急騰しているリップルXRPの状態

 

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最近驚くような急騰を見せて話題のアルトコイン・リップルXRPですが、現在の状態を見ていきましょう。

・リップルXRPとは?

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リップルはChris LarsenとJed McCalebによって2012年に立ち上げられたデジタル決済ネットワークです。このネットワークは独自の仮想通貨 XRPを使用して、高速で低コストの国際送金と通貨交換を可能にしています。リップルはSWIFT などの従来の国際決済システムに代わる銀行や金融機関へのサービス提供に重点を置いています。

売りは安い国際送金コストで、XRP取引のコストは約 0.00001 XRP (0.002円未満) で、ビットコインの手数料や、25~50ドル(3800円~7700円位)にもなる従来の電信送金コストよりも大幅に低くなります。

※みずほの例⇩

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国際送金にリップルNet を使用する銀行は、運用コストを最大60%削減でき、送金先の国で事前に資金を準備するノストロ銀行口座(送金元の銀行が外貨決済口座を保有する銀行)が不要になります。

この送金プロジェクトは米国の規制当局SECがリップル社に対して訴訟を起こした事で頓挫していました。

SECがリップル社に対して起こした訴訟では、XRPの販売が未登録の証券提供に該当するかどうかが問われています。この法廷闘争により、XRP の規制上の地位に関する不確実性が生じ、米国市場での XRP の利用が制限されました。

 

 

・トランプの大統領選勝利で、SECによるリップル社への訴訟が取り下げられ、再びリップルXRPの躍進が始まるのではないかと期待されXRPが暴騰。

大統領選後、リップルXRPを巡って多くの肯定的な感情が生まれています。現在の民主党政権とゲンスラー氏が率いるSECは、リップルを含む多数の暗号通貨企業を声高に、そして法的に追及しています。しかし、トランプ大統領が就任初日にゲンスラー氏を解任すると約束し、選挙で共和党が上院・下院・大統領選で全面勝利しトリプルレッドを達成した事から、SEC現議長ゲンスラーが1月のトランプ就任以前に退任し、仮想通貨業界に対してより好意的な姿勢を持つ人物が後任となるのではないかという噂が出始めています。

大口投資家(仮想通貨業界ではクジラ🐋と呼ばれます)はこの状況を受けてリップルXRPを大量に仕込み始めていました。

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しかし、現状ではゲンスラー氏はまだ正式に辞任しておらず、最終的な後任が誰になるのか、またSECとリップル社の間の訴訟をどう扱うのかについては何も示されていません。

 

・リップルXRP の最近の価格急騰は、最大の少額取引プラットフォームの 1 つである ロビンフッドへの正式上場と同時に起こりました。

XRP の価格はロビンフッド上場発表以来、瞬く間に更に22%上昇し、11 月 14 日には 2024 年の新たな最高値である 0.76 ドルに達しました。

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XRPの価格急騰は14日遅くに始まりましたが、ロビンフッド上場と合わせて急騰を生むきっかけとなったのは、米国18州が米証券取引委員会(SEC)とゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)委員長を含む委員らを、仮想通貨業界に対する違憲的な行き過ぎた規制を行ったとして訴えた事でした。

 

・XRPの信用取引が急増

17日時点で、XRP建てと米ドル建ての未決済建玉は記録的水準にあり、20億枚(現在価格で約20億ドル、1ドル155円換算で3100億円)以上の先物ポジションが、更なる市場のボラティリティに賭けている様です。

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XRPの現在の上昇は信用取引が大きく貢献している事が分かりますね。これはビットコインの様にETF経由で現物が積み上がり価格が上昇している訳ではないので、何かの拍子に崩れる時は急速に価格が下落するって事です。

 

現在XRP価格は一時の熱狂が薄れ、下落し始めていますが、ゲンスラーが正式に辞任するという発表が再度急騰スタートのトリガーとなるでしょう。

それまでは様子見していても良いかもしれません。

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13日から目を見張るような快進撃を続けてきたXRPですが、昨日からサポート割れ(赤い丸を付けた場所)を繰り返していますので少し注意が必要な状態です。

移動平均線を合わせて見ると⇩

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20日移動平均線が50日移動平均線を下抜けしデッドクロスしている事が分かります。

パーフェクトオーダーも崩れてしまいましたね。

15分足レベルで見ると⇩

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下げのレジスタンスラインが出来ています。このラインを上抜けられれば、この高値圏でレンジに移行できる可能性があります。

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この上下の水平線(水色のライン・上が1.17ドル位、下が1.0ドル位)は2021年の上昇相場で特に意識され重要な働きをしていたラインです⇩

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更に広い範囲で見ます⇩

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現在に戻ります⇩

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これが今回も機能するかはまだ分かりませんが、昨日の下落を食い止めたのは確認できますね。

こんなに昔の水平線でもリアルタイムで機能する事があるので、レジスタンスやサポートと一緒に観察すると面白い発見があるかもしれません。

上で触れましたが、これからのXRP加速の燃料はファンダで、最も強いと思われるのがSECゲンスラー退任です。