世界最大の仮想通貨取引所バイナンスと趙長鵬(CZ)CEOを米国の規則に違反したとして、米証券取引委員会(SEC)が提訴

 

SECは仮想通貨業界全体を潰しにかかってきているように見えます。

これに業界全体が大反発。

 

2023.6.7 Photo Kanchanara

· US News,【最新ニュース】,Daily News

https://youtu.be/WD5jW1NpPu0

SECは2023.6.5、「未登録の取引所の運営や取引管理を巡る虚偽の説明、未登録証券の販売などでバイナンスが投資家保護規則を無視していた」と主張し提訴しています。

BinanceとそのCEOであるCZに対して、欺瞞的なシステムを運営していたとして訴訟が起こされた事で、世界最大の暗号通貨取引所がトラブルに巻き込まれる事を恐れた投資家がビットコインを売却し、ビットコインは急激に売られました。

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米国主要メディアを中心に世界中がこの事を報道しています。

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このままビットコインはSECバイナンス提訴により、下がってしまうかと思われましたが昨夜深夜から一気に反発。SECバイナンス提訴発表により下げた分を全部取り戻しました。

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何故こうなったのか明確な原因は分かりませんが、SECのあまりにも横暴な行動に仮想通貨業界一丸となって反発しているかの様な値動きです。

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SECによるプレスリリース⇩

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SECがBinanceおよび創業者Changpeng Zhaoに対し、13件の告発を行う。

告発内容は、未登録の取引所、ブローカーディーラー、清算機関の運営、Binance.USプラットフォームにおける取引管理および監視の不実表示、および未登録の有価証券の提供および販売です。

SEC(証券取引委員会)は本日、Binance Holdings Ltd.を告発しました。(世界最大の暗号資産取引プラットフォームであるBinance.comを運営するBinance(以下「Binance」)、Binanceとともに暗号資産取引プラットフォームであるBinance.USを運営する米国ベースの関連会社BAM Trading Services Inc(以下「BAM Trading」)、およびそれらの創設者であるChangpeng Zhao(CZ)を様々な証券法違反で告発した。

特にZhaoとBinanceは「米国の顧客はBinance.comでの取引を制限されている」としながら、実際には資産を持っている米国の顧客がBinance.comプラットフォームで取引を継続できるよう秘密裏に許可した事が問題だ。さらに、SECはZhaoとBinanceは「Binance.USは米国の投資家のための独立した別の取引プラットフォームとして作られた」と公に主張しているが、ZhaoとBinanceは、Binance.USプラットフォームの運営を舞台裏でひそかにコントロールしていたと主張している。

SECはまた、ZhaoとBinanceがプラットフォームの顧客の資産を管理し、Zhaoが所有・管理するSigma Chainと呼ばれる事業体を含め、顧客の資産を好きなように混同したり流用したりすることを許可していると主張している。

SECの訴状はさらに、BAM TradingとBAM Management US Holdings, Inc.(以下「BAM Management」)がBinance.USプラットフォームの取引管理が存在しないことについて投資家を欺き、Sigma Chainがプラットフォームの取引量を人為的に膨らませる操作的取引を行っていたと主張している。

SECは被告が数十億ドルの投資家資産を混合して、同じくZhaoが所有する第三者であるMerit Peak Limitedに送っている事実を隠蔽したとも主張。

訴状はまた、連邦証券法の重要な登録関連条項の違反も告発しています。

BinanceとBAM Tradingは、無登録の国内証券取引所、ブローカー・ディーラー、清算機関の運営を行った。

SECのゲイリー・ゲンスラー委員長は、13の告発を通して、我々は、ZhaoとBinanceの事業体そのものが、欺瞞、利益相反、開示不足、そしてこれまで事業全体であらゆる法の網の目をくぐってきたと主張しています。「申し立てにあるように、ZhaoとBinanceは、投資家を誤解させた。」

SECはこの様に主張しています。

 

対してバイナンスもSECの今回の起訴の不適切さについて反論。

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我々は、SEC(米国証券取引委員会)が本日、バイナンスに対して訴状を提出することを選択したことに失望しています。

当初から、私たちはSECの調査に積極的に協力し、彼らの質問に答え、彼らの懸念に対処するために懸命に動いてきました。 直近では、彼らの調査に応える為に、交渉による和解を成立させるべく、広範な誠意ある話し合いを行ってきました。

しかし、私たちの努力にもかかわらず、SECは今日の訴状でそのプロセスを放棄し、代わりに一方的に訴訟を起こすことを選択しました。 私たちは、このような選択に落胆しています。

