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米国が2022.10.7に発表した半導体や関連製造装置を中国に販売する場合、企業はライセンスを申請しなければならないという包括的な新規則を受けての事だと思われます。
注目すべきは、外国企業が中国に販売する特定のハイエンド・チップを製造するために米国の設備を使用する場合にもライセンスが必要になるということです。
「米国商務省、中華人民共和国向けの先端コンピューティングおよび半導体製造品目に関する新たな輸出規制を実施」米商務省公式ページより⇩
中華人民共和国が軍事用途に使用される特定のハイエンド・チップを購入および製造する能力を制限する。
これを受けて、米国主要半導体製造装置メーカーであるKLAが今月7日から韓国SKハイニックスなどの中国生産施設への納品を中断、明日10月12日からはアフターサービスなどテクニカルサポートも中断しました。
SKハイニックスは中国の無錫にDRAM工場、重慶に後工程工場、大連では米国インテルから買収したNAND工場を運営中でした。
これらが制裁を受け始めています。現在は米国政府から1年間の時間の猶予を受けた為、直近の営業は可能との情報が出ていますが、いずれにしても時間の問題のように見えます。
中国のチップ株は暴落
中国最大のチップメーカーであるSMICはこれを受けてかなり下げていました。10月7日に17HKDだったのが12日には15HKDまで下げ、その後多少戻しています。
Hua Hong Semiconductor Ltdは約9%下落しましたが、現在は価格を戻しています。
長期的に見ればこのまま下げトレンドが続くと思われます。
上海复旦 (Shanghai Fudan Microelect)も20%以上急落しました。