衆院選で自公が過半数を割りましたが、責任を取らず居座る石破氏

 

注目の選挙区の様子

Photo Grzegorz Kaliciak

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衆院選で自公は公示前の279議席から大きく議席を減らし、15年ぶりに過半数を割り込みました。
自民191、公明24となり、与党で過半数の233議席に届きませんでした。

総裁選で石破氏を総裁に選出した時点でこうなる事はわかっていましたが、政権交代しかねない負け方はせず、かといって石破氏辞任には十分な負け方となりました。

石破氏は野党や周囲の反対を押し切り今回の衆院選を強行した理由として、解散の大義は「新内閣が発足したからには国民の皆様に信を問う」と繰り返し説明しました。政権選択選挙だと言っていたのです。

しかしながら結果は与党過半数割れで、石破首相をはじめ、森山氏ら幹部が約束通り辞任して責任を取るべきだと党内から追及されても石破氏は辞任はしないと言っています。

その為、各方面から早く辞任しろと非難が集中しています。

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この様に見苦しい石破氏の続投宣言に批判が集中しています。

 

こちらは今回の衆院選・比例での前回と今回の総評数の比較をしているものですが、これを見ると裏金(実際はほとんど違法ではない不記載)をテレビと共に騒ぎ立てた立憲が票数をほとんど伸ばしていなかった事が分かります。それにもかかわらず、石破氏は岸田政権時に既に処罰が終わった不記載議員への二度目の処罰を安倍派に行い、衆院選の争点を裏金騒ぎにしてしまった結果がこれです。

その石破氏の作戦が、外れどころかマイナスに働いたのがこちらの比例の数字に表れています。自民が自爆して無駄に533万票も減らしただけで、今までの自民支持者が国民民主や保守党、参政党に流れている事が分かります。

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裏金騒ぎを衆院選の争点にしたのは石破と森山・小泉進次郎らです。石破氏は敗戦の理由を国民の理解が得られなかったなどと述べていますが、単純に彼等の戦略ミスです。

石破政権の衆院選惨敗について日本のテレビは裏金問題による逆風が敗北を招いたとばかり報道していますが、外国メディアは日本よりも正確に原因について指摘しています。

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ブルームバーグは石破政権の敗北の原因について、村上誠一郎氏のような人物を閣僚に任命して党内右派を敵に回して支持者の期待を裏切り、主要な政策や信念を安易に変えることで評判を落とした為だと報道。

・石破氏は(政権運営について)ほとんど全てで間違ってしまった。5回の総裁選出馬を経て党のトップになった経験豊富な政治家が、なぜこれほどまでに準備不足だったのか理解に苦しむ。

石破氏はまず党内の保守派を敵に回し、自民党は基本的に中道右派の政党であるにもかかわらず、石破氏が党内の保守派に歩み寄ることはなかった。

・石破氏は村上誠一郎氏のような人物を閣僚に任命し右派を怒らせた。

・石破氏は自らの支持者の期待を裏切り、主要な政策や信念を安易に変えることで評判を落とした。総裁選に勝利しても総選挙を急ぐつもりはないと示唆していたにもかかわらず、前言を撤回

ほとんどの政治家は、恐らく実現できないであろうビジョンを明瞭に語るが、石破氏はそのビジョンすら提示できなかった。

石破氏には国会召集まで30日間が与えられている。同氏は連立し得る政党の合意を取り付け、新政権を発足させなければならないが国民民主の玉木党首は石破の誘いを断っている様だ。

自民党には、再編に向け残された時間はほとんどない。来年夏には参議院選挙が控えており、それまでに野党が勝つために必要な選挙協力を行う可能性もある。そして日本には、そうした空白期間を許容する余地はほとんどない。どのような尺度で測っても、石破氏に時間的余裕はない。

 

衆院選での注目の選挙区の様子

・埼玉14区 国民民主の鈴木氏が公明党党首、元国交大臣の石井氏を破る大金星

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今回の選挙で一番のサプライズではないでしょうか。

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埼玉14区で創価公明が総動員した組織票VS若い世代が支援する国民民主の鈴木氏支援の戦いでしたが、見事に競り勝ちました。14区の快挙はネットで大きく話題に。

石井代表は比例で重複立候補はしておらず、与党代表が国会から姿を消す異例の事態となったとメディアでも大きく報道されています。

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埼玉14区の若い世代は今回の選挙で確かな手ごたえを感じた様です。

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公明党は長年国交省に居座り、トヨタ潰しや中国人優遇政策を推進してきましたので今回の党首落選で流れが変わる事を期待する声が多いです。

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この一件は他の選挙区の若者にも広く認知されて貰いたいものです。

