています。一方、ミャンマーでは、クーデターとそれに伴う内戦により、犯罪者予備軍のビジネスチャンスが拡大、取り締まりはまともにされなくなりました。
これは日本も他人ごとではなく、最近SNSで日本人女性が中国人犯罪者にスカウトされ、東南アジアに連れ出された後、監禁され毎日薬を盛られながら中国人客などに乱暴にセックスさせられている事例が増えています。
彼女らは中国人に値付けをされ性奴隷として扱われます。
逃亡できた被害者らは「タイ国境から小舟で川を越え、第三国に渡り売春施設に到着すると、暴力を振るわれ、薬を盛られて意識が朦朧とした。その後は毎日、中国人相手に客を取らされた」「店側から売春と、大麻やコカインの使用を強引に勧められ『辞めたい』と店に伝えると、『辞めさせることはできない』と聞き入れてもらえなかったどころか、それまで働いた分の給料すらもらえなかった。」などと証言しています。
中には臓器を売られる覚悟を決めた日本人女性も。
カンボジアの高級店でギャラのいい案件があると言葉巧みに騙されカンボジアに飛ぶ女性が多いですが、行けば最後だと思ってください。と言うか性善説もここまでくるとお話になりませんね・・・
こちらの女性も2022年に騙され。カンボジアとタイの国境にあるオスマの中国人が経営する投資パーク、カジノ、ホテル、サウナ、クラブを統合したリゾートに連れ込まれたそうです。
たまたま伝手があったので助かったようですが、こうして助かる女性はごく一部でしょう。
本土に何百万人ものファンを持ち、2021年ミス・ワールド・マカオの3位入賞者である24歳のインターネット有名人「雅典娜Liya」も1年前に親友に騙されて東南アジアに行った後、誘拐され、殴られ、行方不明になったと報道されています。最近、彼女がカンボジアのカジノで「ミスNo.66」」として働かされている疑いがあるとも。
雅典娜Liyaさん(本名コン・リーメイ)は昨年、親友の招きでフィリピンに旅行したが到着後に行方不明となり、その後、殴られ傷だらけの写真が流出。カンボジアのカジノに売られた様です。
こんなインフルエンサーすらも性奴隷にしているようです。この様に最近の東南アジアでの中国人犯罪者の勢力拡大ぶりには目を見張るものがありますが、相変わらず日本ではテレビでも報道される事はありません。
この様な状況にも関わらず、カンボジア政府は何をしていたのでしょうか?
カンボジア政府関係者が中国人によるカジノ風俗複合型施設での犯罪に関与している疑い
ロンドンを拠点とするコンピューター分析会社Ellipticは先日、東南アジアでサイバー犯罪者に広く利用されているオンライン市場がフン・セン上院議長の一族が関与している、カンボジアのあるコングロマリットにより運営されている事が明らかになったと発表しました。
- Huione Guarantee(汇旺担保)は、いわゆる「豚の屠殺詐欺(ロマンス詐欺や上記の様な強制売春)」に関与する者を含む東南アジアの詐欺師に広く利用されているオンラインマーケットプレイスです。このプラットフォームではテクノロジー、データ、マネーロンダリングのサービスが提供され、少なくとも総額110億ドル(1兆7000億円程度)の取引が行われています。
- フイオン・ギャランティは、カンボジアを統治するフン家と関係のあるカンボジアの複合企業、フイオン・グループの一企業です。
- 私達の調査によると、別のHuione企業が世界中の詐欺による収益の洗浄に積極的に関与している事が判明しました。
このサイトがこの企業のサイトです。カンボジア企業で運営されているとされていますが、使われている言語は中国語です。サイトに入ると弊社はマネロンや犯罪とは一切関係が無いと主張されているのが分かりますが、証拠はもう挙がっています。
ここで提供されている商品やサービスの大部分は、サイバー詐欺業者をターゲットにしており、Huione Guaranteeで提供されている最大のカテゴリーは、お金の移動と交換を提供する業者です。業者の多くは世界中の詐欺被害者からの支払いの受け入れ、国境を越えた送金、現金、ステーブルコイン、中国の決済アプリなどの他の資産への変換など、マネーロンダリングサービスを明確に提供しています。
