昨日、香港のビットコイン・イーサリアムETFがスタートしましたが、初日の取引高はわずか1100万ドルだった事を受けてビットコイン、イーサリアムが下落したと言われています。
香港ビットコイン・イーサリアムETFの取引高がスカスカなのが判明した後、欧米タイムにかなり売りが出て危険水域（59210）まで下落しています。
投資家の皆さんは中国・香港と聞くと凄く資金力があるような気がして期待してしまうのは分かりますが、中国・香港はアテになりません。
理由は習近平政権は基本的にビットコイン経由で本土から海外に富が逃げる事を恐れていて、人民に使わせたがらないからです。
とは言え、この話が出た時には私も期待しました。
現在中国本土・香港は株はダメ・不動産も見ての通り崩壊・海外との貿易もダメと四面楚歌なので投資先がまともに無く、香港ビットコインＥＴＦに資金が逃げ場を求めて集まるのではないかと見ていました。
しかし、すぐには資金は集まりませんでした。
この為に皆さんが失望されたんだと思います。
米国でビットコインＥＴＦ11種類の取引が開始されたのは2024.1.11
https://youtu.be/UMLxSZDYHjo?si=J-13JCcxglJqyF2D
では米国でビットコインＥＴＦが開始された直後はどうだったのか見てみましょう。
実は米国でビットコインＥＴＦが1/11に華々しくスタートした後、1月末まで下げ続けているんですよね。
この際はビットコインＥＴＦスタートに合わせ48000ドルまで上昇した後、暴落。1月23日には38500ドルまで下落してお通夜ムードとなりました。
しかしその後本領発揮。急騰に到ったという訳です。
なので、即座にビットコインＥＴＦからの資金流入効果が無いのは明らかです。一月位かけてその効果が分かります。
米国で1月11日に承認された10銘柄のビットコイン現物ETFへの1月末での流入量は合計19,000 BTCで、米ドルにすると、8.2億ドルでした。
今回失望売りが出た香港ＥＴＦへの初日流入量は1100万ドル。これがもし継続するのであれば一月で3.3億ドル。米国には及びませんが悪くない。
先ほども言った様に中国・香港に過度な期待を寄せると火傷しかしませんので、注意が必要ですが、もうダメじゃんと切り捨てるにはまだ早いです。
もう一つの懸念材料、米国ビットコインＥＴＦへの流入量が減っているという事について。
ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト（IBIT）は、米国でビットコインETFが導入された1月11日以来、初めて流入額が0ドルとなった日を記録したと報道されています。
1月11日の立ち上げ以来、IBITは毎日数百万ドルの投資を引きつけ続け、わずか71日間で約155億ドルを集めていましたが、この記録は4月24日にブラックロックが流入額0ドルを記録したことで止まってしまったと。
かなり不気味なサインです。
こちらは米国ビットコインＥＴＦフロー（流入・流出）合計のグラフです⇩
流入が多いのが流出が多いのか分かりずらいので色分けします。
水色のゾーンが流入ゾーン。黄色が流出ゾーンです。
4月に入り流入が弱くなってきていたのが分かりますね。このグラフは使えますのでブックマーク推奨です。
いずれにしても米国のビットコインＥＴＦへの資金流入が増えてこないと上昇しずらい状態です。
※流出量が少なくなってきているのにも注目ですが。
世界中の機関投資家、富裕層、個人投資家に投資管理および調査サービスを提供する世界的な資産管理会社アライアンス・バーンスタインのアナリストはビットコインＥＴＦへの資金流入が減少している事にについて、減速は一時的な物であり、2025年末までにビットコインの価格目標を15万ドルにすることを再確認したそうです。
これから2か月以内程度で、香港ＥＴＦ経由の資金流入量が増え、米国ビットコインＥＴＦへの資金流入が再度活性化してこの様な形（米国ビットコインＥＴＦ開始後の値動き）になって来てくれる可能性もあります。⇩
勿論米国ＥＴＦほどの威力は無いと思いますが、米国ＥＴＦやその他の国もビットコインＥＴＦをスタートしようとしていますので、それらが合わさり半減期後の上昇に向けて良い流れが出来るのではないかと思っています。
Ｘなどでは悲観的なシナリオが多いですが、楽観的なシナリオとしてはこの様な形を想定しています⇩