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石井氏は衆院選で落選し国会議員でなくなった事を受け、公明党代表を辞任する意向を発表しています。

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石破氏は落選した石井氏と会談し、今後も公明党と連立維持をすると約束。石井氏は自民党が非公認とした候補者が代表を務める政党支部にも2000万円を支給したことについて「選挙戦に相当影響があった」と指摘し、石破氏は「公明党に非常に迷惑をかけた」と謝罪。この後に及んで未だに公明・創価に頼ろうとしています。

公明党党首に勝利した国民民主党の鈴木よしひろ氏は「103万円の壁を178万円まで引き上げる」国民民主党の看板政策の生みの親です。103万円の水準が定められた1995年から今日までに最低賃金が1.73倍になっていることも踏まえて基礎控除と給与所得控除を178万円に引き上げる政策を国民民主は推進していくとの事です。

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・和歌山2区 無派閥・世耕VS自民、二階俊博の三男・二階伸康

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40年以上和歌山を支配した二階王国を世耕氏が崩壊させる快挙。

不記載を派閥争いに利用され追放された世耕氏でしたが、地元の有権者は聡明で世耕さんを選びました。

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二階氏は比例での復活も出来ないレベルに大敗。

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森山幹事長は衆院選中に「離党して自民公認候補(二階息子)の対抗して立候補した世耕弘成氏の復党はない」と脅迫し、二階俊博は「政治生命かけて(世耕を)叩き潰す」と息巻いていましたので、痛快な決着となりました。

 

・福岡11区 二階派で高市下ろしを主導した武田亮太vs維新新人の村上智信

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総裁選で石破総裁誕生の為に暗躍した武田亮太の武田王国を維新新人が見事に粉砕。

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この人物は二階派閥志師会の事務総長で親中派。高市下ろしの動機は対中政策にあったかもしれません。

台湾メディアで武田氏は「石破氏の逆転勝利を支えた立役者の武田良太氏は福岡選挙区で敗れた」と報道されており、海外からも注目されていた事も分かります。

見事に武田を撃ち取った福岡11区の有権者の皆様と維新候補は素晴らしい仕事をされました。

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勝利した世耕氏は「多くの方に『もう一度やれ』と思っていただいた結果」と感謝したうえで、「一方、旧安倍派幹部として自公で過半数割れするかもしれないという原因をつくった。真摯(しんし)に反省し信頼回復に一番努力していかなければならない立場であり、政治とカネの問題について責任を持って改革を行い、負託に応えて全力で中央で仕事をしていく」と語っています。

 

・東京18区 菅直人後継者の立憲、松下玲子VS自民の期待の新人福田かおる

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住民投票に日本国籍の住民と実質的に同じ条件で外国人の参加も認める、とした条例案を市議会に提出した松下前武蔵野市長ですが、当時保守派の間でも大変な話題になりましたよね。

 

松下玲子を今回の衆院選で東京18区(武蔵野市・西東京市・小金井市)で勝たせる為に立憲は錚々たるメンバーで応援に駆け付けました。

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立憲野田代表が応援に駆けつけている事からも力の入れ具合が分かります。

菅直人や枝野氏も駆けつけています。

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勿論、蓮舫さんや辻元氏も

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また、小金井市の市長は松下氏を市をあげて支援していました。

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まさに立憲オールスターで東京18区の支援が行われていました。あまりにも自民の新人候補福田さんには分が悪いように見える選挙区でした。

しかし、見事に福田さんが競り勝って勝負を決めました。

左翼のスターの一人である松下氏に競り勝つなんてただ者ではないなと、福田さんについて調べてみると、タイ政府が日本からの青果物輸出を止めようとした際に、タイ政府を口説き落として輸出危機を止めちゃった凄い方だった事がすぐに分かりました。

福田さんが居なかったら、タイへの青果物輸出が終わっていた⇩

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タイ政府よりもタイの規制に詳しくなり、タイ政府と直接交渉したそうです。馬力がある方ですね。中国政府が撒き散らした福島処理水デマをタイ政府が誤解しないようにしてくれていたそうです。

総裁選の決選投票でも高市さんを支援されてた様で今後も頼りになりそうです。

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それと、忘れてはならないのが武蔵野市有権者の皆さんの頑張りです。

武蔵野市の投票率は62.64%と他所よりも一際高く、武蔵野市の有権者がこれ以上極端な政策を行う松下前市長の18区での当選を阻もうと踏ん張ってくれていたのが分かっています。

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ここ数年を振り返っても転換点になるような、一票の重みをこれほど実感できる選挙も無かったのではと思います。 次世代を担う若い世代が政治に関心を持つことで日本も変わっていけると希望が持てますね。