https://youtu.be/Fn6aCPbqo2E
ボーイングとエアバスがロシアに航空機のスペアパーツの販売を停止した為に修理が出来なくなり、イラン航空会社のマーハーン航空がメンテナンスを行う模様。
ロシアは更に多くの航空機をイランに送る計画も持っている様です。
ロシア最大の航空会社アエロフロートは、イランとロシアの民間航空協力に関する協定の一環として、エアバス1機を修理の為に初めてイランに送りました。
テヘランに拠点を置く民営航空会社マーハーンエア(革命防衛隊の企業とも言われています)が飛行機の修理とメンテナンス作業を実施する予定との事。
米国とフランスの航空機メーカーであるボーイングとエアバスが、去年欧米の制裁により、ロシアの航空会社へのスペアパーツの販売を停止した後の事です。
送られた最初の飛行機の修理がうまくいけば、さらに多くの飛行機をイランに送って整備する予定と言われています。
イランの民間航空局長は最近モスクワを訪問した時に、両国が航空機のメンテナンスに関する協定に署名したと語っています。
航空機のスペアパーツはイラン企業によって生産されており、外国企業への依存度が大幅に低下していると主張しており、テヘランとモスクワのどちらかが生産したスペアパーツを「使用」する可能性を指摘しています。
このイランのマーハーン航空は、イラン革命防衛隊のコッズ（Qods）部隊と関係があるとして、2008年に米国から制裁を受けている企業です。
米国政府は去年の11月に、こうしたイランによるロシア制裁逃れの加担に対して制裁を加えています。
イランがロシアに無人航空機（UAV）を提供し、モスクワが民間インフラや都市を攻撃するために使用していることを含め、イランがロシアのウクライナに対する無謀な戦争を支援していることに対して、制裁措置が講じられました。
国務省と財務省は、イランからロシアに供給されたUAVを製造・納入する事業体を含む、合計3つのイラン事業体を制裁対象に指定。
ロシアへの軍用UAVの供給を促進したイスラム革命防衛隊航空宇宙部隊と、 モハジャー6を製造しているQods Aviation Industries、ロシア軍がキエフ、オデッサ、ハリコフ地域での攻撃で使用したShahed-136UAVを含むShahedシリーズUAVを製造するShahed Aviation Industries Research Centerが制裁対象になりました。
マーハーン航空に協力している国。
マーハーン航空はトルコの企業を通じて A310 と A340 のスペアパーツを大量に入手しています。
過去20年間、マーハーン航空はアルメニア、イラク、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタン、ウクライナ、英国、UAEの偽装会社とフロントカンパニーを利用して、米国の制裁を回避し旅客機を調達してきました。2005年から2011年にかけて、アルメニアの2つのフロント企業がマーハーン航空の主要な航空機とスペアパーツのサプライヤーでしたが、両社とも制裁を受ける事になりました。
その後2021年まで、マーハーン航空はアルメニアの他の会社を使って旅客機を購入していましたが、最終的に米国国務省の努力により、制裁を回避するための偽装会社をアルメニアで設立できなくなりました。現在、業界関係者によると、アルメニアの代わりに航空機とそのスペアパーツを購入する際の仲介業者として最適な国はトルコだと、マーハーン航空に選ばれている様です。
また、中国でマーハーン航空の代理店として制裁逃れを手伝っていた中国企業も制裁されています。
2020年5月19日、米国財務省外国資産管理局は、イランの航空会社マーハーン航空のために総販売代理店として行動したとして、中国に拠点を置く「上海盛德物流有限公司」を制裁しました。この措置により、米国内にある、もしくは米国人の所有または管理下にある上海盛德物流有限公司のすべての財産が凍結され、すべての取引も禁止に。
米国財務省によると長年にわたり、マーハーン航空はアサド政権を支えるためにシリアを含む中東全域にテロリストと武器を輸送してきたとの事。マーハーン航空は中国から調達した材料を使い、イランの技術者と技術機器のためにベネズエラへのチャーター便を運航しており、マドゥロ政権を支援していた。ベネズエラ政府は、この支援に対してベネズエラ中央銀行から直接、ベネズエラ国民の財産である金塊を代金としてマーハーン航空に支払っていると言われています。
イラン・ロシア・中国・トルコが絡むとんでもない航空会社ですね。