https://youtu.be/7Nf16RfqbNY
数千人の香港市民が最近、臓器提供登録を解除する動きを見せています。
原因は中国本土と香港との臓器提供協定が進んできているからです。市民は不信感を持ち、臓器提供の同意を取りやめる人が続出しています。
去年12月から今年4月にかけて、臓器提供者登録からの脱退申請が5,700件以上あった事が、今週月曜日に香港政府によって明らかにされました。
これは、通常の登録抹消率より「かなり高い」数字との事です。
市民が臓器提供者登録解除に動くきっかけとなったのは、去年12月に香港で行われた心臓移植を必要とする、生後4ヶ月の女児の救命手術だった様です。
この際、香港では適合する心臓が見つからなかったため、中国本土で脳死した子どもから心臓の移植が行われた。香港と中国本土の間で、国境を越えた臓器提供が行われた珍しい例だった様です。
この幼児の心臓移植が行われた後、香港当局は今後の円滑な臓器提供を促進するために、中国本土との相互援助登録の構想を立ち上げたとの事。
今月初め香港メディアは、中国本土の患者への臓器提供を望まない香港人の間で、ソーシャルメディア上でこの問題について議論が交わされていると報じています。
香港政府は、最近相次いだ臓器移植登録抹消の半数以上は、まだ登録されていない人からの申請であったり、再申請であったりした為、無効であったと発表。
今週火曜日、香港政府トップの行政長官である李家超(ジョン・リー)は、警察は疑わしい事例を調査すると述べた。政府は、臓器提供の「美徳と利他的価値を歪めた少数の個人」が、意図的に当局の管理負担を増やしていると非難した。
※李家超(ジョン・リー)は他に候補者のいない茶番の様な選挙で中国共産党がトップに据えた人物です。
しかし、政府の広報担当者は、12月からの5ヶ月間で2,880人が合法的に臓器移植登録抹消したと明らかにしており、「以前よりはるかに多い」事を認めました。
リー氏は次のように述べていますt。 「臓器提供によって命を救うという、この崇高な制度に損害を与えようとする人々を厳しく非難する。今回の臓器移植登録抹消は恥ずべきことだ」。
そして、香港政府は臓器提供登録を解除した市民について、不審な点があるので香港警察が調査すると発表し世界的に話題になっています。
https://youtu.be/viKr5_c4JMY
香港は提供された臓器を患者に適合させるためのシステムは本土とは別で、中国本土の施設と死体臓器を共有するための常設機構を持っていませんでした。これまで本土との国境を越えた臓器移植は、ケースバイケースで許可されてきた。
香港政府は月曜日に強い言葉で非難声明を発表し、臓器提供登録システムの評判を落とし、管理負担を増やそうとする少数の人間がこの様な状態を作った可能性は否定できないと述べました。
中国本土と香港との臓器提供協定をめぐる行政と市民の対立は、中国の医療制度に対する香港人の不信感や、香港の民主化運動を国安法で徹底的に取り締まった北京に対する強い不満が反映されたものです。
https://youtu.be/9PPTGXDzqPg
香港の医療水準は世界最高水準と言われています。中国の医療制度は過去数十年で進歩したが、多くの香港人はその医療サービスに懐疑的なままの様です。
また、中国本土では拘留中のウイグル人をターゲットにした強制臓器収奪が行われており、中国本土と香港との国境を越えた臓器提供協力への懸念に拍車をかけています。
https://youtu.be/4jbfLb7gS84