麻生副総裁の「日米は台湾を守る為に「戦う」決意を示す必要がある」という演説が遠く離れたギリシャでも報道されています

 

2023.8.8 

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日本の麻生副総裁が3日間の台湾訪問の一環として台北で講演し、「日米は決意を示さなければならない、台湾が攻撃された場合(中国からの攻撃を示唆しているようだ)台湾を守る。いま最も重要な事は、台湾海峡で戦争が起きないようにすることだ」

「今こそ、日本、台湾、アメリカ、そして志を同じくする国々が、強力な抑止力を実行に移す準備をする時だと思う」と述べ、「戦う決意」を示した。

「この発言は北京を激怒させ、中国外交は同氏を『中日関係の政治的基盤を傷つけた』と非難した」とギリシャで報道されています。

ギリシャで話題になる程、この麻生さんの発言はインパクトがあった様です。

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台湾で麻生副総裁は何を語ったのか?要点をお見せします。

・台湾は日本にとって極めて重要で、欠く事のできない価値観を共有するパートナー

・台湾は深刻な状況に直面しており、ロシアによるウクライナ侵略で使われたような、現状を変える為の一方的な武力行使は、インド太平洋地域や東アジア地域でも起こりうる

・平和と安定はグローバル化と相互依存だけでは達成できず、抑止力と国際協力が重要であり、防衛へのコミットメントを示す事も抑止力の一部である

・台湾の人々が、台湾の自治を守る強い意志を持つ事も重要

・来年生まれる台湾の新総統が同じ価値観を共有し、日本とともに現状変更をしようとする動きに立ち向かい、維持し続ける事を期待する

・12年前と比べると、日台両国を取り巻く国際環境は大きく変化し、平和な時期が過ぎ、次第に異常な時期に傾いている。 これは、以前から基本的な構造に潜んでいたリスクが、より顕著になったという事だ。

・2006年の「自由と繁栄の弧」から2016年の「自由で開かれたインド太平洋ビジョン構想(FOIP)」まで、日本の外交政策コンセプトの変遷を説明。

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・麻生副総理はインド太平洋地域にルールに基づく国際秩序を確立し、自由貿易、地域の安定と繁栄を促進したいという日本の意向を強調。

この構想の重要性は、今や国際社会で広く認識されており、 法の支配、自由と人権、自由航行、経済的繁栄を追求する自由貿易という当初の3本柱に加え、平和と繁栄のルールの順守、多層的な接続システム、海洋の安全、セキュリティ、対抗措置で構成されています。

・抑止力とは、抑止力の保有、適時に実行する意思、防衛の決意を相手に十分に理解される形で伝える能力の3つからなる。

・ 日本は台湾の緊密な隣国として、真っ先に態度を表明し、中国を含む国際社会に明確なメッセージを送るべきだ。

・ロシアとウクライナの戦争は、現状を力によって一方的に変更した場合に何が起こりうるかを示したものであり、「インド太平洋や東アジアでも同様の事態が起こりうることは否定できない」と警告。

・日本は、台湾海峡の平和と安定が、国際社会の安全と繁栄にとって不可欠な要素であることを初めて明言した国家安全保障戦略に基づき、今後も様々な対抗措置を講じていく。

・日本は平和国家として、専守防衛と非核の基本原則を堅持し、日本の主権的独立と国民の生命・財産の安全を守り、防衛力を強化する。

・ 日本の主導の下、イタリア、カナダ、フランス、米国、英国、ドイツ、欧州連合(EU)は、台湾海峡の平和と安定の重要性に関する声明に全会一致で合意し、両岸の問題を平和的手段で解決するよう求めた。 各国の立場は変わることなく、公の場で表明され、7カ国の全メンバーも、建設的で安定した関係の確立を願い、懸念や憂慮は中国に直接明確に表明すべきとの認識で一致している。

 

中国政府は早速このように反応してきています。

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当然、一切引く必要はありません。

沖縄は中国領土などと主張し、ウクライナを侵略しているロシアを支援し、毎日毎日尖閣諸島に侵入し、福島処理水放出にイチャモンを付け、貿易を武器にして脅迫してきている中国政府はテロ組織同然ですからね。