https://youtu.be/6djPN-M_QbQ?si=GPOfROYZR5mQuUmT
防衛省は、令和6年8月26日に中国軍機による初の領空侵犯を確認したと発表。
防衛省は中国人民解放軍のY-9情報収集機が26日月曜朝、午前10時40分ごろ、長崎県五島市の男女群島沖の日本領空に侵入して数分間旋回したと報告しています。
航空自衛隊の戦闘機がスクランブル発進し、解放軍機に日本の領空に接近しないよう無線で通告しましたが、中国軍は無視して午前10時40分ごろから長崎県五島市の男女群島の南東沖上空で旋回を始め、午前11時29分ごろ男女群島の沖合およそ22キロの日本の領空に東側から侵入しました。
領空侵犯はおよそ2分間にわたり、午前11時31分ごろ男女群島の南東側から領空の外に出ましたが、その後も周辺で旋回を続け、午後1時15分ごろ帰って行ったようです。
NYT/ 中国軍機が初めて日本の領空を侵犯
中国機が日本周辺の国際空域に現れる事はよくありますが、今回の事件は中国の軍用機が日本の領空に侵入した事が確認された初めてのケースです。
過去20年間、日本は外国航空機による侵略に度々直面するようになりました。
昨年、日本の自衛隊は外国航空機を迎撃する為に戦闘機を669回緊急発進させましたが、これは20年前の3倍以上に上ります。
防衛省によると、この669件のうち479件は中国航空機の目撃に対応したものだったそうです。
昨日の日本領空への侵入は、ジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が中国高官と会談する為に北京を訪問する前日に起きました。両国は台湾問題、米国による中国への先端技術の輸出規制など、緊張状態にある問題について協議すると見られています。
軍事アナリストらは、この日本領空侵犯は日本による領土境界線の画定に異議を唱える中国からのメッセージかもしれないと示唆しています。中国は東シナ海の広大な大陸棚の支配権を主張していて、その外縁は中国機が目撃された長崎の男女群島付近まで伸びています。
そして先週、日本の国営放送局のラジオニュース番組で中国人ニュースキャスターが台本から逸脱し、尖閣諸島は中国の領土であると主張したばかり。
NYTは解放軍の日本領空侵犯を米中会談前の揺さぶりと見ている様です。
the diplomat/南シナ海で中国がフィリピンに行っている暴挙を繰り返させない為に、日本は尖閣諸島を含む東シナ海を自国の内海にしようとする中国の試みに断固として対抗しなければならない。
日本領空に侵犯した機体は、中国航空工業集団(AVIC)の子会社である陝西飛機工業が開発した無線傍受や電子戦装備を搭載したY-9JBと呼ばれるものとみられています。
航空自衛隊によると今回の事件は、中国軍機による日本領空侵犯が確認された初の事例ですが、中国機が日本領空を侵犯したのは今回が初めてではありません。
これまで中国の非軍用機による日本領空侵犯が2回公表されていて 、いずれも東シナ海の係争地である尖閣諸島付近で起きており、この島々は中国では釣魚島として知られています。
最初の侵入は2012年12月中国国家海洋局が運航する小型プロペラ機Y-12によるもので、2度目は2017年5月尖閣周辺の日本領海に侵入した中国海警局の船舶からドローンを尖閣上空に飛ばしているのが目撃されたました。
今回の中国軍機による初の日本領空侵犯は防衛省と自衛隊にとって衝撃でした。防衛省は長年、南西諸島など離島の防衛態勢を着実に強化してきましたが、今回の侵犯は正にその体制の足元を掬われたようなもの。
海洋進出を積極的に進める中国に対し、日本の抑止力は本当に機能しているのでしょうか。
一方、本日から日本の親中派団体「日中友好議員連盟」が8月27日から29日まで中国を訪問する事も海外で注目されています。
会長の二階俊博・元自民党幹事長や小渕優子氏、立憲幹事長の岡田氏、森山裕自民党総務会長らが北京へ向かい、習近平との会談を模索しているとの事ですが。。。
VOAは日本の有識者のこの訪問についての見解を引用し、今回の二階氏らの訪中は「再選を断念した二階俊博氏にとっては単なる卒業旅行だ。」等と紹介しています。