昨夜のユン大統領による非常戒厳宣布の簡単な流れ。
韓国ユン大統領が3日夜、非常戒厳宣布をした結果、国会が非常戒厳解除案を可決し、ユン大統領は職権乱用で弾劾される流れとなりそうです。
⚠︎非常戒厳宣布とは国家緊急事態において兵力として軍事上の必要に応じたり、公共の安寧秩序を維持する必要がある時に発表されるもの。国会が在籍議員過半数の賛成で戒厳の解除を要求すれば、大統領は戒厳令を解除する事になっています。
ユン大統領がこの様な自爆行為を行った理由としては、野党からの政治的攻撃を防御する為の戦術として、軍事統治である戒厳令を発動するしかない状況に追い込まれたからではないかと言われています。
ユン大統領は4月の総選挙で惨敗した後、レームダック状態に陥っており、それ以来ユン政権は野党が通過させた法案を拒否する事しか出来ていませんでした。
ユン大統領は3日夜、野党の政治的攻撃に言及した後、「混乱を招く親北反国家勢力を懲戒する」と非常戒厳を宣布。
これにより軍が一時的に統治を引き受ける事になり、国会には軍と警察が配置され、ヘリコプターが国会議事堂屋根に着陸する姿が目撃されました。
https://x.com/sabatech_pr/status/1864253897633878370
軍はまた、全ての国会および政治団体の集会を禁止すると発表し、メディアの出版物も軍の管理下に置かれると宣言。
これにより街で激しいデモや衝突が発生しました。
野党はユン大統領の非常戒厳について、違法であり、憲法に違反すると非難。
与党代表さえも、ユン大統領の行動を「間違った措置」と指摘。最初から詰んでいた行動だったという事です。
また、米国政府にも事前に連絡していなかったとの事です。
ここまではXで触れましたが、ここからは今に至るまでにあった重要な要素を説明します。
①2024年4月11日、第22代総選挙で与党ユン政権大敗
これが今回の騒ぎの原因となっています。
開票結果では野党「共に民主党」は選挙区254ヵ所のうち161ヵ所で勝利し、単独過半数を達成していました。極左・共に民主党の比例代表14議席と極左・祖国革新党の比例代表12議席を合わせると、法案の単独推進が可能な180議席を超える議席に。
一方、与党国民の力(保守)・国民の未来(保守)は全体300議席のうち108議席(地域区90議席、比例代表18議席)を占めるにとどまりました。国民の力の立場では「最悪」は免れたという雰囲気で、一政党が単独で憲法を改正することを阻止する為の最小議席数である101議席を上回ったからです。
②ユン政権が大敗した事により国会を牛耳った左派野党が弾劾訴追を合計22件も提出し、対応に忙殺されて国政が止まった。
ユン大統領は戒厳令の理由として、2022年5月以降、22件の弾劾訴追案がユン政権に対して提出され国政が停止した事を指摘し世界でも例を見ないと指摘しています。
今年4月の議会選挙で与党が過半数を失って以降の半年で少なくとも10件の弾劾訴追が提出されています。
「国会は犯罪者の巣窟と化し、司法・行政システムを麻痺させ、自由民主主義秩序を覆そうとする立法独裁の巣窟となっている」とユン大統領は戒厳令を敷く為の国民向け演説で述べました。(そうだとしても米国政府や日本政府、自党の議員にすら相談せずに強行しているので取ってつけた言い訳に聞こえてしまいます)
③野党「共に民主党」李在明代表が選挙違反で起訴、11月15日に一審で有罪判決
今回ユン大統領を責め立てている旗頭の共に民主党のイ・ジェミョン代表は実は公職選挙法違反事件の1審で議員職喪失刑を宣告されています。この判決が最高裁で確定すれば、李代表は議員職を失い、大統領選挙への出馬もできなくなる状態でした。
最高裁でこの判決が確定していれば、イ・ジェミョンは罰金100万ウォン以上の刑を受けると議員職を失い、今後5年間被選挙権が制限され、大統領選挙への出馬も難しくなっていたからです。
日本のテレビやメディアは現在この事を報道していません。
野党代表は真っ黒だったという事です。共に民主党は北朝鮮と連携している事でも有名。
韓国の裁判所は先日、民主労総(共に民主党支持団体)の元組織争議局長のスパイ活動容疑を認めて懲役15年を宣告し、同時に起訴された元幹部2人にも懲役7年と5年の厳しい判決を下しています。
100万人以上の組合員を持つという韓国を代表する労働団体の元幹部らが労働運動ではなく北朝鮮と連携して活動し、北朝鮮に忠誠を誓う文書まで作成していたのです。
労働団体がなぜ毎年8月に親北チュチェ思想派団体のような統一先鋒隊を結成し、反日活動や在韓米軍撤収を訴え反米運動を続けるか、その疑問が今や解かれつつありました。
④共に民主党議員団は2023年、駐韓中国大使の発言で論争が起きている中、対話が大事として北京を訪問。
共に民主党議員5人は駐韓大使が韓国で問題を起こして対中世論が悪化する最中に中国を訪問。続いて共に民主党議員7人が追加で中国を訪問。こぅいう時こそ対話が大事として訪中を強行。
共に民主党民生経済危機対策委員会は「韓中関係の雰囲気を見て中国の革新技術などを視察する」と言っていましたが、現在の石破政権も同じ様な動きをしています。
共に民主党は中国政府と連携しており、2023年に米国の韓国半導体中国販売禁止要請に連携するユン政権を批判し、米国が韓国企業を犠牲にしようとする中内が露骨であり、大韓民国の国益と企業の尊廃がかかっていると中国政府についていました。
この親北・新中野党の共に民主党が今後韓国政治を支配する可能性が高いのですが、日本にとってはマイナスです。
韓国の保守派はこうした動きを見てきていますので、今回の騒動の不自然さに気付いていました。
間抜けな日本人の反応はこんな感じです
皆さん無邪気に褒め称えていますが、この民衆を動員したのは共に民主党のイ・ジェミョン代表なのです。
テレ朝もこの混乱に乗じてとんでもないデマを報道していますよ。
テレ朝の極左番組モーニングショーはデモ参加者の女性が韓国軍に胸に銃を突きつけられていると報道。実際はこの女が兵士から銃を奪い取ろうとしている様子です。
こうして年寄りを騙してテレビが思ってほしい方向(共に民主党は民意の代表している)に誘導していきます。
日本人は韓国人以上に情報操作をされやすい民族ですので、こうした時は情勢の全体像を冷静に見る必要がありますよね。
そしてユン大統領による非常戒厳宣布はリアルタイムに相場へ影響を与えました。
・韓国人が熱狂的に買っていたXRPが一時暴落
ユン大統領による非常戒厳宣布があった瞬間にXRPは2.9ドルから2.25ドルへと23
%近く暴落。
パニック売りですね。一瞬で終息したので影響は軽微でしたがハイレバでエントリーしていた方々はひとたまりもない値動きでした。
ドルウォンも一時急激にウォン安に