ロシア国内ではPC、携帯電話、サーバーなどを作る国内メーカーへ納められる電子機器部品の不良品が増加しているようです。
全世界から半導体供給が遮断され、兵器生産などで窮地に立たされているロシアさんにとっては泣きっ面に蜂状態です。
ウクライナへの侵略が始まってから、中国からロシアに輸入される不良品の割合が2%から40%に増えたという報道をロシアメディアがしています。
理由として挙げているのは、世界各国からの制裁で海外の流通業者とロシアのパートナーとの公式な協力関係が解消されたため、ロシアの業者は海外の流通業者が非公式なサプライヤーを通じて、自ら電子機器や部品を輸入するルートを確立するようになったためだという。
この為、商品の品質管理の度合いが低下しているとロシアのエレクトロニクス市場関係者がコメルサントに語っています。
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「欠陥部品の増加は、ロシアの電子機器の最終的なコストを倍増させ、生産時間を引き延ばすことになる」と指摘されており、この問題はロシアの大手電機メーカーのトップが確認しているとの事です。
ウクライナ戦争勃発後、米国財務省はロシアの電子機器メーカーや開発業者を制裁リストに掲載し、海外からの部品納入を断ち切った。例えば、Baikal Electronics、MCST、Elvis、Aquarius、Yadroなどが制限の対象となっています。
市場に出回る不良部品の割合はメーカー、部品の量や質、種類によって異なる、とF+ tech(スマートフォンやPCなどの電子機器を生産、Marvel Distribution傘下)の生産・開発担当ディレクター、Yevgeny Krivosheevは言っています。
"私たちの実務では、デバイスの液晶に関連する不具合が全体のかなりの割合を占めていました。スマートフォンを組み立てるには約250個、サーバーを組み立てるには1,000個以上の部品が必要で、部品の見た目で品質を判断するのは難しい」という。
半導体がこれだけ不良品まみれとなると、今後ウクライナ侵略をロシアは進めるにあたりさらに苦境に追い込まれそうですね。