東電が「福島原発処理水放出について、海外事業者(中国・韓国と思われます)からの賠償請求も対応する」と発表

 

 

その補償は電気代に上乗せされ日本人が負担させられる可能性があります

 

 

2023.7.24

· About topics in Japan,【最新ニュース】,Daily News

https://youtu.be/rOgOwUxjFJM

IAEAが科学的根拠に基づき福島原発処理水放出計画は国際安全基準に準拠していると認定していますが、東電は何を賠償したいと言っているのでしょうか?

去年末、東京電力は、福島第一原発処理水放出によって風評被害が発生した場合に支払う、賠償の基準を公表しました。

そして数日前に、東電は毎日新聞の取材に対し「海外事業者に対する新たな被害が確認できた場合も適切に賠償する」と回答しました。

現在、福島原発処理水放出に対して、中国や香港が水産物の輸入規制強化の姿勢(実質禁輸)を取り嫌がらせを行っています。

何度か見せた様に、中国共産党は福島原発処理水放出について、ことあるごとにデマを多言語で拡散し、風評被害を生んできました。

broken image

 

あからさまなデマも散見され、むしろ日本政府および東電は、中国政府にデマによる損害賠償を請求しても良いレベルです。

broken image
broken image

 

 

しかしながら、東電は毎日新聞の取材に対し「輸出に係る新たな被害が確認できた場合は適切に賠償する」と回答しました。

日本産の魚を仕入れている、海外の飲食店などが不利益を被る事態も想定されるが、「海外事業者からの賠償請求も内容を確認し、関連法令に則り対応する」と説明しています。

中国政府は気軽にデマを拡散し、福島原発処理水放出について風評被害を拡散し続けていますが、この東電の発言は、中国政府による日本の水産物禁輸措置で被害を受けた中国企業にすら、補償をしようとしている様に見えます。

これは日本人が直接被害を受ける可能性があります。

理由は以下の様な指摘がなされているからです。

「経産省は、本来、東電が支払うべき福島第一原発事故の処理費用を〝電気代〟に上乗せできるシステムをつくり、国民に支払わせようとしています。これを許してしまえば、今後、国民が支払う原発事故処理費用は、青天井になる可能性があります」

経産省は2016年12月、国民に非公開で、原子力を推進する財界人などで話し合う「東京電力改革・1F問題委員会」を開催し、廃炉や賠償費用など、福島第一原発事故の処理費用が、12年に試算した11兆円から、倍の21.5兆円に増えるという試算を提示。

それに合わせて、政府は2016年末、事故処理費用を国民の電気料金に上乗せすることを閣議決定したとの事です。

もし、今回の中国や香港などへの風評被害に対する補償も我々の電気料金に上乗せして済ませようと考えているのなら、あまりにも杜撰。

事前にそのことを国民に説明すべきです。

 

IAEAが国際基準に合致した放出であると説明しているにもかかわらず、損害賠償を中国など海外にすると言うのであればその理由を説明すべき。

broken image

国際原子力機関(IAEA)の安全審査は、福島第一原子力発電所に貯蔵されている処理水を海に放出する日本の計画は、IAEAの安全基準に合致していると結論づけました。

グロッシ事務局長が岸田首相に正式に提出した報告書(国際的に認められた11カ国の原子力安全専門家の助言を受け、IAEA内部のトップ専門家で構成されたIAEAタスクフォースによる約2年にわたる報告書)の中で、IAEAは処理水の放出が人々や環境に与える放射線学的影響はごくわずかであると発表がなされました。

タスクフォースは世界基準であるIAEA安全基準に照らして日本の処理水放出を精査しており「IAEAは東京電力によって処理水の海への放出が管理され、段階的に行われる事が、人々と環境への放射線学的影響を無視できるものである」と報告しています。

2021年4月に福島第一原子力発電所の貯蔵水を海に放出する決定を下した後、日本はIAEAに対し、放出計画の安全性に関連する詳細なレビューを行うよう要請し、IAEAのグロッシ事務局長は日本の要請を受け入れ、放出前、放出中、放出後に関与することを約束しました。

保管されている水はALPSを通じて処理され、トリチウムを除くほぼすべての放射能が除去されています。

※中国政府や香港はこのトリチウム以外のすべての放射能物質が除去されている事について、特にデマを垂れ流しています。

放出する前に、日本はトリチウムを規制基準以下にするために処理水を希釈しています。

IAEAによるレビューでは防護・安全評価、規制活動とプロセス、独立したサンプリング、データの裏付け、分析等、福島処理水放出計画のすべての主要な箇所で安全確認を行いました。

過去2年間、タスクフォースは5回の日本へのレビューミッションを実施し、6本の技術報告書を発表し、日本政府および東京電力(TEPCO)と何度も会合を持ち、何百ページもの技術文書および規制文書の分析を行い、数回にわたって現場を訪れ、そこでの排出準備状況を確認しました。

中国側はこの安全な処理水放出に対して、根拠もなく損害賠償請求をしてくると思われますが、それに応じる必要はあるのでしょうか?

 

東京電力の福島第一原子力発電所処理水の放出に伴い風評被害が発生した場合の賠償基準

broken image
broken image
broken image

現在、日本政府や事情を分かっている日本人が中国によるあからさまな風評被害に対して非難の声をあげていますが、東京電力が中国政府の主張を認め、中国企業に補償を行ってしまうと、誤った中国政府の主張を認めてしまう事になり、さらに問題を悪化させてしまう可能性があります。

福島処理水放出を危惧している太平洋諸島諸国にも誤ったメッセージを送ってしまう事にならないでしょうか?