5月10日、外交部の王文彬報道官が定例記者会見を開催した際に記者から「最近、韓国の済州研究所の学者が、日本政府は韓国の専門家が提案する様々な核汚染廃水の処理方法を経済的理由で退け、人災を誘発する最悪の方法を選ぶのは大きな間違いであるとの論文を書いた。 このことについて、報道官はどのように考えているのだろうか。」と質問を受け、ふざけた返答をしていました。
王文彬「関連報道に気づいたが、多くの人が疑問を持っていると思う。日本政府は福島の核汚染水は安全で無害だと言っているのだから、なぜ核汚染水を直接日本に排出しないのか? あるいは、海に流すのではなく、農業用水や工業用水として利用しないのか? 日本は自分たちの勝手な都合で全世界を危険に晒しているのであり、非常に無責任な行為である。」
王文彬は、「日本は今年のG7会議の議長国でもあり、『主導的な役割』を担っているため、日本側が国際社会の懸念に応える為に責任ある対応をすることがより重要である」と指摘した。
「日本はアジアの近隣諸国(中国・ロシア・北朝鮮・韓国)や国際社会の懸念(中国・ロシア・北朝鮮・韓国)を無視して、核汚染水の海洋放出計画を推し進め、防衛費を大幅に増やし、攻撃型兵器を開発し、「平和憲法」の制約や「専守防衛」の約束を破り続けていることは失望と不安の念を抱かせる。 また、第二次世界大戦の軍国主義者の記憶を呼び起こすような発言や行動を折に触れて行っている。」
王文彬氏は、「日本は常に国際社会の責任ある一員である。 責任ある国であるためには、単にスローガンを唱えるだけでなく、国際社会の懸念を真剣に受け止め、アジアの隣国と国際社会の信頼を真に得るために実践的な行動を取るべきであると、私たちは日本側に思い起こさせようと思う。」
福島処理水ではトリチウムを除く核種の告示濃度比総和が1未満に低減できることが確認されています。
福島処理水にいちゃもんを付けてくる国は「福島原発と通常運転中の原発の最大の違いは、通常運転中の原子力発電所の核燃料は完全で無傷である事で、福島事故では炉心が溶融したため、廃水には63の危険物質が含まれているから危険だ」と主張していますが、トリチウム以外の放射性物質も基準値よりも低下している事が分かります。
そして、各国の原子力発電所の多くが、トリチウムを含む処理水を海に排出している事は紛れもない事実です。 中国や韓国の原発処理水量を日本の排出量と比較すると圧倒的に多い。
福島第一ALPS処理水に含まれるトリチウム濃度は、日本の水道水の7分の1の濃度です。
興味深い事に、こうしてイチャモンを付けてきている中国は、福島の60倍のトリチウム水を毎年大量に海洋放出している事。
中国国内は地下水が異常なまでに汚染されており、水質汚染で環境被害が出ているのですから、中国政府が言うように原発処理水の処理が完璧なのであれば、中国こそ原発処理水を工業用や農業用に使えばよい。
その方が今使っている中国の水道水より安全なのでは?
日本のメディアも「処理水」を「汚染水」と表現することがありますが、どの立ち位置での報道なんでしょうね?