
Xで、中国本土の西安市で不景気により求職が困難になり、最低賃金の20元どころか今では10元(210円)でも働く人が多いと言う投稿がありました。
この件について、現在募集されている実際のアルバイト時給について見てみましょう。

2024年の時点でマクドナルドのパートの時給は通常15~23元(315円~483円)程度。マクドナルドの時給は通常、現地の最低賃金基準よりも高いそうです。

日本のメディアがやたらと持ち上げる西安のBYD工場の時給は22元(440円位)です。

西安BYD工場の労働者は時給22元で「昼夜交代制」で働き、シフトは月に1回交代します。一般的に工場は機械を止めないので、昼夜交代制で12時間の2交代制です。約2時間の休憩時間を除いて、労働者は1日少なくとも10時間働き、夜勤を何日も(ほぼ半月)連続して働かなければなりません。
2022年9月9日、BYDの倉庫で働く時間給労働者は、午前8時から午後8時まで働き、日給は約170元(3400円位)だったと述べています。少なくとも9月9日と10日は働き、その後9月14日から15日間連続で夜勤(夜勤は10.5時間と仮定)。これは違法な残業だと非難されています。
中国全土のBYD工場が同じような状況にあると報告がされています。
2023年の西安市都市部の民間企業の従業員の平均年収は68,007元 (142万円位)でした。週に5日働いていたとして、日給は5900円程度。時給にすると590円位でしょうか。
キラキラ動画をYOUTUBERがよく載せている重慶も同じような状態です。
慶市都市部の公務員の平均年収は65545元(131万円位)、都市部の民間企業の従業員の平均年収は47345元(94万6900円位)でした。
中国の都市部は、中国政府と地方政府がGDPを膨らませる為に不動産を作りまくり一見華やかに見えますが、それを支えているのは低賃金で働かせられている奴隷のような一般市民ですね。