中国の鬼城「ゴーストタウン」

 

中国共産党高官ですら不動産は約30億人分が売れていないんだから、もう新しく作らないでと警告

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https://youtu.be/vIpoJ7zzFiI?si=Twjjds7oSnT59ktr

中国政府はWTO加盟以降、GDP成長率を最重要視し、不動産やインフラを必要以上に建設してきました。

国家統計局(NBS)の発表によると、今年8月末時点で売れ残った住宅の床面積の合計は6億4,800万平方メートル(648km²)に達しました。

しかも、これには中国の名だたる不動産デベロッパーの恒大やカントリーガーデン等に見られる未完成プロジェクトは含まれていません。

中国の平均住宅面積90平方メートルから考えると、6億4,800万平方メートルの売れ残り住宅の面積は720万戸に相当します。

国家統計局元副局長は「空き家は現在何軒あるのか実際には分からないですが、現在の中国国内の空き家の数で30億人が生活できるという見方もある」と語っています。

これは東莞で開催された中国実体経済発展会議で国家統計局元副局長の賀鏗氏が発言した内容で、中国国内の
不動産は供給過剰であり、膨大な数の売れていない住宅問題に対処せずに不動産開発を続けるのはバカげていると。

空室ばかりなのに更に開発を進め不動産バブルを膨らませれば膨らませる程、悲惨な最後を迎えると言っています。

中国共産党高官からもこんな話が出る様では、もう時間の問題です。
https://www.epochtimes.com/b5/23/9/23/n14079941.htm

中国は官民挙げて人口以上の数の物件を建設しそれを頼りに経済成長をしてきたましたが、その為に大量の売れ残り住宅が出て、鬼城と呼ばれるゴーストタウンが各地に出現しました。

最近話題の最大のゴーストタウンはカントリーガーデンのフォレストシティがありますが、ここではいくつか日本人にはあまり知られていない鬼城を見ていきましょう。

 

山東省威海市の乳山ゴーストタウン

【“鬼城”乳山租房记300元一个月的房子长什么样?】 https://www.bilibili.com/video/BV1Fv411C7J8/?share_source=copy_web

この部屋の家賃は300元(6000円)

近隣に誰も住んでいない。 近所全体で5世帯しかなく電気もついていないし、デベロッパーが約束した床暖房なんてもっと考えられない。 夏はバカンスに出かけてくる老若男女が集まるが、冬は誰も住んでいない。凍死すること請け合いだ。

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海沿いにはマンションが立ち並んでいますが、不動産価格は安く、白菜価格(白菜みたいな値段)と言われています。

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中国都市の新区には多くのビルがありますが、人口がまばらで、空室率が高く、無人で、全体的に空虚な都市だとランキング形式で見せてくれる動画

1:玉门市 甘粛省酒泉市の市の1つ

2:天津市京津新城 

3:辽宁东戴河新区 遼寧東戴河新区

4:营口市沿海产业基地 遼寧省営口市沿岸業基地

5:常州市新城区

6:嘉峪关 嘉峪関(かよくかん)甘粛省嘉峪関市に位置する万里の長城最西部に位置する関。万里の長城で要衝でした

7:威海海景房

8:汽车之城十堰市

9:惠州大亚湾

10:鄂尔多斯

【中国十大鬼城,亚洲最大别墅区成亚洲空城,空置率过高,无人居住,大批烂尾楼。】 https://www.bilibili.com/video/BV1i44y197fi/?share_source=copy_web

 

甘粛玉門ゴーストタウン

【甘肃玉门鬼城,遍地0元鬼屋免费住,你敢来吗?】 https://www.bilibili.com/video/BV1Rs4y137iZ/?share_source=copy_web

甘粛省酒泉市玉門。ここはかつて石油産業が活況を呈し栄えた町でしたが、中国政府が石油を掘りつくし、捨てられた街です。

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かつてはセレブの町、雲南省麗江市古城区の旧市街地。 麗江古鎮がゴーストタウンに

【李亚鹏亏损35亿的雪山小镇,丽江鬼城小区,房价6500元,86万买独栋小别墅】 https://www.bilibili.com/video/BV1yV411j7LF/?share_source=copy_web

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この雲南省麗江麗江古鎮のリゾートは中国の俳優、李亚鹏氏らが巨額の費用をかけて開発した芸術都市プロジェクトです。

李亚鹏氏が金の問題を起こし、中国不動産企業サンシャイン100に売却されましたが、まったく売れずに閑散としている様です。

2020年の上半期の販売面積はわずか26平方メートルだったなどと。

 

海南省儋州市のゴーストタウンになった海花島(恒大海花島

ここはあの恒大集団海南省儋州市の海を埋め立てて作った島です。

3つの島から構成され、面積は約8平方キロメートルとされています。巨大マンションへの入居率は10%以下ですって。

【海花岛进入鬼城模式,入住率不到10%,700元出租无人问,太可惜了】 https://www.bilibili.com/video/BV15q4y1N741/?share_source=copy_web

