クラウスシュワブが代表を務める世界フォーラムとは?
国連の経済社会理事会のオブザーバーの地位を有し、スイス連邦政府の監督下にある機関です。
ダボス会議等を主宰しており、あの「SDGs」を推進してるのもここ。
⇧2010年と2021年の世界の二酸化炭素排出量ランキング 出典statista.com
中国は現在、断トツで世界最大の二酸化炭素排出国です。
中国の排出量のほとんどは過去20年間に生み出されたもので、2000年以降、中国の一人当たりのCO₂排出量はおよそ3倍に増加。それに比べ、欧米の一人当たりの排出量は顕著に減少しています。
シュワブは11 月 19 日にタイのバンコクで開催された APEC CEOサミットで、中国の国営テレビ ネットワーク CGTNに「私は、開放と改革政策が実行に移されて以来、過去40年以上に渡る中国の素晴らしい成果を尊重しています。それは多くの国にとってお手本だと思う。中国のモデルは確かに多くの国にとって非常に魅力的なモデルである」と発言しました。
習近平はこの会議で西側諸国に向けて、「グリーン・トランスフォーメーションを推進する為に「共通だが差異ある責任」の原則を堅持し、「パリ協定」及び「生物多様性条約」第15回締約国会議の成果をしっかりと実行に移し、グリーンで、低炭素の、持続可能な開発の道を共に歩む必要がある。」と要求しています。
中国もクラウスシュワブも現在、中国が断トツで世界最大の二酸化炭素排出国である事には決して触れません。
シュワブの今回の発言は、習近平が共産党のトップとして3期目を確保した直後であり、北京とワシントンの関係が益々険悪になる中で行われたものです。
また、極端なゼロコロナ政策を誰もが知るタイミングでの発言でもあります。
多くの専門家は、この措置により住民が働けなくなり、場合によっては基本的な食料や医薬品を入手できなくなる事から、「非人道的」であると指摘。
いくらなんでもシュワブのこうした言動はおかしいと思いますし、なんなら詐欺的にすら感じます。
西側諸国や国連がこの調子の世界経済フォーラムの方針に、何の疑念も持たずひたすらに従うのは危険過ぎると思うのですが。
世界経済フォーラムはこれまで気候変動が世界最大のリスクと報告してきましたが、日本を含めて西側諸国はそれを無条件に受け入れるだけでした。
また、日本国内でもこれを真に受けて無茶苦茶な脱炭素目標を掲げる小泉進次郎氏の様な人間がいるのも大変迷惑です。
世界経済フォーラムのTOPであるクラウスシュワブは何故ここまで中国の肩を持つのか?
それはシュワブ自身の個人的な中国との関係によるものが大きいからかもしれません。
実は世界経済フォーラムのTOPであるクラウスシュワブは中国共産党と30年以上の関係があり、中国のファンであると公言している超親中の社会主義者です。
その著書Great Resetの内容も、社会主義的というかガッツリ共産主義的テイスト。
だからここまで習近平と親和性が高いのかもしれません。
シュワブは息子のオリヴィエ・シュワブを世界経済フォーラム北京の中国事務局長のポストを2012年から2015年まで務めさせ、中国市場戦略の開発をさせていました。そして息子は中国人女性と結婚しています。
シュワブは新華社通信とのインタビューで中国の技術を絶賛し、ドローン技術、監視システム等の新技術を西側諸国で包括的に受け入れ「吸収」する必要があるとも発言。
今や西側諸国に国家安全保障上の脅威として排除されているファーウエイやダーファ、メグビーなどを受け入れろと。
こうした親中ぶりは中国国務院の公式ページで称賛されるレベルです。
穿った見方ではありますが、シュワブは世界経済フォーラムの影響力を行使して、日本を含めた西側諸国に対して中国が有利になるような気候変動対策(具体的には太陽光発電推進によるジェノサイド太陽光パネルの販売推進)を行っているのではないかとすら見えてしまいます。
今回のAPECサミットで中国は世界のお手本であると称賛した事は、当然の様に世界各国のメディアから非難を浴びていますが、相変わらず日本では殆ど報道されていない様に思います。