アメリカ政府はロシアの傭兵集団ワーグナーを「国際犯罪組織」に指定。
ホワイトハウスのジョン・カービー国家安全保障報道官は昨日、実業家エフゲニー・プリゴジンが支配するワーグナーはウクライナに約5万人の戦闘員を配備しており、その80%がロシアの刑務所から集められたものだと述べた。
ワグナーは広範な残虐行為と人権侵害を行っている犯罪組織であり、米国はワーグナーを援助している者を特定し、標的にするために絶え間なく努力すると発表されました。
カービー氏はまた、北朝鮮がウクライナでの作戦の為に、ワーグナーに武器を供給していると見られる米情報機関の写真を示しています。
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11月18日から19日にかけての写真で、ロシアの鉄道車両が北朝鮮に入り、歩兵用ロケットとミサイルを積み込み、ロシアに戻る様子が写っていると、カービー氏は述べており、米国財務省はワーグナーを正式に国際犯罪組織として指定し、イタリアンマフィアや日本、ロシアの組織犯罪と同列に扱うと声明。
この指定により、傭兵事業やアフリカなどでの事業を含む、同グループの広大なグローバルネットワークに対する制裁をより広範囲に適用する事が可能になります。
ワーグナーを米国大統領令13581号に基づく「国際犯罪組織」に指定すると、ワーグナーの米国内のあらゆる資産を凍結し、米国人が同グループに資金、物品、サービスを提供することを禁止する事が出来ます。
カービー氏はまた、米国はワーグナーの北朝鮮での武器購入に関する情報を、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁に関する部門に提示したと述べた。北朝鮮からの武器輸送は、国連安全保障理事会の決議に真っ向から違反するものですと述べた。
ワーグナーのオーナーであるプリゴジンは、このホワイトハウスの声明について「ついにワーグナーPMCとアメリカ人が仲間になった」とコメント。「私達の関係は、今後、『犯罪者同士の対決』と呼ぶことができる」と述べたという。