ビットコインマイニング企業のライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms・本社:米コロラド州)が5117枚ビットコイン を5億1000万ドル(783億円位・12月14日レート)で購入したと昨日報道がありました。
同社は今週初め、ビットコインを購入する戦略の一環として、個人投資家から資金を調達すると発表していましたがこれを実行した様です。
背景にはアクティビストからの株か改善の圧力があった様です。WSJがこの件に関してこの様に報道しています。
アクティビスト(物言う株主)の米スターボード・バリューは、ビットコイン採掘会社ライオット・プラットフォームズ(本社:米コロラド州)の株式を大量に取得し、同社に改革を迫っている。
ライオット株価
株価は厳しい状態ですが、今回の試みで株価がビットコイン戦略により回復して来たら続く会社が増えて需要が上がるかもしれません。
ライオットやその他の大手ビットコインマイニング企業は、2020年に新型コロナウイルスのパンデミックの最中に株主に最大の利益を齎す目的で初めてビットコインを購入し成功した会社マイクロストラテジーの足跡を辿っています。こうしたビットコインの財務準備金戦略は現在、大小様々な企業が採用。
ビットコインへの需要が株価引き上げ戦略として生まれてきています。以前には見られなかった傾向ですね。
ビジネスソフトウェア会社からもはやビットコイン投資企業となったマイクロストラテジーは、現在430億ドル(6.5兆円位)相当のビットコインを保有しています。この戦略によりマイクロストラテジーの株価は今年550パーセント急騰し、他企業もこのやり方を今から真似しようとしています。
マイクロストラテジー四時間足
今年1月70ドル位だった株価は現在408ドルで推移しており、5.8倍となっています。
マイクロストラテジーは、12月23日付けでナスダック100指数に加わる予定だと本日発表されました。
ビットコイン価格についてもポジティブなニュースです。
こうした環境を受けて、ポリマーケットでは12月末までに11万ドル到達の可能性が50%になっています。
ビットコインの値動き自体は安定しています。4時間足の様子⇩
上昇チャネル内で緩やかな上昇を見せています。
15分足でもっと細かく見た様子⇩
12月5日につけた高値(104.0万ドル)からチャネル内での下降トレンドが続いていましたが、12月12日に明確にブレイク。その後、12月7日の高値(102.1万ドルの水平線)を上抜けようと揉みあっています。
ここを上抜けると104.0万ドルへ向かい、その次はチャネルの上側(107万ドル)へ向かうと見ています。
おまけに
ビットコインではありませんが、仮想通貨を上手く活用している企業は日本にもあります。
最近興味深いなと見ているのは購入した物件を自宅や別荘、ホテルに切り替えながら運用できるサービスNOT A HOTELが出したNOT A HOTEL COIN (NAC)です。
迂闊には手を出せませんが、堅調に上昇していけるか観察しています。
NOT A HOTELは博多でたまたま見かけて知りましたが、面白いデザインが売りの物件が揃っています。
博多の物件はmeiと名乗っていたので驚きました。笑
宿泊施設も中々お洒落で、知名度が上がれば人気が出てくるかもしれません。
NOT A HOTELの宿泊施設は日本各地にあります。
NOT A HOTEL COIN(NAC)の存在価値はどうなっているのでしょうか?
運営企業は NACを NOT A HOTEL DAO2に預ける(レンディングする)事で、 NOT A HOTEL の宿泊権が付与され、 預けたNACは1年後にそのまま返還されるので、 毎年、NOT A HOTEL に実質無料で泊まれる事にあると発表しています。
また、宿泊代やサービス代としてもそのまま自社コインを使える様です。
このプロジェクトが軌道に乗るかは不明ですが、中々興味深い試みですね。