·
プーチン大統領はヘリコプターでマリウポリに到着し、市内のいくつかの地区を車で回っており、その様子が上の動画です。
そこで彼は、ヨットクラブ、演劇劇場の近くの広場 、復元されたフィルハーモニー協会と大学を見学したとの事です。
マリウポリの市長だったヴァディム・ボイチェンコ氏はBBCに対し「マリウポリはプーチンにとって象徴的な場所であり、その理由は彼が街にもたらした破壊にある。こんな形で破壊された都市は他にない。これほどまでに包囲された都市は他にない。絨毯爆撃を受けた都市も他にない。彼は自ら、自分が何をしたのか見に来たのだ」と語っています。
マリウポリを訪問した後、プーチン大統領はロストフ・ナ・ドヌの指揮所で会合を開き、ロシア軍のゲラシモフ総参謀長と会談しました。
ロシア政府はプーチンの訪問の理由についてこの様に発表しています。
今回のマリウポリ訪問は、プーチン大統領が自ら車で市内を回った事に表れている様に、マリウポリの街の復興に関して現状がどのようになっているか個人的に熟知する為です。アシスタントからマリウポリの復興状況がどうなっているかの報告だけでは明らかに不十分です。すべてを見てこなければならないのです。これは欧米へのシグナルとしてではなく、ロシア国民の為に行われている。西側やキエフへのシグナルは優先順位が低い。」
ウクライナ国防省はプーチンのマリウポリ訪問を「泥棒にふさわしく、プーチンは夜陰に紛れてウクライナのマリウポルを訪れた。プーチンが視察を夜間にしたのは、主に安全保障上の配慮から導かれたものであろう。しかし、暗闇は彼(プーチン)が見せたいものだけを見せる事が出来るし、彼の軍隊によって完全に破壊された都市と、そこにいる僅かな生き残りの住民を隠せるからね」と非難しています。