NVIDIA の主要顧客スーパーマイクロコンピュータ (SMCI) の株価が33%も暴落

 

経営状況が悪化している同社の会計事務所が「誠実さと倫理観への取り組み」に関する懸念を理由に辞任した為とされています。

Photo Mariia Shalabaieva

· 投資

 

Super Micro Computer (SMCI) の経営不安による暴落は一見、日本には関係の無い遠い話に見えますが、問題はこの会社が米国相場を牽引しているNVIDIAの主要顧客(Super Micro ComputerがNVIDIAの第3位の顧客)である事です。

Super Micro Computer (SMCI)へのNVIDIAの売上の規模は、第 2 四半期のNVIDIA全体の収益の11%を占めています。

先月の時点でも、NVIDIAの総収益の約9%をSuper Micro Computer (SMCI)が占めていると報道されていました。

Super Micro Computer (SMCI)はカリフォルニア州サンノゼに拠点を構え、高性能・高効率のサーバーやストレージシステムを設計・製造する企業で、最近、史上最大規模のAI工場のいくつかに、液体冷却ソリューションを備えた10万個以上のGPUを導入したと発表し活躍が報告されていました。

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この会社が倒産する事によりNVIDIAの売り上げが急減すれば、NVIDIAの株価も下がり、米国相場全体に影響を与えます。

NVIDIAの株価が大きく下げれば、米国株全体が下がり、それに連動して日経平均も下がります。

その為に、この件は日本株にとっても重要な問題なのです。

会計士が逃げた事が発覚し暴落したSuper Micro Computer株の様子⇩2時間足

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昨日50ドル付近だった株価は一気に29ドルへと下落。42%近く落ちてますね。

週足で見てみると⇩

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年始の価格まで戻ってきてしまっています。ここまで落ちてしまうと、これ以上は下がり辛いかもしれませんね。去年の強い水平線で価格の下落がストップしています。

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売上が急減したり、倒産してしまわなければ被害は限定的かもしれません。

昨夜21:45分位からのSuper Micro Computer暴落時のNVIDIAを見てみると⇩

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やはり同じタイミングで急落していました。NVIDIAは138ドル付近から132ドルと4%以上下落。

日足レベルで見てみるとまだそこまで影響はありませんが、125ドルを割り込みサポートを割ってくると危険な状態に入ってきます⇩

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NVIDIA株価は旺盛なAI需要に支えられていますので、滅多な事にはならないとは思いますが、株価が崩れないか警戒は必要です。

昨日はNVIDIAだけでなく、マイクロソフトやappleも下げた為にS&P500も下落。

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その流れを受け日経先物も昨夜下落し、そのまま日経平均も下げてスタートしています。

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因みにマイクロソフトが下げた理由は、今四半期は人工知能への支出が増加すると予測したものの、クラウド事業のAzureの成長は鈍化すると予想、現在行っている大規模なAI投資ではデータセンターの容量制約に対応するには十分ではないと発表したからです。