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海華島は恒大が誇る人工リゾートアイランドで世界最大の人工島として知られ、プロジェクト投資額は130億米ドル(2兆円位)に達するとされていました。

島には国際会議展示センター、博物館、メルヘンワールド、ウォーターパーク、国際ショッピングモール、ホテル群、温泉都市エリア、華夏映画テレビ基地の大型施設などが建設される予定と昨年末に報道されていました。

カントリーガーデンのフォレストシティも中々の状況ですが、この海華島はそれと並び中国本土で今後どうなるのか注目されている案件です。約50兆円の借金を抱えた恒大がこのプロジェクトをやり切る事は出来るのでしょうか。。。

こちらは最近まで開発が行われてきた現場ですが、売れ行きは芳しくない様です。海南のドバイにはほど遠く、恒大が実質破綻した現状ではこのままゴーストタウン化待ったなしか。

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福建省の 伝説のゴーストタウンと呼ばれている罗源湾滨海新城(羅源湾マリーナ・ニュータウン)

【三千公尺飞越福建最大填海造城罗源湾滨海新城·传说中的鬼城?】 https://www.bilibili.com/video/BV1LK4y1F7Zg/?share_source=copy_web

福建省の海岸にあるゴーストタウンと中国ネットユーザーに揶揄されている街 。

羅源市は福建省の沿岸にある小さな県で省都の福州市の管轄下にあり、福州市から直線距離で約50km離れています。

羅源市の人口は21万人で都市部の人口は9万人です。 このような小さな県に総建設面積720万平方メートル、収容人数12万人の「マリーナニュータウン」が建設されています。これについて中国人は、地元住人の全人口がこの新都市に移住したとしてもまだ有り余る、まさに「ゴーストタウンに向けて一直線である。」と言っています。

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中心街にはまだ人が居るが、海沿いには店舗もなく何もないという意見も。

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地方政府は煌びやかに見せていますが、実情は中々に厳しそうです。

 

かつてはアジア最大の別荘地といわれた京津新市(京津新城)。現在はその90%が空き家で無人

京津新市は中国天津宝坻区に位置し、かつてはアジア最大の別荘地と呼ばれていました。この動画は上空から京津新城を撮影しており、町が無人の様子が良く分かります。

https://youtu.be/W5rBT5WpjdM?si=tjF99tAWDrEvCYbU

実際に街の中も歩き回っており、いかに荒廃しているかを見せています。

北京のすぐ近くにあり、この場所が廃墟となっているのは驚きです。

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天津に家を買う人々は天津で働く人々だけでなく、北京で働く人々も天津で家を購入しています。北京のベッドタウンですね。

北京と天津の発展は今や完全に一体化しており、北京の発展が天津に多くのチャンスをもたらすと同時に、天津を徐々に混雑させていました。

そのため、多くの不動産デベロッパーが天津周辺を開発し、高層別荘を建設しており、この京津新城もその流れで建設されたの住宅地でした。

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京津新城は2006年に建設が許可された天津の11の新城の一つで、立地上の明らかな利点があり、 天津空港から30キロ、天津駅から47キロ、北京の天安門広場から93キロ、北京国際空港から88キロという好立地です。

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天津市が新区開発戦略で力を入れているエリアであり、北京・天津・河北の一体化の試みが行われているエリアです。

アジア最大の別荘地という称号を持つほどの強みを持ちながら、京津新城は今や天津の「鬼城」に成り下がってしまいました。

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当初の計画では260㎢/平方キロメートル(渋谷区の面積が15.11km)の面積をカバーし別荘を建設して街を作る予定でしたが、現在は90%が空き家となっています。

超広大な面積の豪華な別荘地での人影はまばらで、夜間は明かりもほとんどなく、本来は清潔なはずの街中にも雑草が生い茂り、かつて「アジア最大の別荘地」と謳われた待望の新プロジェクトも、今では「アジア最大のゴーストシティ」と化してしまいました。

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当初、ここの入居率は半分近くだったとの事ですが、今では次第に誰もが知る空っぽの街になってしまった。

この街が "鬼城"になってしまったのには、さまざまな理由があると言われています。

近年、天津の発展は徐々に東部地域にシフトし寂れてしまいました。 周辺施設は整備されつつあるが、インフラはまだ不足しており、医療、商業、教育のすべてに問題があり、ここには誰も住んでいないため、これらの産業は増加せず悪循環に陥っています。

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ここでの不動産価格の高さも空室の主な理由の一つであり、多くの人々は、費用対効果が非常に低いことを感じ敬遠している様です。

まだ鬼城(ゴーストシティ)はありますが、今回はこの位にします。

中国は官民挙げて人口以上の数の物件を建設し、それに頼りに経済成長をしてきたましたが、そのツケの現場がこれらです。

今、そのツケを払う時が来ました。