台湾海峡は、ヨーロッパと中東から伸びる日本への海上ライフラインであり、人民解放軍(PLA)の調査に基づくと、日本は石油輸入の90%、鉱物資源の99%、核燃料の100%を受け取っています。
台湾が中国本土と再統一されれば即、日本のシーレーンは完全に中国の戦闘機と爆撃機の攻撃範囲内に収まります。
封鎖を使用する事によって、日本への輸入を15〜20削減する事が出来、日本経済に大きな打撃を与える事が可能となります。
海上ルートが制圧されれば我が国は文字通り詰みますね。
毎年合計5億トンの日本の輸入品が台湾の海域を通過しており、日本のコンテナ船全体の80%が海峡を通過しています。これは10分ごとに1隻の日本の貨物船が台湾海域を利用している事になります。
その結果、台湾シーレーンは「日本の生死、生存または終焉に直接影響を与える」と言われており、こうした台湾征服に対する人民解放軍空軍の意図と計画は、中国のパイロットと参謀将校が日本の長所と短所を理解する為の教材となっている様です。
輸入が30%減少した後、日本の経済活動と抗戦能力は基本的に破壊されます。
輸入が50%削減された後、配給制で消費を制限しても、日本の国民経済と抗戦能力は完全に崩壊します。
封鎖は海上輸送を減少させ、日本内部で飢饉を引き起こす可能性さえあります。
要は台湾を詰めれば日本も取れるから、現在
の中国の急速な軍事力増強は、台湾を併合または征服する為に必要な能力を獲得する事に焦点を合わせているのです。
台湾は日本を征服する為のオセロの角ですね
https://nationalinterest.org/feature/why-china-plans-invade-taiwan-23607
また、台湾の隣を走っている現在存在するすべての海底ケーブルの地図を見れば明らかな様に、台湾を抑えられる事により海底ケーブルも抑えられる事になります。
台湾有事で海底ケーブルが切断されると、台湾側にパニックが発生し、台湾から情報が外に出せなくなります。
ウクライナで見られたスターリンクの様に衛星通信等がある為、完全にshut downは出来ませんが、台湾の海底ケーブルが切断されると、ほぼ確実に日本、オーストラリア、韓国等の国々が経済的な利益を損なう事になります。
また完全では無いにしろ情報が遮断されます。
リークされた中国の軍事文書は中国共産党が台湾に置いている価値の大きさを示しており、台湾を侵略し、「不沈空母」にするための戦略的根拠を明確に述べています。
台湾が第一列島の中央に位置することから、ひとたび台湾が中国の支配下に入れば、PLA海軍は太平洋へのアクセスを確保し、周辺国に対して絶大な影響力を持ち、世界で最も重要な海域を支配できるようになると、彼らは指摘する。
つまり、中国には台湾を支配したい政治的、経済的、軍事的理由があり、中国の戦略家の目には、この島の重要性は比類ないものと映っている。
中国共産党の軍事理論家たちは、遅かれ早かれ攻撃命令が出され、台湾は侵略され、中国の力と威信を地域全体に投射するための巨大な基地と化すだろうと書いている。
彼らは、中国の軍隊、飛行機、船がこの隘路の上に立ち、その活動をすべてコントロールする世界を思い描いている。彼らは、中国がインド太平洋を支配する未来を思い描いているのだ。
このような将来像に到達するために、中国軍は戦争のすべての領域をマスターしなければならないと、中国共産党の著書は主張している。軍事戦略の科学』や『作戦の科学』などの書籍は、台湾を攻撃する部隊は水陸両用攻撃、機動、間接射撃、市街戦、山岳戦の能力が必要であることを示している。
南京陸軍士官学校の将校チームによって書かれた実戦マニュアル『情報化陸軍作戦』は、醜く、残忍で、血生臭い戦いになることを示唆している。
海峡を渡るためには、まず奇襲攻撃を行い、道を作らなければならない。
弾道ミサイル攻撃からドローンによる攻撃、サイバー潜入から宇宙戦、特殊部隊による襲撃から心理作戦まで、あらゆる作戦が含まれることになる。しかし、台湾侵攻の核心は、台北の街に軍靴と戦車を投入することである。PLAの実戦マニュアルの言葉を借りれば、「(台湾の)敵を大量に殲滅し、その後、島全体を征服し支配しなければならない」のである。とされています。
こうした中国共産党の意図を日本政府はどの程度認識しているのでしょうか?