今年に入ってから異常な強さを見せる三菱重工株価

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⇧こちらは三菱重工月足です。今年に入ってからの伸びは凄まじく、年始に830円程度だった株価は現在1946円。今年最強銘柄と言われるだけある伸びっぷりですが、あまりにも急騰し過ぎています。

今回は会員さんが三菱重工に最近ショートをしかけ大変苦しまれ、状態を見て欲しいとリクエストがあったので取り上げています。

 

三菱重工が急騰し始めた原因になったと思われる対中を念頭にした日本政府の防衛費倍増計画。

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三菱重工には「エナジー」「プラント・インフラ」「物流」「防衛・宇宙」部門があり、この内の防衛・宇宙産業の売上が政府の方針によって二倍程度になると見込まれています。

これまで防衛・宇宙セグメントの売上高は年間5000億円弱で推移していたそうですが、日本政府が掲げた防衛力整備計画の大幅な拡充を受けて事業規模が2倍以上になり、2027年3月期には売上高1兆円を達成し、その後も伸びていくと予想されています。

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去年は防衛力抜本的強化「元年」とされ、政府が本格的に防衛インフラ整備を始めましたが、この恩恵をモロに受けたのが三菱重工ですね。

安全保障関連3文書が2022年12月16日に閣議決定された事で始まっています。

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安全保障関連3文書可決に近いタイミングで三菱重工のチャートは月足で20日移動平均線が、50.100.200日移動平均線をゴールデンクロス。完璧に爆上げを示唆していました。

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4月.5月と停滞したものの、5月8日に発表した2024年3月期連結決算で売上高に当たる売上収益が前期比10・8%増の4兆6571億円、最終利益が70・2%増の2220億円となり、いずれも過去最高だった事が判明し、ここから直ぐに買いが入り現在の上昇に繋がっています。

政府の予算増加を受けミサイルなど防衛分野の受注が急拡大した事と円安による為替差益も追い風となっていました。

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テクニカルよりもファンダが本当に強い銘柄で、サポート割れしても殆ど下がらず平気で上げてきています。

最近の動き⇩

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1550でショート

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この辺りでショートに入られた様です⇩

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三菱重工はファンダが強過ぎますので、この爆上げチャートでショートは危険です。

デイトレレベルなら良かった(丸の位置でショートされた後にサポートまで落ちている)のですが、それを放置されてしまったので、株価がサポートを足場にガンガン上げていってしまいました。

この時は1550円から三日位かけて1480円まで5%近く下落しています。

その後、サポート付近でしっかり反発しチャネル上側へ価格が向かいました。

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会員さんが惜しくも見逃していたのはトレンドです。このチャートは明確な上昇トレンドを形成しているチャートです。そしてサポートラインもある程度明確です。ショートする前に利確ポイントを定めておくべきでした。

 

6/27時点での価格予想

三菱重工、明日の様子次第ですけど、1710位でレジスタンスライン(緑のライン)に当たってくるので、ここで跳ね返されるかどうかが見所です。

前回4/1に当たった時はヨコヨコのレンジになりました。

2か月レンジして再度上昇。

今回もそうなるかもしれません。

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その展開で再度上昇するのはサポート(オレンジのライン)にあたって反発して上昇です。

図の右側に書いたみたいに、急騰銘柄はサポートを作りながら階段状に上げる挙動をとりがちです。

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これに合わせてファンダ要因を少し紹介。

・SMBC日興証券が6月17日に従来の三菱重工目標株価1250円を1800円に引き上げたのが買いの要因になっている様子。

・安定した買いが入る要因としては、国家政策に後押しされた防衛事業の成長(対中国の日本でのミサイル生産などのサプライチェーン構築)や円安による効果を見込んでいるようです。

・三菱重工は2020年に受注した防衛省向け3900トン型護衛艦「あがの」を、長崎造船所長崎工場(長崎市)で防衛省に引き渡しました

・三菱重工はエネルギーと防衛産業需要で利益が70%増。

・ロケット、ミサイル、ガス​​タービン等による利益が過去最高を記録し配当を増額。

・三菱重工業は昨日、世界最大のガスタービンメーカーとして石炭や天然ガスから水素への移行を加速させる中、3月期の売上高と利益が過去最高となり、配当金を大幅に引き上げたと発表しました。

また、ウクライナから台湾に至る地政学的緊張が高まる中、日本政府が防衛費を増額している事から、三菱重工社製ミサイルの需要も急増しています。

・米のミサイル不足解消の為に、日本がミサイルを補充。

一例として、パトリオットミサイルは三菱重工業が日本国内でライセンスを得て生産していて、日本政府は2023年12月に国家安全保障会議(NSC)でパトリオットを米国に輸出すると確認したそうです。

三菱重工はパトリオットをアメリカに売ります。

こんな感じで三菱重工は買って寝かして成長待つ投資家が多そうです。

ショートはちょっと危ない。三菱重工はポジションを年単位とするなら、どう見ても現物ロングですね。

下げても上げても長期だと上に📈

国家安全保障に乗っかったのはやはり強い。ロング放置銘柄。素人が見てもそうです。

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6月28日の様子

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翌日28日は急騰しスタートしたもののレジスタンス内に押し戻される展開に。そのまま7月1日もレジスタンスライン内に押し戻されてラインを挟み揉みあっていました。

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⇧レジスタンスラインに張り付き、下髭を沢山出しているのが分かりますね。

これは買いが非常に強い事を表します。

その後、短期のレジスタンスも上抜けして決着。一気に上昇に入りました⇩

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これは6月27日に期待していたレジスタンスラインで反落するパターンが崩れた事を意味します。

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これだけ揉みあってレジスタンスラインの上に乗せなおした場所(ピンクの丸、1730円位)で損切はしなければなりませんが、中々難しいものです。

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レジスタンスラインを上抜けした後は2000円まで一気に上昇していきました。

三菱重工月足⇩

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もう笑うしかないレベルの強さです笑笑