別のカテゴリーの業者はソフトウェアやウェブ開発サービスを提供しています。これには、「豚の屠殺詐欺」で使用されるタイプの詐欺的な仮想通貨投資ウェブサイトの作成が含まれます。これは、被害者を誘惑して仮想通貨を預けさせ、それを盗むように設計されています。連絡先の詳細、通信機器、および「AI顔変更」ソフトウェアなどの個人データも購入可能であり、詐欺師が被害者をターゲットにして接触する為に使用されています。
他にも詐欺を助長する様々な製品やサービスが販売されていて、詐欺施設の運営者が従業員を監禁したり拷問したりする為に使用していると思われる機器も含まれています。Huione Guarantee(汇旺担保)の調査により、従業員が所定のエリアから逃げた時に電気ショックを与える器具、催涙ガス、電気警棒、電子足かせの広告を特定しました。詐欺施設内で働く人々の事を「犬」と呼んでおり、業者は「逃亡を防ぐ」事や「逃げた犬を管理する」事を売りにしているようです。
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Ellipticの分析によると、Huione Guaranteeとその加盟店が使用する仮想通貨ウォレットには、2021年以降110億ドル以上が入金されている事が分かっています。加盟店の入れ替わりが激しく、仮想通貨ウォレットに関する情報が常に入手できるとは限らない為、合計金額は更に高くなる可能性があるそうです。
これらの取引の全てが詐欺やその他の違法行為に明確に結びつくわけではありません。何故なら、その為にはユーザーの資金源や購入した製品の用途を完全に把握する必要があるからです。しかし、これらの販売業者が宣伝する製品やサービスの性質、そして詐欺を助長する彼らの公然たる姿勢は、これらの支払いの大部分が違法行為に関連している事を強く示唆しています。Huione Guarantee プラットフォーム全体の何千ものメッセージを手動で分析した結果、その主な役割は違法な市場として機能する事であるという圧倒的な証拠が得られました。
このグラフを見ても、プラットフォームへの売上が急激に伸びている事が分かりますね。
Huione Guarantee はダークネット マーケットプレイスの特徴を多く備えていますが、カンボジアの大手複合企業Huione Groupによって運営されています。同グループは決済および外国為替事業 Huione Pay を運営しており、保険、航空会社、不動産にも事業を展開しており、一見、信用がおける企業の様にも見えます。
Huione Guarantee は Huione Pay と密接な関係にあるようで、Huione Payの Web サイトで大きく取り上げられていました(このページは、この事が発覚後まもなく Huione Pay の Web サイトから削除されました)。
この件は先日フォーブスなどでも取り上げられました。
フイオン・ペイの取締役の一人は、カンボジアの現首相フン・マネットの従兄弟であるフン・トー氏です。オーストラリア警察はフン・トー氏をヘロイン密売とマネーロンダリングの容疑で逮捕したと報じており、同氏は中国の組織犯罪や詐欺集団との関連も指摘されている人物です。
⇧フン・マネット首相と上川元外務大臣
調査結果によると、Huione GroupはHuione Guaranteeマーケットプレイスを運営することでサイバー詐欺を助長しているだけでなく、その子会社の1つがこれらの詐欺の収益のマネーロンダリングに積極的に関与していることも示唆されています。Huione Payの一部であるHuione International Paymentsは、Huione Guaranteeの加盟店として機能し、世界中の詐欺の収益の取り扱いを申し出ています。
日本もこうした詐欺の被害を受けていますので、他国の話ではありません。
この状態は国内でも報道して日本人に危険性を呼びかけるべきだと思いますが、中国資本に蝕まれている日本のテレビは中国に忖度しているんでしょう、全く報道されません。
また、こうして聞くと見すぼらしい施設で働かされていると思えるでしょうが、シアヌークビルのこうしたカジノ風俗複合型施設は見た目は日本人が想像しているものとは違います。
中国マフィアが設備を整えているので一見目新しく豪華に見え、若者を騙して連れ込みやすい様相を呈しているのです。
こうしたカンボジアやミャンマーのカジノ施設の様子は中国版Tiktokのdouyinでよく紹介されています。