私たちはSECの主張を真摯に受け止めていますが、SECはバイナンスを強制捜査の対象にすべきではなく、ましてや緊急に行うべきものではありません。私たちは、私たちのプラットフォームを強力に擁護するつもりです。

残念ながら、SECが私たちと生産的に関わることを拒否したことは、デジタル資産業界にとって必要な明確な指針を示すことを、SECが見当違いで意識的に拒否している一例に過ぎない。

本日の措置は、同様の訴訟に直面している他の暗号プロジェクト(コインベースなど)と同じく、強制執行や訴訟という、法の名の下で一方的に起こされている訴訟のうちの一つに過ぎない。特定のトークンやサービスを一方的に証券とすることは、たとえ米国の他の当局が管轄権を主張しているものであっても、こうした問題をさらに悪化させるだけです。

最も驚くべきことに、SECの行動は、金融イノベーションとリーダーシップのためのグローバルハブとしての米国の役割を損なうものである。

デジタル資産に関する法律は、世界の多くの国で未整備のままであり、強制執行による規制は最善の道とは言えない。 効果的な規制の枠組みには、協力的で透明性が高く、思慮深い政策関与が必要であり、SECはこの道を放棄した。

また、明確なのは、Binance.USプラットフォーム上のユーザー資産がこれまで危険にさらされてきたという主張は単に間違っており、SECのスタッフがバイナンスの調査を実施するのに十分な時間があったことを考慮すると、スタッフの行動を正当化する理由は全くないことです。

※SECはまともな調査を行わずに、いきなりバイナンスを提訴してきたと言っています。

Binance.USを含むBinanceとBinanceの関連プラットフォーム上のすべてのユーザー資産は安全であり、我々はこれに反するいかなる主張に対しても精力的に防御します。 むしろ、SECの今回の行動は、他の規制当局から管轄権を主張するために急いでいるように見え、投資家はSECの優先事項ではないように見えます。 バイナンスは、その規模と世界的な知名度から、米国の規制闘争の渦中に巻き込まれやすいターゲットとなっています。

もし本当にそうであれば、スタッフは事実関係やBinance.USプラットフォームの安全性とセキュリティを実証する努力において、私たちと思慮深く関わっていたはずです。

私たちは、米国および世界中の規制当局や政策立案者と協力し続けるつもりですが、それは正しいことだからです。 そして、Binanceは、次世代の暗号通貨規制が、重要な消費者保護を実施し確保しながら、イノベーションを促進することを確実にするために、生産的な関与に引き続きコミットします。バイナンスは米国の取引所ではないため、SECの行動は限定的な範囲にとどまります。

しかし、我々は、米国のデジタル資産市場参加者と共に、SECの最新の行き過ぎた行為に反対しており、法の及ぶ限り戦う用意がある。

私たちは、業界のパートナーとともに、この重要な技術を見当違いの訴訟から守るために努力します。

そして、お金の自由を促進するという私たちのコアバリューに忠実な、安全で信頼できるプラットフォームをユーザーに提供するために、絶え間ない努力を続けていくつもりです。

 

SEC、Binanceの米国資産凍結の為の接近禁止命令の申し立てを行う。

SECは火曜、連邦裁判所に対し、仮想通貨取引所バイナンスの米国資産を凍結する為の一時差し止め命令を出すよう要請しました。

Binanceの持株会社はケイマン諸島に拠点を置いています。Binance.USはその米国内の関連会社である。Binanceは、SECの申し立てはBinance.USにのみ関係すると述べた。

SECの申し立て後、Binance.USはユーザー資産の安全性を維持し、プラットフォームは通常の入出金業務を継続すると述べた。また、Binance.USは法廷で自らを守るとし、SECの措置を "不当 "であるとした。

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物凄くヒステリックにSECは動いてきています。先日の完全な詐欺だった仮想通貨取引所FTX(米民主党のメガドナー)の際はこの様な行動は取りませんでした。

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こちらについては、これはBinance USだけのことで、バイナンス全体の取引量の2%にあたります。

こうした余りにも横暴なSECの行動は共和党議員から反発を生んでおり、ウォーレン・デビッドソン共和党下院議員は、ゲーリー・ゲンスラーSEC委員長の解任の為の法案を提出しようとしています。

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「ゲンスラー委員長、あなたの投資家保護の失敗と権力の乱用のが明らかになった事により、私達は証券取引委員会を再編する必要に迫られている事がはっきりしました。」

この様に、現在バイナンスとSECのこの様な戦いが繰り広げられています。これがどうなるかは随時ご報告致します。