御正月用に新しく誂えておいた付下げです。
着物を新しく誂えた時(仕立て上がった際)に型崩れを防ぐ為に付いている糸。
これをしつけ糸といい、一般的には着る際に予め取っておくのが通常なのですが、このしつけ糸、クラブのホステスや芸者は着物を作ってくれた人に取ってもらう風習があるのですよね。昔は旦那さんに着物は誂えてもらいましたから、それに対する感謝のアピールです。
そしてホステスにとってこのしつけ糸は初下ろしの着物です、と言う意味があります。
⚠︎私は20代前半クラブ経営者でした。私の場合は自分でも買っていましたし、男女の関係無しに普通にお客様達にも買ってもらってましたが、(因みに自分から物を強請った事は一度もありません)当時の彼氏や今の旦那さんに買って貰った際にはこう言う事をしていましたね。(といっても全体的にしつけ糸は取り、どちらかの袖だけ残して取ってもらうんですけれど)
昔の花街では芸妓さんに付いた旦那さん(ご贔屓さん)に着物を誂えて頂いた際、その方に初めてお披露目・感謝する意味でしつけ糸を付けたままお座敷に上がり、旦那さまにしつけ糸を取ってもらっていたのだそう。クラブのホステスのもここからきてるんでしょうね。「おそめ」さんなんかもいらっしゃいましたし。
そしてその糸に五円玉を通して、これからもご縁がありますようにと襟足に入れるのだそう。
この着物を着れるのは旦那さんのお陰です、有難うございます。これからもどうぞよろしくお願いします。という事らしい。
艶っぽいお話ですが、まぁ玄人の世界の話ですよね。
この件について、石川県のフォロワーさんも「銀座だけでなく今でもその風習は地元でもあってるみたいですよ。」とdmが来たので、元芸子さんとも、文化がある街ほど残っているのでしょうね。と話しておりました。(石川県は金沢がありますからね)こちらも昔は見番なんかがかなり栄えていた様ですので、当時の老舗のクラブのママ達もそこからそういう習わしをされていたのでしょう。銀座では(多分お店によると思いますが)今でもよく見かける光景の様です。
あと、ちょっと違うけれど、子供を育てる時にも、人としての道を外さないようにしつけ糸のように教え導く…からしつけ(躾)って言うって聞いた事があります。身を美しく…で躾ってね。
⚠︎取ってはいけないしつけ糸もあります(衿の飾りしつけ)
しつけしないで縫うとぐだぐだになる。
人も一緒ですね。
しつけ糸はでき上がったら取り除くのが、正に躾と同じです✨
母親にお正月もお盆も関係ないので(逆に疲れる)この日も5分以内とかでバタバタ着付けして出ています。ので「しつけ糸」のお話を書く為にわざわざ糸を付けたまま撮り、移動途中で外しております。(着物や宝石を載せると必ず来る来る、暇で孤独な拗らせ老婆の妬み僻み丸出し底辺コメント・・・呆)
三兄弟全員「大吉」!
有名店の御節だろうが子供達はいつも食べないので、今年は初めてイタリア料理店に頼んでみました☆
その日の内に食べてしまってました。
私達大人は仕込んでおいた子持ち昆布やらお摘みで☆
今年も家族全員でお正月を迎えれた事に心から感謝しています。
飲んで赤くなってました。お昼飲むと何故か赤くなる。
白藤色の付下げ、今一番のお気に入りです☆