https://youtu.be/Bxp1Lg0PBis?si=TmIzqetyVUv3ZHdj
昨夜米国株が急落し、それに引き摺られ日経先物も急落しましたので状況報告です。
昨夜23時に発表された米国経済重要指標のISM製造業景況指数が予想を若干下回り、NVIDIAをはじめとする半導体銘柄が急落しました。
先月の上旬、ISM製造業指数が予想を大きく下回り、世界的な売り圧力の引き金の一つとなった事から、昨夜のISM指数の発表は投資家の間で特に注目されていました。
「ウォール街の恐怖指数」として広く知られるVIX指数は33%も急上昇。
VIXについては、8月頭の急騰程ではないのですが、警戒が必要な動きをしました。
これを受けて、フィラデルフィア半導体株指数は6%以上下落、NVIDIAは10%に迫る勢いの下落を見せ、マイクロンとTSMCは6%以上下落しました。
日経先物も即座に反応して下落。
現在の米国株上昇は半導体銘柄が引っ張っていますので、これによりナスダック、S&P500、ダウが下落。
S&P500⇩
ナスダック⇩
これに追い打ちをかけるかのように、米司法省がNVIDIAとその他の半導体企業に対し、独占禁止法違反の疑いで召喚状を送付した事が報道されました。
米司法省は最悪なタイミングで、NVIDIAが独占禁止法に違反した可能性があるとして、資料を提出する様に同社と他の企業に召喚状を送付しました。
当局はNVIDIAが他のサプライヤーへの切り替えを難しくし、同社の人工知能チップを使用しない購入者に不利益を及ぼしていると懸念しているそう。
火曜日に記録的な暴落を喫したエヌビディアの株価は、召喚状に関するブルームバーグの報道を受けて終盤の取引で更に下落しました。
相場全体の値動きには現状そこまで影響は無いですが、先ほども触れたように半導体銘柄が米国株上昇相場を引っ張っていますので、このまま半導体銘柄、NVIDIAが下げると厳しい状態になります。
日経が現在急落しているのもこの流れを受けての事で、昨夜の先物の動きを見れば分かりますね。そして、その半導体銘柄に影響を大きく与えるのが「米国指標」です。
次に相場に大きく影響を与えてくる米国指標は今週木曜日(9/5)の23:00に発表されるISM非製造業景況指数です。
日経もかなり影響を受けていますが、重要な水平線36750(前回の日銀利上げ発表で出来た下げトレンドをブレイクした位置)で踏み止まっています。
さらに上に戻せるかは木曜の指標次第ですね。