FOMC(Federal Open Market Committee)は年に8回開催され、FRB(米連邦準備制度理事会)が定期的に開催して金融政策を発表する場です。株価や仮想通貨値動きに瞬時に影響してきますので要チェックですよ。
今回は事前の想定通り0.25%の利下げが発表されたものの、来年の利下げを年4回から2回に半減させる見通しが出されました。
利下げ半減見通しを受けて米国株は売り一色に⇩
ビットコインも急落しました。
矢印の箇所がFOMCの発表時の動きです。
現在は10万ドルの水平線で下げ止まっています。
こちらは昨日会員様にストーリーでお知らせした際の状態です⇩
ここで指摘した様に10万ドルが守れるかどうかが重要です。踏ん張って貰いたいところ。
現在の15分足⇩
4時間足で見てみましょう。
ビットコインは現在上昇チャネル(オレンジの上下のライン)内で推移しています。
今は黄色い丸の場所での攻防になっています。ここで反発していければ昨夜の下落は問題ありません。
しかし、ここを割り込んでくると苦しい展開となります。
今回FRBは基準となるFF金利を25ベーシスポイント引き下げ、4.25%~4.50%としました。これは今年3回連続となる金利緩和の動きであり、9月以来、合計100ベーシスポイントの利下げです。
今回の発表は今までの金融緩和の流れを一度止めるような発表でした。
※FF金利とは、フェデラル・ファンドレートの略で、連邦準備銀行(米国の中央銀行)に預け入れる無利息の準備金(フェデラル・ファンド)が不足している銀行が、他銀行に無担保で資金を借りるときに適用される金利を指します。FF金利の変動は、ローン、クレジットカード、銀行預金の金利に影響します。
ビットコインが急落した原因はFRBの来年の利上げ見通し減退だけではなく、パウエルがトランプ次期大統領が示したビットコインの米国戦略備蓄制度計画にFRBが関与するつもりはないと発言した事も影響しました。
FRB余計な発言を。トランプと再びぶつかりそうですね。
FRBの利下げ方向への動きは市場に熱を帯びさせ株価やビットコイン価格の好調な上昇の燃料となってきました。今回のFRBの発表は金融政策をインフレ対策方向(金利引き締め)に動いているのではないかと懸念され、マーケットから熱を奪うものです。
次回の発表を見ないとどちらに傾いていくのかは明確には分かりませんが、相場に対しては少し危険なサインです。慎重に様子を見ていきましょう。
FRBのFOMC来年のスケジュール⇩
FOMCは日本株の値動きにも大きく影響しますのでチェックしておきましょう。