https://youtu.be/k5-_iJuhtLY?si=sm31dFzX17TMRLhr
イランの子飼いでハマスと連携してテロ行為を紅海で行っている、イエメンのフーシ派武装勢力による貨物船への攻撃が増加したため、英石油大手BPは紅海を経由する石油とガスのすべての出荷を停止しました。
※BPは世界市場全体では第4位のエネルギー生産企業で90カ国以上で事業を展開し、約22,000のサービスステーションを運営しています。米国に最大の事業基盤を持ち、エネルギー生産業界におけるトップクラスのマーケットリーダーです。
なのでこの影響は大きくなってくるかもしれません。
BPは「紅海の治安状況の悪化」を理由に、同海域での輸送を無期限で停止したと発表しており、これによりスエズ運河を通って日本へ向かうタンカーが、アフリカ南端の喜望峰を通るルートを選ぶことになります。
BPとは別に月曜日、世界海運大手台湾エバーグリーン・ライン(長栄海運)は紅海でのフーシ派テロリストによるリスクの高まりと従業員の安全への配慮を理由に、「追って通知があるまで」同地域での航行を停止すると発表しました。
香港を拠点とするOOCL、デンマークのマースク、フランスのCMA CGM、ドイツのハパックロイド、イタリアのメディテレーニアン・シッピング・カンパニーなど、すでに紅海ルートでの運航を停止している大手海運会社5社に新たに加る事となり、その数は増え続けています。
ノルウェーの石油タンカーグループ「フロントライン」も、同社の船舶は紅海とアデン湾の航行を回避し始めると発表しています。
船舶を紅海から迂回する決定をしたこれらの会社を合わせると、「世界の海上運送の約半分」に影響が出る事になります。
紅海を避けることは移動時間が長くなるため、コスト増につながります。
何ををやってくれちゃってるんでしょうねアホテロリストらは。。。
紅海は世界の海運のチョークポイントで、このルートの封鎖は特に日本の原油輸入にとっても脅威となります。
フーシ派自体とフーシ派の飼い主のイランにひと際強烈な制裁が必須です。
BBCの迂回ルート図⇩
他の大手海運会社も相次いでスエズ運河ルートを停止させていて、BPもそれに続いた形になりました。
大手石油会社が紅海を迂回する影響
大手海運会社のこうした発表を受けて、すぐにメディアは紅海のタンカー攻撃と迂回航路変更で原油価格が3%以上急伸したと報道しています。
ノルウェー船籍の船舶が今週月曜日に紅海で襲撃され、石油メジャーBPは紅海を通過する全ての航行を一時停止したと発表し、他の海運会社も週末この航路を避けると発表した事を受け、ブレント原油先物は3.7%高になり、米国の代表的な原油価格指数WTIは3.4%高になりました。
メディアはこの様に報道していますが、実際のWTIのチャートがこちらです⇩
まだ許容範囲で原油価格は動いており、今日は下げてもいます。
しかしながらフーシ派がこのまま紅海にのさばり、長期間原油タンカーが迂回し続ける事になれば原油価格に反映され、それがインフレにつながり、私達の生活を脅かし始めるでしょう。
南アフリカの喜望峰ルートで運行し始めた事で既に運輸コストが増加し、今後数週間で配送への影響が増大すると予想されています。
この危機的な状況を受けて米国政府は動きました。
ロイド・オースティン米国防長官は紅海でのフーシ派のテロ攻撃からタンカーを守る為の海上防衛部隊「Operation Prosperity Guardian」の結成を発表。
このタスクフォースには英国、バーレーン、カナダ、フランス、イタリア、オランダ、ノルウェー、セーシェル、スペインが参加し、すべての国の航行の自由を確保し、地域の安全と繁栄を強化する為に、紅海南部とアデン湾における安全保障上の課題に共同で取り組みます。
声明では以下の様に発表されました。
「最近、イエメンを発端とするフーシ派の無謀な攻撃がエスカレートしており、通商の自由を脅かし、罪のない船員を危険にさらし、国際法に違反している。
紅海は、航行の自由にとって不可欠な重要な水路であり、国際貿易を促進する主要な商業回廊である。
航行の自由という基本原則を守ろうとする国々は、この非国家主体が合法的に国際水域を通過する多くの国の商船に向けて弾道ミサイルや無人航空機(UAV)を発射することによって齎される危機に取り組むため団結しなければならない。
これは、集団行動を必要とする国際的な課題である。
そこで本日、私は紅海の安全保障に重点を置くタスクフォース153のリーダーシップの下、新たな多国間安全保障の重要な取り組みである「Operation Prosperity Guardian」の設立を発表する。」
海上自衛隊はこのタスクフォースとは別に、継続してアデン湾での任務を適切に行うことでサポートをするようです。
中国もタンカー紅海迂回による被害に巻き込まれます
イランが支援するイエメンの反政府勢力を直ちに阻止しなければ、これは数週間以内に起こるだろう。
海外のXユーザーの指摘⇩
中国は現在進行形で減少しているGDPを、フーシ派のテロによって引き起こされている貨物輸送の遅延によってさらに失うかもしれません。
何兆円分もの商品がこのルートを通って中国からヨーロッパに運ばれているのだから。
中国政府はテヘランの友達に電話して、こんな馬鹿げたことはやめて下さいなと言ったほうがいい。制裁を受けているイラン産の石油を買ってやってるのに、それ買うのもう止めるわと脅せば、うまくいくかもしれない(他に誰が買うというのだ?)。