韓国政府が虐殺を明確には認めてこなかった中、作戦遂行中の韓国軍がベトナム民間人を虐殺したのは「明確な違法」と判断され韓国政府の賠償支払いを初めて認めた判決。
ソウル中央地方裁判所は、韓国政府がグエン・ティタンさんに慰謝料として3千万ウォンを賠償するよう命じました。
当該事件が発生して55年ぶりです。
以前、グエン・ティタン氏はベトナム戦争当時、1968年2月にベトナムのフォンニ村で韓国軍が民間人70人余りを虐殺し、家族を失い自分も銃撃を受けたと被害を訴えました。
そして韓国の市民団体の助けを借りて、2020年4月に韓国政府を相手に3千万ウォンを請求する訴訟を起こしました。
この事件の最大の争点は、韓国軍が虐殺の加害者かどうかという事実判断でした。
これまで韓国政府は、ベトコンが韓国軍に偽装した可能性があるとして、韓国軍による被害は証明できないと強調していました。
しかし裁判部は、韓国軍がグエン・ティタン氏の家族を銃で脅し、殺害した事実も認める事ができるとし、これは明らかな違法行為であり、国家賠償法も適用できると判断。
もう一つ、消滅時効の満了の有無も今回の訴訟の法的争点の対象でした。
国家賠償請求権は、違法行為があった日から最大5年でその時効が終わる為、韓国政府はすでに消滅時効が過ぎたと主張しました。
しかし、裁判部はグエン・ティタン氏がこれまで客観的に訴訟を提起できない事由があったとみて、消滅時効の主張を認めませんでした。
判決直後、グエン・ティタン氏は訴訟を手伝った国内市民団体とのビデオ接続を通じて、今回の判決は犠牲になった人達の慰めになるだろうとして、助けてくれた人達に感謝の意を表明しました。
この件は今後、類似訴訟に繋がるか注目されている様です。
韓国は日本に散々やってきましたからね、これをベトナムに自国がやられると厄介な事になるのは分かっている筈。