先月末、中国政府が株式市場に数十兆円を投入し救済すると発表した事で中国株が暴騰し、数百万人~数千万人もの個人投資家が新たに口座を作りエントリーした直後、史上最大レベルに暴落。

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国慶節の休み明けに新規口座を開設した投資家のうち、2000年代と90年代生まれが7割以上を占めているそうで、彼等は親の老後用貯金や結婚資金、起業用資金を中国本土株に投入していました。

最近景気が良くなく困窮していた所に突如現れた最高のチャンスに見えたのでしょう。

国慶節明けにレバレッジを利かせたポジションも10年余りで最速のペースで増加し、上海と深圳の取引所における信用取引の未決済残高は8日に1兆5400億元(約32兆3000億円)に達していました。

しかし、中国共産党国家発展改革委員会が火曜日(10月8日)に発表した経済政策が、皆が期待していたよりも遥かに弱い内容だった事で中国株は暴落。水曜日(10月9日)、主要3指数がすべて下落し、投資家達は悲鳴。

これらが9日の暴落で天井掴みをさせられてしまい、逃げ遅れ多数が未だに相場に捕まっており、戦々恐々な様子。⚠︎機関や企業は売り抜けていました。

中国株が急落したので、中国人民銀行は10日、中国株式市場を救済する為に先ずは5000億元(10兆円強)の資金調達制度への参加を金融機関から申請受付を開始すると発表しましたが、中国本土株は11日も続落。

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明日、中国政府が新たな株価支援策を発表する予定ですので、それを受けて来週月曜日株価が反発する事に賭けている様ですが、もし、発表がショボければ月曜日更なる下落に見舞われるでしょう。

中国企業の経営状況は非常に悪いので、中国政府が何十兆円も資金注入し続けないと株価は維持出来ません。

⚠︎ここでは、暴落前に人民がレバレッジを32兆円(中国政府支援が20兆円程度なのに)もかけていたのを具体的に見せています。

この状態で上海総合などの主要指数はサポート割れてテクニカル的にはヤバい場所まで落ちました。

ババ抜きみたいな詐欺相場です。

暴落前に中国本土株は途轍もない高値に上がると煽っていた有名インフルエンサーを糾弾する動画が出てきています⇩

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A株暴落後の上海市民⇩ 怒っています。

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FTはこの中国相場の動きを「ネギ切り」と表現。ネギとは個人の投資初心者の事です。現在はまさにネギ切り状態。若い投資家が不用意にレバレッジをかけて相場に殺到した事で、片っ端からみじん切りにされたようなものです。

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北京出身の33歳の舞台監督は今回の上昇について若い投資家とは別の見方をしていました。

彼女にとって、最近の株価上昇は、3年間求めてきたもの、つまり塩漬け株の売却のチャンスを与えられたようなものだったそうです。株価上昇によって損失を40%からより管理しやすい20%に減らせたと。

「また長い間、株が塩漬けになり資金が閉じ込められるのは嫌です」

 

中国政府が10月12日土曜日現地時間午前10時に財政刺激策の「強化」について記者会見を行いますが、投資家は中国政府の数千億ドル規模の新たな景気刺激策が発表される事を期待

投資家らは国慶節後に市場が再開した直後に開かれた国家発展改革委員会の火曜日の記者会見で新たな景気刺激策のパッケージが発表されると予想していました。

この記者会見で国家発展改革委員会は経済を活性化させる為の一連の措置を約束しましたが、新たな大規模な景気刺激策を発表するまでには至らず、投資家は失望し中国株は下げました。

ここで発表されなかった景気刺激策が12日に発表されると各方面が期待しており、2 兆元から3兆元(42兆円~63兆円位)という数字を唱える経済学者もいれば、10兆元(210兆円位)を示唆する経済学者もいます。

果たしてどうなるのでしょうか。

モルガン・スタンレーは中国政府は消費の拡大と不動産市場の大量在庫の解消に重点を置き10兆元(210兆円位)の財政刺激策を発表する必要があると述べています。

 

 

発表は期待外れ

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暴落した中国株を救う為の起爆剤になるかもと、世界的に注目されていた今朝の(土曜日北京時間午前10時)中国政府の記者会見でしたが、株式市場を救う具体的なパッケージも金額も示されず月曜日はヤバい雲行きです。

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国慶節明けに株にエントリーした投資家達は、国家発展改革委員会が国慶節明けの火曜日の記者会見で新たなパッケージを示さなかった事で株価が暴落、今朝の発表に賭けていましたが期待が外れたかもしれません。

見ていた人からは「予想通り、記者会見は期待以下だった。中央政府には借金を増やし、赤字を出す余地がまだあると言っているが、どの程度かはハッキリ言わなかった。A株は来週3100ドル位まで下げるかもしれない 」といった声が上がっています。

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中国相場は現在この様な状態です。テクニカルはほぼ効かず、中国共産党の意向次第で上にも下にも動きます。

相場全体がインサイダー取引みたいなものなので、ネギ達は無闇にハイレバかけて稼ごうとすると丸裸にされる相場です。

今日の発表不発を受けて、上海総合や香港ハンセンがどの様な値動きするかまた月曜日に報告します。

上海総合週足⇩

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欧米の対中規制が進むにつれてズルズルと2021年から下げてきましたが、遂に思い切った介入を中国政府が始め、急騰しました。

それまでは下降チャネル(上下の赤いライン)の中で上下を繰り返していましたが、これを上抜け。

再度赤いチャネル内に戻ればズルズルと今までの様なリズムで下げ始めると思われます。

中国A50先物(選りすぐりの中国株で構成された中国株先物で、中国株の先行指標です)⇩

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上海総合などよりこちらが先に動きますから値動きの参考になります。今日の発表を期待して2%程度上昇していました。月曜日にどう動くか見ると中国株本体の値動きを想定できます。