この件について実際はどうなっているのか?とご質問がありましたので、韓国国内での現状を確認してきました。
ざっと確認した所、ユン大統領は選挙管理員会のサーバーから前回の総選挙のデータを抜きたかったのかもしれませんが失敗していた可能性が高いと見ています。
兵士を選挙管理委員会のサーバールームに行かせたものの、兵士はサーバーの写真だけ撮ってデータを抜き出したりはせずにそのまま帰った感じがあります。
ユン大統領の戒厳軍は京畿道果川(クァチョン)の中央選挙管理委員会に侵入し、選挙システムの要である統合選挙人名簿システムのサーバを撮影していた事が分かっています。
CCTVの映像には兵士達が主にサーバなどに繋がれた配線装置を集中的に撮影していましたが、これはサーバ奪取後に組み立て直す事が目的だったと推定されると推測されていて、戒厳軍が実際にサーバを奪えなかったのは、ユン大統領による非常戒厳宣布から150分あまりで国会が非常戒厳解除要求決議をあげ、時間が足りなかったからではないかと。
こちらは戒厳軍が選挙管理委員会のサーバーをスマホで撮影している様子。
やるならユン大統領御自身で行かないと・・・マジなにやってんのや状態。。。
サーバールームに侵入してマルウェアやバックドアをインストールし、継続的にハッキングして不正選挙の証拠を捜すと言った工夫もしなかったのでしょうか。。。
戒厳軍は3日夜10時33分果川中央選挙管理委員会に侵入した後、直ちに庁舎建物2階にあるサーバー室に向かって移動。
中央選挙管理委員会のサーバー室は大きく4つの区域に分かれています。 Aゾーンサーバーには事前投票関連の統合リストシステムが含まれており、Bゾーンには業務管理システム、Cゾーンにセキュリティ関連機器、Dゾーンに通信システムがあります。
この日、戒厳軍は Aゾーン、すなわち事前投票関連「統合選挙人名簿」サーバーを集中的に撮影していました。
「統合選挙人名簿」は、事前投票所で選挙人を確認する為に作った名簿ですが、全国の投票区別選挙人名簿を一つに統合して作った名簿だとされています。
前回総選挙の不正選挙疑惑を提起してきた市民団体などは、この「統合選挙人名簿」が不正選挙の核心的な証拠で共に民主党が支配している選挙管理委員会がこれを隠していると主張してきました。
選挙管理委員会側は「現在まで戒厳軍による内部資料の搬出はなかった」とし、「今後被害の有無を継続的に綿密に確認・点検する予定」としています。
京畿果川警察署はこの件について6日、「4-10不正選挙疑惑」告発事件は今年8月、容疑が成立しないと判断して不送検にした事案で既に終わった話だと発表しています。水原地方検察庁も不正選挙告発者の主張について、追加で確認できる事情がないと判断し、公訴時効(10月10日)が到来する前に警察に記録を返却していました。その後、警察は事件を完全に終結処理しています。
これに先立ち、陸軍士官出身の元国防大学教授は、今年4月10日に行われた総選挙で「電算操作があった」という疑惑を提起し、公職選挙法違反及び職権乱用などの容疑で中央選挙管理委員会関係者5人を検察に告発していました。総選挙の事前投票と本投票の差が15~20%もあり、これは共に民主党管理の選挙管理委員会が電算を操作した為だと主張。
検察からこの事件を引き渡された警察はこれを却下しています。
韓国軍は戒厳令を受けて混乱。
非常戒厳令の時、韓国軍の内部では『(ユン政権は)狂ったんじゃないか』と憤慨していた兵士がある程度いた様です。
6日、ハンギョレ新聞と電話で話した上級将校は、非常戒厳令時、「同期の仲間達はユン大統領の非常戒厳宣布の内容について『どうしてそんな発想ができるのか』と驚いていた」と語っていてた様です。「一部の兵士が非常戒厳令に動員され、国民の非難を受けているが、最近の状況に対する若い兵士達の気持ちは大多数の国民と同じだ」とも。
ある最前線部隊の指揮官は「最近の軍内部の雰囲気を詳しく述べるのは難しいが、戒厳令解除後、多くの兵士が「一体何が起きたのか分からない」と戸惑いを見せていた」と言っています。
現在は韓国メディアに「ユン大統領は不正選挙陰謀論に取りつかれて、選挙管理委員会のサーバーを見る為に戒厳令宣言まで実行するという珍事を起こしたのではないか」と報道されています。
ユン大統領はこうした状況を受けて、「非常戒厳宣布について、国民に心から謝罪したい」と発表。
ユン大統領が7日午前、12月3日の非常戒厳措置をめぐり謝罪しました。
ユン大統領は「今回の非常戒厳宣布は、国政の最終責任者である大統領としての絶望感から生まれた」としながらも、「その過程で国民に不安と不便をおかけした。大変申し訳なく思い、驚かれた国民の皆さんに心からお詫びする」と謝罪。
ユン大統領は「今回の戒厳令宣布と関連し、法的・政治的責任の問題を回避しない。国民の皆さん、また戒厳令が発動されるという話がある。はっきり申し上げます。第2の戒厳令のようなことは決してないだろう」と述べた。その上で、「私の任期を含め、今後の政局安定策は我が党に一任する」と明らかにしました。
一方、ユン大統領弾劾に賛成していた与党国民の力議員がユン大統領を弾劾したいと方針を転換し始めた為に、ユン大統領は直ぐに弾劾されないかもしれません。
与党の中堅であり、党内で初めてユン大統領の弾劾に賛成の立場を明らかにしたチョ議員(6選)が7日、「弾劾反対」に立場を転換しました。国民の力代表の意向に従ったものだとチョ議員は説明しています。
そして韓国政府の混乱を受けて、ウォン安が加速。
こちらはドルウォン週足チャートですが、ウォン安が進み、2022年以来の水準(1446ウォン)に近付いている事が分かります。ここを上抜けると2009年のリーマンショック時のレベルに向かって上昇する可能性があります。
ユン大統領が3日夜に「非常戒厳」を宣言した数分後、崔相穆企画財政相は通貨防衛が最優先であると慌て、午後11時ごろまでに、中央銀行、財政省、銀行・市場規制当局のトップによる非公式の緊急会議を招集し通貨防衛作戦を開始。
戒厳司令部の兵士が国会に突入していたころ、「F4」と呼ばれる韓国の4大金融当局は、過去の危機の際に使われてきた緊急対応策を発動し、アジア市場が開く前に通貨ウォンの急落を阻止しようと奔走していました。直ちに最初の発表が行われ、財政省は必要に応じて市場に無制限の資金を注入すると表明。
韓国株価平均指数KOSPIも冴えない値動きをしています。
週足で20EMA(移動平均線)が 50.100.200EMAをデッドクロスしており、ここで反発出来なければ下落側にパーフェクトオーダーが出てしまいそうです。
パーフェクトオーダーは値動きの方向性を把握する為にとても有効です。
・トレンドの方向と強さを把握し易い。
・形状がシンプルなので初心者でも確認し易い。
・発生後、上下に暴落暴騰が発生し易い。
チャートを見る際に表示させて定期的に確認してみて下さい。
ここで表示しているのはトレーディングビューのインジケーターです。捜す時はインジケーターから20.50.100.200等と検索すると出てきますので選択し登録します。
サポートライン、レジスタンスラインと合わせて見ると値動きを把握するのに有効です。これらの移動平均線自体も価格の上昇を驚くほど支えたり、阻んだりしているのが観察すると良く分かると思います。