8月27日、韓国の小学校から大学等の一般人を加工したディープフェイクＡＶ動画がアップされたテレグラムのチャットルームが相次いで発見され、学生と保護者、教師の間で不安が高まっていると韓国メディアが報道しています。
教育当局が動くべきだという批判が出て、教育部はやっと被害規模の把握に乗り出したそうです。
上の地図はネットにアップされた全国ディープフェイク被害学校地図とされています。
何が起きているのか端的に紹介します。
・韓国のテレグラムに「知人やアダルト動画を作りたい女性の写真を送ると5秒でアダルト動画に合成するチャンネル」が登場。料金は1動画作成で600～1000ウォン。複数の類似のテレグラムチャンネルが登場し爆発的に拡散しています。
・あるチャットルームは瞬く間に参加者が28万人にもなったと報告されています。
・韓国全土の地域・学校別のディープフェイク性犯罪の通報をもとに作成された被害学校は増えている。ディープフェイク被害学校マップも作成され、400ヵ所(8月28日午後4時時点)を超えた。
・ディープフェイクポルノ制作が手軽になされているが、取り締まりや処罰はきちんと行われていない。※出来ない。
・営利目的で違法合成物を配布すると、7年以下の懲役刑が下される可能性があるが、オンライン上で犯罪を確認して処罰する事は容易ではない。また、違法撮影物と違ってディープフェイク淫乱物をダウンロードしたり視聴する行為を処罰する法律もない。
https://www.kmib.co.kr/article/view.asp?arcid=0020463636
・最近、テレグラムに対する規制が強化されている為、ゲームユーザーが主に使用するメッセンジャーアプリ・ディスコードに秘密の部屋が移っているそうです。
・主に犯罪者らはInstagram、Naverブログ、Facebookなどの投稿から自撮り写真を複数枚無断で収集し、AIに学習させ、既存のわいせつ物に顔だけを組み合わせる形で合成するものと推定されている。
・中高生も犯罪の標的にされ韓国全土に広がっていますが、これは韓国全土の一般人が面白がってこのサービスを使い、知人・友人のエロ動画を作成したからだと思われます。
・他にも女性兵士を対象としたディープフェイクエロ動画や軍隊以外にも特定の職業群を対象に細分化された違法合成物チャンネルも複数存在することが判明し、これには教師、看護師を含め、運動選手まで含まれていた。更に、妹・母親など家族を対象としたディープフェイクまで登場している。
・ユン大統領は今回のディープフェイク事件は明らかな犯罪行為だとし、こうしたデジタル性犯罪を必ず根絶してほしいという立場を表明。
・ハッカーがこうしたテレグラムディープフェイクポルノの素材を集める為に、インスタのアカウント等をハッキングしようと狙っていると報告もされている。
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