これは例として挙げられているAIを使った中国による日本歴史捏造動画です。
月間アクティブユーザーが約11億人、中国国外にも推定1億人以上のユーザーがおり、中華圏コミュニティが愛用するWeibo等で拡散されている物です。
「1914年、日本軍は台湾のタロコ族の村を襲撃した。 男も女も子供も全員集められた。 少しでも抵抗した者は後ろ手に縛られ、地面にしゃがみ込むように言われた。」
この投稿についてはXではデマが広がらないようにノートをつけてデマだと知らせてくれる方が居ますが、刺激的な内容が多い為に英語圏や中華圏でどんどん広がってしまっています。
これはAIが生成したクリップだ。登場人物の不自然な動きもさることながら、この映像の登場人物はすべて、アジア人ではなくアフリカ人に見える。台湾原住民や日本兵はアフリカ人ではない。
このアカウントは、以前にフェイク動画を投稿したことでも知られている。
※タロコ族(太魯閣族)とは台湾東部・花蓮県北部の秀林郷、卓渓郷を中心に分布する民族です。
こうしたデマが厄介なのは事実とデマを織り交ぜて世界のSNSユーザーを騙そうとする事です。
1914年、タロコ族が武装蜂起して日本軍に平定された「タロコ戦役」があった事は事実です。
こちらは2014年にタロコ族の皆さんが太魯閣の戦い118周年記念碑の除幕式に出席している様子です。
https://youtu.be/JobvpE9UBf8?si=cuP2pPLZZ05pHeFm
彼等は黒人ではありませんし、現在も当時の歴史をぶり返し騒ごう等はしておりませんが、中国政府はこうした民族問題を煽り、日本への敵意の目を育てようと頻繁に扇動するコンテンツを制作しています。
琉球独立運動を煽るSNS上の中国工作員
琉球は決して日本のものではなかった! 琉球の独立回復を支持する!中国人民は常に琉球人民の味方である!
日本軍が中国の子供をダイナマイトで爆破して遊んでいるとデマで憎悪を煽る様子。反日映画です。
中国以外でもAI生成画像が戦国時代時に黒人侍や黒人家族が存在したという根拠にされ、(まともな教育を受けている海外の方は信じないでしょうが)一部で広まっています。