中国政府による株価引き上げ、その後の下落に巻き込まれた個人投資家の様子

 

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中国の株式市場は激しく変動し、2億人の個人投資家が含み益を抱えたり損切を行いました。

中国の2億人の個人投資家軍団は株式市場を苦境から救う筈でしたが、その目論見は外れ、 今や個人投資家が中国相場の弱さの原因になっているとまで報道されています。

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9月下旬以来、中国の9兆7000億ドル(1450兆円位)規模の株式市場は急激な上下を繰り返しており、中国中央銀行の景気刺激策によって、ベンチマークであるCSI300指数は一時、5取引日で25%も上昇しました。 出遅れた多くの小口投資家は不意を突かれ急落に巻き込まれ、急遽撤退を余儀なくされています。

国慶節明けの10月9日にCSI300指数は7%下落し、2020年代に入ってから最悪のパフォーマンスを記録し、同日、ソーシャルメディア「微信(ウィーチャット)」で「証券口座解約」というワードが5,600万回も検索されていました。 それ以前の数週間は1日に1000万回以下のキーワードです。 個人投資家はソーシャルメディアで損失を嘆き、「強気相場」に耳を傾けて市場に飛び込むべきでなかったと後悔しました。

同じ頃、中国工商銀行(ICBC)が集計した指標では、証券口座から銀行口座への送金が増加しており、小口投資家が貯蓄を使って市場で取引していた10月第1週の傾向が覆りました。 これは株式取引口座から貯蓄口座に資金が素早く戻っている事を表しています。

まだ直ぐに上がるだろうと楽観視して損切の判断を遅らせた人が大損をしています。

A株の最初の高騰後、多くの人が熱狂に巻き込まれ、取れる利益を逃がしたくないと、機会損失を恐れて衝動的に取引口座に資金を移しましたがこれが失敗の原因でした。

上海総合⇩

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ビルから飛び降りる様な損失を出したのは、主に国慶節明けにハイレバでトレードし一攫千金を夢見た人々です。

レバ10倍位でロングをしていた様ですが、一日で10%近く下落されると元金全てが失われるリスクがあり、それがまさに起こりました。

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週足⇩

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下降チャネル内にもう直ぐ戻りそうな位置に居ますが、チャネル内に引き戻されれば、再び2021年から続く明確な下降トレンドに入りそうです。

4時間足⇩

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4時間足レベルでは20日移動平均線を下回りつつあるのが分かります。

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20日移動平均線は上昇時にはロウソクを支えるように動きますが、これを下抜けすると価格の下落が更に加速する事が多いです。短期トレーダーもこれは目安にしていますので、下抜けするような事があれば更に売りが強まる傾向があります。

上海総合15分足⇩

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15分足レベルでは20・50・100・200日移動平均線すべてを下抜けている事が分かります。中国個人投資家の苦境はしばらくまだ続きそうですね。