ビットコインETFから多額の資金流入があり1月6日に急騰しマーケットを喜ばせたビットコインでしたが、喜んだのも束の間、翌日の1月7日に再度暴落しました。
1月7日のビットコイン暴落の原因は、シンプルに言えば発表された経済指標の結果を受けてFRBの2025年利下げ期待が減退したからです。
先月FRBが利下げペースを減退させると発表し、ビットコインが暴落したのは記憶に新しいと思いますが、今回は指標により利下げ減退が意識され急落しました。ビットコインだけでなく米国株も急落しています。
どんな指標に反応したのか?火曜日午前0時(日本時間に発表)されたビットコイン下落につながった指標は以下の二つ。
参考:指標発表時間や曜日は羊飼いのFXさんが纏めて通知してくれているので定期的にチェックをお願いします⇩
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米国JOLTS求人情報数
米国労働統計局が求人状況の測定に役立てるために実施している調査です。
結果は予想を大きく上回って好調でした。
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米国ISM非製造業景況指数
こちらも予想を上回って好調でした。
予想以上に強いこの二つの米国経済データにより、FRBが2025年の利下げペースを緩めるだろうという懸念が高まりビットコインや米国株は下落。
12月のISM非製造業景況指数は予想を上回り好調で、米経済の明るい見通しを示したが、今後数カ月はインフレが高止まりするとの懸念もあり、FRBに緩やかな利下げを促す動きがさらに強まりました。
次に警戒すべきは10日発表の米非農業部門雇用者数等です。
シンプルに言うと、利下げ後退につながる指標が発表されたり、FRBが利下げを後退させる発言をする度にビットコイン価格は下がります。
逆に経済が悪化し利下げが必要なデータが出てくるとビットコイン価格は上がります。
二つの指標が発表されたタイミングも最悪でした。ビットコイン価格が重要なサポートラインに接触し、ここで反発できるか、それとも下抜けして急落するかのタイミングで発表がありました。
指標発表を受けてサポートラインを一気に下抜けし、テクニカル的な要素とロング清算を巻き込んでの暴落となっていきました。下落は長期重要サポートラインでストップしています。
1月7日の暴落は運も悪かった様です。
ビットコインは2024年年始の値動きをなぞるかのような値動き
ビットコインは去年の年始も今と同じような値動きをしました。去年は1月11日迄上昇(この時のファンダはブラックロックビットコインETFスタートです)
しかしここから暴落し、1月23日迄下げました。
今年の様子⇩
このパターンが繰り返されるのであれば、9万ドル付近まで下げた後に1月後半に持ち直して、2月初旬から急騰する可能性があります。
今年の年始のファンダは1月20日のトランプ就任です。また、今年はビットコイン4年サイクルの最後の年である上昇の年です。
そして、企業による次のビットコイン採用の波が到来しつつある事も強いファンダで、1月7日時点でビットコイン財務戦略を発表したものの、まだ取得に至っていない上場企業も現れ始めているようです。
ナスダックに上場しているAcurx Pharmaceuticalsは、11月20日に取締役会が最大100万ドル(約1億5500万円)のビットコイン購入を承認した後、株価は11月19日以降35%下落しているが、年初来では30%上昇。
Hoth Therapeuticsも11月20日に取締役会が100万ドルのビットコイン購入を承認したが、まだ取得には至っていませんが株価は11月19日以降2%上昇。
LQR Houseは11月19日に仮想通貨による支払いの受け入れも行い、こうした支払いのうち最大1000万ドル(約15億5000万円)をビットコインで保有する方針を採用したと発表し、株価は11月19日以降56%上昇。
Enlivex Therapeuticsは11月20日、財務戦略として100万ドルのビットコイン購入が承認されたと発表し、株価は11月19日以降18%上昇。
ニューヨーク証券取引所上場のSOS Limitedは、11月27日に5000万ドル(約77億5000万円)のビットコイン購入を承認。
このように複数の上場企業がビットコインへの投資を加速させており、これは過去には見られなかった動きです。