ビットコインは再び10万ドルを超えて年始から好調な値動きをしています。
急騰の要因として米国メディアなどで挙げられているのは、機関投資家のビットコインへの関心の回復(ビットコインETFへの資金流入再開)と、ビットコインが取引所からどんどん引き出されて蓄積されている量(ウオレットで保管されマーケットからビットコインがどんどん無くなってきているので供給ショックが起こるのではないかという話です)の増加です。取引所におけるビットコインの供給の減少は短期的にはBTC価格の強気の指標となっています。
また、トランプ次期大統領の就任式まであと2週間となり、トレーダーはトランプ大統領の任期中に仮想通貨を支持する規制や政策が実施される事を期待しています。
12 月最後の 2 週間、ビットコインに対する機関投資家の関心は低下していました。
先週金曜日、ビットコインは米国を拠点とするスポットETF全体で9億810万ドルの純流入を記録。これは2024年12月中旬以来最大の流入額でした。通常、これはビットコインに対する機関投資家の関心が戻ってきたと解釈できます。
下の表は米国のビットコインETFへの資金流出入の表です。黒字が資金流入。赤字が流出です。日付はアメリカタイムです。
12月19日を例にとると、TOTALで6億7100万ドル(1040億円位)の流出があった事が分かりますね。
その際のチャート(NY時間にします)を見てみましょう⇩
急落していますね。米国のビットコインETFへの資金流入出を確認するとビットコインの値動きを把握し易いです。チャートを見るのが苦手な方はこれをチェックしておくだけでもずいぶん値動きを把握しやすくなりますのでお勧めです。
ビットコインETFフローリンク⇒https://farside.co.uk/btc/
その後もビットコインETFからの資金流出は続き、20日から年始の2日まで流出した後にピタッと流出が止まります。これは前回お話しした様な年末のポジション調整や税金対策でしょう。
1月3日から急激に資金流入が始まっています。1月3日の流入額は9億810万ドル(1546億円位)、6日の流入額はまだ確定していませんが現時点で7億695億ドル(1215億円位)です。
1月3日のチャートを見てみましょう。
ビットコインETFがビットコインの値動きに大きな影響を与えているのが分かりますね。アメリカの機関投資家のビットコインに対する傾向(売りか?買いか?)がシンプルに把握できます。難しくはありません。
テクニカル的な値動きも見てみましょう⇩
12月31日から1日にかけて12月後半の下落を支えてきた下落レジスタンスラインを上抜け仕切りました。
その後、レジサポ反転した以前のサポートライン(青いライン)に上昇を阻まれ膠着していました。
ちょっと分かり辛いと思いますが、トランプ大統領選勝利の際に、上昇の起点となった場所と最近の安値を結んだラインです。ここを挟んで年始は攻防が行われていました。※実際にチャートにラインを引いてみてくださいね。もしやり方が分からなければリクエストして。初心者用に記事にして教えてあげます。
このラインを夕べ明確に上抜け、そのまま10万ドルの節目も上抜けてきました。こうした攻防が続いている重要ラインでの勝負がついた瞬間に価格は急騰したり暴落します。
その後下のチャートの白いラインで上昇を止められてしまいました。これは何だと思いますか?
トランプ大統領選後の値動きに対してもあらゆる場所で影響を与えているラインです⇩
その正体は⇩
2024年に機能していたサポートライン(ピンク)です。ここは固いラインですが上抜け出来れば更なる上昇が期待できます。