中国当局が日本のヘアカラー業界の国内最大手「ホーユー」の生産工程を調査し、中国の生産管理法に違反した疑いがあると言い始め、同社製品の輸入を停止したと報道されています

 

2023.12.29 Photo David Gavi

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【hoyu 产品介绍】 https://www.bilibili.com/video/BV1nK411j7BY/?share_source=copy_web

中国政府は、名古屋に本社を置くホーユー株式会社のヘアカラー製品工場に対する調査をオンラインで行った結果だと言っている様ですが、規制当局がどのように調査を行ったのか正確には不明で、イチャモンに近いかもしれません。

 

中国、日本企業を越境調査 愛知・ホーユー、輸入停止

https://nordot.app/1113077737867903117
ホーユー工場でのヘアカラー製品の製造プロセスが中国の技術規制を満たしていない等と言っていますが、ホーユーが駄目なら中国本土に技術規制を満たす工場など1つもないと思われ、片腹痛い主張です。

ホーユーの工場紹介⇩

中国国家医薬製品局は11月16日、日本の工場に対する調査を実施した結果、同社が同国の生産管理法に違反した疑いがあると発表したと関係者が明らかにしたとの事。

中国当局は、瀬戸市のホーユー工場でのヘアカラー製品の製造プロセスが中国の技術規制を満たしていないと述べています。

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ホーユー桜ケ丘工場⇧

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この動きに対して、神田外語大学教授の興梠一郎氏は「これはホーユーに中国巨大市場での事業を許可する代わりに、その生産プロセスに関連する技術を開示するよう圧力をかける事を目的としたものだ」と指摘していますが、仰る通りだと思います。
しかし、ホーユーは「中国当局の指導に従ってこの問題に対応したい」と言っており、結局言いなりになる可能性があります。それをすると長期的にはビジネスが衰退しますがね。
https://mainichi.jp/english/articles/20231228/p2g/00m/0bu/072000c

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中国国内の他の企業の様子はどうでしょうか?

「化粧品で流産した」と涙する女性、検査したら基準値の34万倍の水銀―中国

Record China 2023年4月5日

数年前、ある中国人女性が友人の勧めでWeChatで売られていた化粧品を使用したところ体調不良に陥り、販売していた零細企業の広告と実際の商品が食い違っていることが判明。製品試験報告書によると、この商品の水銀含有量は「30万倍」を超えていた。

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化粧品を不審に思った被害者と友人らが検査に出すと基準値のおよそ「34万倍」の水銀が検出され、まさか化粧品が原因だとは思わなかったと嘆いている様です。

「この化粧品は『漢方を配合している、交通大学第二付属医院の看護師も使っている』とうたっていましたが誇大広告だと思います。販売側は必ず『大豆1.5個分』の量で使用するように強く言っていました。それはつまり、事前にこの製品が危険だということを分かっていたということです。」と証言。

被害者らは現在、地元の裁判所に訴えを起こしたそうです。

 

こうした事件が頻繁に起こるので、中国の科学研究機関や企業などが連携して中国化粧品の水銀フリー時代を目指すと昨日報道されていました

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・第 1 段階 (2023 年 8 月~ 2024 年 12 月) で化粧品の水銀含有量を 20 ppb (既存の国家基準の50分の1/化粧品水銀含有量基準は1000ppb) 以下達成

・第 2 段階 (2025年1月~2027 年 12 月)で化粧品中の水銀含有量 10 ppb 未満を達成したいんだそう。

近年、妊婦の頭髪中水銀濃度が10∼20ppmでも胎児に影響を与え、出生後の子供の神経. 発達機能に異常をきたすという報告がされていますが、中国国内の現在の化粧品水銀含有量基準は1000ppbと非常に高いのが気になりますね。

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中国国内高級ブランドMAGELINEのジェフ・チャン総経理が会社の年次総会で「化粧品に含まれる水銀も皮膚に吸収されやすく、次世代の成長や発育に影響を及ぼす可能性もあります。しかし、市販されている一部の製品についての当社の調査とテストによると、基準を超える水銀含有量はごく少量ではなく、基準を数百倍から数万倍も超えることがよくあります。」と語っており、中国国内で危険な化粧品が流通している事が伺えます。

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しかし近年、日本市場における中国製化粧品の売れ行きが好調で、日本が中国から輸入する化粧品等が急増していると報道されています。

中国化粧品の日本での売上が大幅に伸びている

新華社は、渋谷の繁華街を走る中国のコスメブランド「花西子(フローラシス)」の宣伝トラック広告をはじめ、大ヒットした日本のドラマ『Animal』に登場する花西子のアイシャドウ広告まで、中国の化粧品は日本の消費者の間に静かに浸透していると報道しています。

【【竖屏广告】杜鹃代言花西子"百鸟朝凤"眼影盒【浮雕屏风】】 https://www.bilibili.com/video/BV1t7411Q7bc/?share_source=copy_web

日本の美容業界関係者によると、3年ほど前から中国の美容製品が日本で人気を集め始め、売上は急上昇しているとの事。 欧米や韓国のブランドと比べると日本市場に進出してからまだ日が浅いが、成長率は群を抜いており、発展の勢いは増しているそうです。

日本輸入化粧品協会によると、2022年の日本の中国からの化粧品輸入額は前年比約44%増の104億円(1米ドル=約145円)で3位に。

今年上半期の日本の中国からの化粧品輸入額は前年同期比約45%増の約61億円で2位に躍進し、中でもアイメイク製品の輸入額は34億円で前年同期比51%以上の伸びで伸び率1位となっています。

ある日本人女性は「華やか」「色が鮮やか」「メイク後のオーラが溢れている」…中国製の化粧品を使用したことの中国製の化粧品についての感想を語っていますが、彼女達はどこ経由で中国化粧品に興味を持ったのでしょうか?

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少し観察してていると、経路の1つとなっているのがTiktokなのが分かります。

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中国化粧品は上で述べたように、水銀含有量がものによっては異常にに高く危険なものがあります。 中国は福島処理水の件で日本の化粧品を禁輸しろと騒いでみたり、ヘアカラー製品を禁輸してみたりとやりたい放題ですので、日本としても現在急速に広がっている中国化粧品を禁輸してみてはいかがでしょうか?