https://youtu.be/AueqvE3wqcQ?si=mBcz3UpxrMeeeNf2
ウクライナ侵略の前線で活躍後、クレムリンに反旗を翻したワグネルを率いるプリゴジンですが、プライベートジェットでモスクワから移動中、トベリ州で墜落し死亡しました。
この件について、今独立メディアメドゥーザで報道されている様子をお知らせします。
プリゴジンのプライベートジェットはEmbraer製造のエンブラエル EMB-135BJ レガシー 600でこちらです。
全長は26.33メートル、翼幅は21.17メートル、最大離陸重量は22.5トンです。エンブラエル レガシー 600 の最も重要な特徴はその信頼性であると言われており、21 年間でこのモデルに関連した事故はブラジルで起きた 1 件だけです。
仕掛けられた爆弾で落ちた等、様々な原因が検証されていますが、まだ明確にはなっていません。
プリゴジンのプライベートジェット機墜落現場での捜索活動が完了し、乗客7名、乗員3名の10人の遺体が見つかった。
プリゴジン氏の他、ワグネル司令官ドミトリー・ウトキン氏、プリゴジン関連企業のトップ、ヴァレリー・チェカロフ氏も含まれていた。
ドミトリー・ウトキンはヒトラーを愛し、ワグネルというこの部隊名は彼のコールサインであるとも言われています。
2013年まで国防省GRU第2個別特殊部隊旅団の、第700個別特殊部隊分遣隊の指揮官を務めていたドミトリー・ウトキンは除隊後、第三帝国の歴史に惹かれるようになり、彼はヒトラーお気に入りのドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーの名前をコールサインにし、ベルトと鉤十字の帽子を公然と身につけ、真のアーリア人の道について話すのが好きだった様です。
そんなワグネルを象徴する人物も今回プリゴジンと共に死亡しています。
生き残ったのは客室乗務員だけだと言われており、「機体に何か変わった修理が行われていると出発前に話していた」との未確認情報があります。
プリゴジンの死を受けワグネルはどうするのか?
https://youtu.be/OhNSyVsngeA?si=X2Jrz_7yXydaVOng
⇧生前プリゴジンが、ロシア政府が拡散していたドンバス地域の嘘をバラしている様子。
事故のあった8月23日夜、トヴェリ州クジェンキノ村では「空に輝くもの」が見えました。
数分後、いくつかの「鉄のようなもの」が地面に落ちそこから黒煙が上がったと、目撃者である村民が証言しています。
それはワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジンと傭兵部隊の指揮官ドミトリー・ウトキンが乗っていた航空機の残骸でした。
プリゴジンの飛行機はプーチン大統領のヴァルダイ邸から50キロの地点で墜落しました。大統領自身、墜落当時、クルスクの戦いの記念日の祝賀会で、国防省の軍人に賞を授与していた様です。
プリゴジンの部下や同僚たちは同社関係者の公式声明があっても、飛行機墜落事故についてまだ何も語っていないとの事。(同時に、犠牲者を追悼する自然発生的な追悼式がロシアの各都市でいくつも出現しています)
https://youtu.be/xAHOBRWSLho?si=nvLbhXz6T_jt7tVE
ワグネルのベテラン傭兵達は創設者の死を受けて、何か重大な事(モスクワに改めて反旗を翻したりする事)を起こす可能性は低いと認めている様です。
正式にロシア軍部と契約を結んだワグネルのベテランは「時は流れてしまった。もし6月27日、デモ行進の直後にこのような事が起きていたら直ぐ様反応があっただろう。だが今は...皆すでに国防省に異動している状態だ。」「何人かはベラルーシに、何人かはアフリカに監禁され、残りはロシア連邦全域に散らばっている。みんな事前に分散させられた。ロシア指導部は完全に安全を確保した。ワグネルメンバーの何人かは既に私に電話をかけてきて、どうすればあなた(分隊)の所に行けるのかと尋ねてきている」と語っています。
一部の忠義に篤いワグネル兵士はプリゴジンの敵討ちをプーチンに対してすると言っている様ですが、全体としてみると厳しい様です。
https://youtu.be/13-rej16rrI?si=d4_7lJFnB7e5LGO-
8月23日、プリゴジンと仲間達はモスクワで乗り継ぎ、アフリカからサンクトペテルブルクに戻っていました。その2日前、プリゴジンはアフリカからの最後のビデオメッセージを録画しており、PMCワグネルはロシアを「すべての大陸でさらに偉大な国にする」と語っていました。
「我々はここ(アフリカ)で働いている。気温は+50です、すべて思い通りにいっている」「PMCワグネルはRPA(偵察・捜索活動)を行っている。ロシアをすべての大陸でより偉大にし、アフリカをより自由にする。アフリカの人々に正義と幸福を。」と。
少なくとも今のところ、反乱と飛行機墜落によるプリゴジンの死は、アフリカでのPMCワグナーの活動に影響を及ぼしていないようです。
しかしロシア国防省関係者はプリゴジンの反乱の直後、ワグネリアン達がこれまでの様にアフリカ大陸で仕事を続ける事は許されず、彼らの代わりは必ずいると語っていました。
それは、2つのロシア政府組織がアフリカでワグネルと取って代わろうとしており、1つは併合されたクリミアの「首長」であるセルゲイ・アクセノフによって創設されたコンボイPMCと、 ロシア軍によって管理されているレドゥットPMCです。
ワグネルのシリア作戦に参加した退役軍人は「ショイグ氏は自分自身で(アフリカの)ビジネスをやりたかったようだ」と語っています。
プリゴジンはこの計画を妨げようとしたとされ、これがワグネルのマリでの最新の情報として話題となっていた様です。
プリゴジン体制がアフリカのどの国よりも強かった中央アフリカ共和国の指導部は、すでにこれを問題とは考えていない様で、「ロシア当局は再び統制を取り戻すだろう。私達のパートナーシップはロシア国家とのものです」と宣言。
※以前、WSJ紙は、プリゴジンがモスクワ進軍を発表した直後、ロシア非常事態省の高官がマリに飛んだと報道していました。彼らはマリに駐留している「ワグネリート」がロシア当局の直接指揮下に入ることをマリの指導部に伝え、今後について保証しました。
英紙『ガーディアン』は、モスクワの代表がリビアに飛び、ハリファ・ハフタル将軍に同じ内容を話したと伝えています。「問題はない。指導者に多少の変化はあるかもしれないが、メカニズムは変わらない。我々はどこにも行かない」
次にワグネルに何が起こるか、メドゥーザは楽観的なシナリオが無いと指摘
ワグネル社の退役軍人は「今私達は何も考えられず、途方に暮れています。もはやワグネルに権力は無く、中央アフリカ共和国のすべてのワグネルの基地は自動的にロシア国防省の基地となるだろう。」と述べています。
メドゥーザと対話したワグネル関係者達は、誰がワグナーPMCの残党を率いるかに関係なく、ワグネルに未来はないと確信していたとの事。
「プリゴジンとウトキンのタンデムに代わる、価値のある存在はもうわが社にはいません」
ワグネルは今後、有力な後継者がいない為にロシア政府によって解体され、アフリカの利権やその他の利権もロシア政府が引き継ぐ事になりそうです。
一月前、プーチン大統領は、PMC「ワグネル」は存在しないと公式で言っていました。
https://youtu.be/Hq30v3NSAEM?si=zAjycNEQi1RToAbe
この発言が今後を物語っています。