ドイツ総選挙(2/23)結果

ショルツ首相率いるSPDは歴史的な選挙敗北を喫し、ドイツの反移民政党AFDは得票を倍増

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ショルツ首相率いる社会民主党(SPD)はドイツの最近の選挙で歴史的な敗北を喫し、初めて3位に後退した一方で、ドイツのための選択肢(AfD)は支持率を倍増させ19.5%の得票率を記録。中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)は29%で首位となり、緑の党と左翼党も善戦したが、自由主義派FDPは議会進出に必要な基準を下回り、苦境に立たされています。

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得票数という点では今回の選挙で最大の勝者はAfD(+10.3%)で、最大の敗者は与党SPD(-9.2%)でした。

AfDと他の政党の連携は拒否され、CDUが次の政権樹立のための連携先を探ることに。

CDU/CSU は最多の票を獲得しましたが、絶対多数ではありません。同党は連邦議会で 208 議席を獲得する見込みですが、連邦議会で過半数に必要な最低議席数である 316 議席を確保し次期政権を樹立するには、他党との連立が必要になります。

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AfDのリーダーは自党を「主流政党」と位置付け、CDUとの連携を模索していますが、実現の可能性は低いと報道されています。

有権者の支持政党の転換や政党間の移動が見られ、最も顕著な動きの 1 つは、中道左派の与党 SPD から保守派の CDU/CSU へ票が流れたことで、ショルツのSPDからCDU/CSUへ200 万票が移りました。

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年齢別の投票結果

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18歳から24歳の若者ではAFDと左翼党への投票が目立ったとドイツ国営メディアは報道していますが、グラフを見るとAFD(青)は10代から50代まで支持を集めているのが分かります。10代から50代までで与党SPDをAFDは上回っています。

AFDがCDUに敗北しているのは45歳以上の有権者の投票でだけです。特に70歳以上がCDUに突出して投票しているので今回押し負けました。

社会民主党(SPD)は敗北を認め、ショルツ首相は「苦い結果」となったとベルリンで演説。

今回の選挙結果を受けて最近急騰して話題になっていたドイツ平均株価DAXが、今後どう動くのか注目されています。

DAX指数⇩

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日足⇩

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DAXは2020年から続いていた緩やかな上昇チャネルを上抜けて上昇していましたが・・・

今回躍進したAFDの党首Alice WeidelのXアカウントはこちらです⇩

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日本のメディアは「頭がおかしい極右政党」として日本国内で報道していますが、AFDとその支持者の団結力はかなり強く、その影響はドイツ国民の投票行動を変化させてきているのが見て取れるので甘く見ない方がよいでしょう。

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今回勝利したCDUは辞任したメルケルが率いてきたことで有名な党です。

日本でいえば自民党のような立ち位置です。日本もそうですが各国、選挙の結果から目が離せません。