日本のエースコックが去年ベトナムのインスタントラーメン市場の40%を獲得

 

東南アジアでインスタントラーメンへの需要が急激に高まる

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https://youtu.be/xNuSk6F8X9M?si=gqMu9_sGxyn7VbQ9

エースコックベトナムのCMです

https://youtu.be/x9hwZw-q_JI?si=CrXdpt5jF2qlgHfE

コロナ後からインスタントラーメンへの需要が急増したベトナムでエースコックは昨年、約33億食を販売し、市場シェアの約40%を占めました。

その販売量は日本の年間インスタントラーメン消費量の約60%にも相当するそう。

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ベトナムではコロナ以降、インスタントラーメンへの需要が高まっており、日本の麺メーカーであるエースコックが確固たる存在感と製品ラインナップの強みを生かして市場をリードしていると報道されています。

ベトナムのインスタントラーメン市場をリードしているのがエースコックの「HaoHao(ハオハオ)」です。

 

エースコックはどうやってベトナムでインスタントラーメン市場をモノにしたのでしょうか?

エースコックベトナムは成功についてリサーチと、まだ提供されていない確かな需要を提供する切り口だと教えてくれています。https://sinb.jp/2024/05/02/%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0%E3%81%A7%E6%96%B0%E5%B8%82%E5%A0%B4%E3%82%92%E5%89%B5%E3%82%8A%E5%B8%82%E5%A0%B4%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A240/

エースコックは展開前にベトナムの即席麺市場を調査研究し、ベトナムのインスタントラーメン消費者の使用実態をチェック。当時は袋麺しかなかったベトナムで、ユーザーは即席麺(袋麺)を鍋で煮る事はせず、器に入れて熱湯をかけるだけの調理方法が一般的だったそうです。

ベトナムの既存の設備で製造する袋麺は、器に入れて熱湯をかけるだけの調理方法には不向きで麺の戻りが悪かった事が分かりましたが(ちゃんと茹で切れない)、ベトナム人は不満をいう事なく、食べているという半ば諦めに近い状態であり、正に、充たされていない強い需要がある事をエースコックは発見。

エースコックはこの満たされていない需要をモノにする為に、鍋で煮なくてもにお湯で戻る麺を作る為のカップ麺用の製造設備を導入し、カップ麺用の麺を袋に入れて発売をする事で直ぐにベトナムで大人気に。

こうしてベトナム人にとって馴染みのある家庭の味を再現した新商品「HaoHao(ハオハオ)」が誕生しました。

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「HaoHao(ハオハオ)」という「良い」や「好き」という意味合いを持つブランド名のこの商品は、発売直後から大きなヒット商品になり、その後、10年間はいくら作っても足りない状態が続いていたそうです。

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ベトナムの小売市場の主役が「パパママストア」で販売管理システムもない中で、販売管理・流通システムも充実させベトナム最大の販売網を築いていきました。

エースコックベトナム工場の様子⇩

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エースコックは約30年前にベトナム市場に参入してから、インスタントラーメンへの需要の高まりに応え急速に生産能力を拡大してきました。同社は現在、パートナー施設を含めてベトナム国内に 13 の工場を持っています。2027年までにさらに2つの工場を稼働させる計画。

世界インスタント ヌードル協会によると、昨年の世界のインスタント ヌードル消費量は 1,202 億袋に達し、2019 年比 13% 増加しました。パンデミックによるロックダウンにより、自宅でインスタント ヌードルを食べる人が増えています。

東南アジア全体では、インスタントラーメンの消費量は昨年340億袋に達し、2019年から22%増加し、世界の総消費量の約30%を占めています。ベトナムだけでも、昨年は最大 81 億パックの麺が消費され、2019 年と比較して 49% 増加しました。

一人当たりの消費量では、ベトナムは年間 83 袋のインスタント ヌードル消費量で世界をリードしています。この数は、2019年の麺の57袋から増加しました。