海外メディアの羽田飛行機事故論評
海外メディアの羽田飛行機事故論評
海外メディアはJAL乗務員と乗客の対応を絶賛。
一方、事故で亡くなった海保隊員は皆さんもご存じ海猿最精鋭チームの1つ特救隊の関係者だった可能性が高いです。
https://youtu.be/BYUsGx2GYDI?si=Us5XbL4nU9ZUPtGX
海外の専門家は羽田での事故を受け、日本の素晴らしい対応を絶賛しています。
BBCはJALの乗客に死者が出なかった事を「奇跡」とまで表現しています。
そして、炎上するJAL機ではどうして誰も死ななかったのか?それは最新の安全機能と優れたトレーニングの賜物だと絶賛。
米メディアbusinessinsiderは英国クランフィールド大学の飛行安全専門家達にこの件をインタビューし、日本の日頃の準備と対応がいかに素晴らしかったかを解説しています。
・航空機の安全機能と日本の厳しい訓練規則が災害を回避する鍵となった。
・注目すべきことに、エアバスA350型機が着陸しようとして海保の航空機と衝突した後、乗客乗員379人全員が生存。
・このような状況下で乗客を避難させたJAL乗務員のパフォーマンスは素晴らしく、死者が出ず、軽傷を負った乗客はわずか17名だった事を英国クランフィールド大学の飛行安全専門家グラハム・ブレイスウェイト氏は評価し以下のように語っています。
「JALについて私が知っていることや、同社が安全対策と乗員の訓練にどれほど力を注いできたかを考えると、彼らがあれほど素晴らしい仕事をしたという事実は驚くにはあたらない」
「標準的な運航手順と、全てを適切にこなすことに関し、彼らには非常に厳格な文化がある。今回のケースで乗員がこれほどうまく遂行できたのはそれが1つの理由だと思う」
「同航空を選ぶべき理由があるとしたら、まさにそれだと思う」
ブレイスウェイト氏は、羽田の事故に巻き込まれたエアバスA350型機などの飛行機の客室は、火災の急速な広がりや有毒ガスの発生を防ぐために特殊な素材で設計されているとも説明し、これも死者ゼロに貢献したと指摘しています。
コロラド州メトロポリタン州立大学の航空安全の専門家ジェフリー・プライス教授は、日本航空の乗客全員が安全に避難したことを「奇跡」と評しました。
「飛行機が完全に炎に包まれる前にあれだけ多くの人を飛行機から素早く救出したのは、乗務員の並外れた行動だけでなく、乗客自身が適切な行動を取った事を物語っている」と語っています。
「さらに奇跡的なのは、乗客たちがパニックにならずに機転を利かせていることだ。パニックはさらなる混乱と命の損失を招くだけですからね。」とも。
プライス氏は空港には航空機救助部隊や消防部隊がいるものの、緊急対応者が現場に到着するまでに最大で3分以上かかる可能性がある事を指摘しました。
「火災が航空機の胴体を焼き切るまでに約90秒かかります。この数字に基づくと、乗客と乗務員は、緊急事態が発生してから救助が到着するまでの最初の 1 ~ 2 分以上はほぼ自力で行動していることがわかります。」
この様に乗客の高いモラルも評価されていました。
インドネシアメディア「羽田空港で衝突死亡事故、日本航空乗客379人無事、世界が称賛」
航空専門家はJAL機から379人が迅速に避難できた「大きな要因」として、避難時に手荷物を持たなかった乗客の秩序ある行動を挙げました。
JAL機は「火の玉」と化したが、航空専門家や乗務員は、日航の客室乗務員の訓練を生かした能力と、命を救った「行儀の良い」乗客たちに賞賛を送りました。
ドイツメディアderstandard 冷静なJAL乗務員が東京で起こった炎上地獄から乗客全員を救出
エアバスA350が海上保安庁の航空機と衝突し炎上しましたが、乗員は全員救助されました。航空専門家のクルト・ホフマン氏は乗務員のパフォーマンスを称賛しています。
航空専門家のクルト・ホフマン氏は、JAL乗客乗員全員が救われたのは特に乗組員の冷静さのおかげだと評価しています。
「事故についてはさらなる調査を待つ必要があるが、現時点で言えることが1つある。乗組員は間違いなく素晴らしい仕事をした」とホフマン氏はスタンダードとのインタビューで語りました。
「誰もがショックを受けているこの状況でパニックになってはいけません。全員を安全に避難させるには、本当に強靭な精神が必要です。」
今回事故死した海保隊員は海上保安庁の海難救助のスペシャリスト集団「特殊救難隊」の関係者だった可能性があります。
海上保安庁によると、JAL機と衝突した海保の機体は羽田航空基地所属の固定翼機「みずなぎ」(MA722)との事です。
https://youtu.be/clv5N8K-HC4?si=VMu8XMoFp1X6xDnk
みずなぎで事故に遭った宮本元気機長が所属する第3管区海上保安本部羽田航空基地は
- 海洋への大規模な油や有害液体物質の排出事故などが発生した場合に、排出された物質の挙動の予測、巡視船艇・航空機及び資機材の投入、防除措置を迅速・的確に実施できる体制の確立
- タンカー等の大規模火災に対応できる消防体制の確立
等を行っている部門です。
第3管区海上保安本部は2日、海保機に乗っていた6人はいずれも羽田航空基地所属であることを明らかにし、6人は管区内のパトロールや、救難救助などに従事していたとの事です。
https://youtu.be/qJ9Azr5yfFM?si=GgkmsEkzhknTDtDD
海猿というドラマがありましたが、特救隊は海猿の中でも最精鋭チームの1つです。
全国に配属された約1万4400人の海上保安官のうち、特救隊に所属するのはわずか37人で、彼らは極めて高度な技術と体力、知識を備えた海難救助のスペシャリスト。
特救隊の拠点となっている羽田特殊救難基地は羽田空港の一角にあり、要請があればただちに全国各地に駆けつけます。
「彼らが出動するのはもっとも困難な現場です。火災を起こした毒劇物を積載した貨物船、荒天下で座礁した船の乗組員の救助など」と報道されています。
海上保安庁はさまざまな海難事故に対応するが、なかでも特救隊は「最後のとりで」だと。
https://youtu.be/mjuIyHGM-L0?si=9ScvlbbDOoFbL63U
2022年5月14日(土)に発生した千葉県での海難事故で救助活動を行い、貨物船乗組員総員5名の人命を救助している第三管区の隊員。
今回亡くなったのは羽田特殊救難基地で特救隊を縁の下の力持ちとしてサポートしている通信士やレーダー士、整備士だと思われます。
日本にとって大変な損失となりました。
https://youtu.be/f3c2gIM1JwY?si=BRQfaRAz4GqHrmrt