カナダ政府が中国のAIIB (アジアインフラ投資銀行)との取引を全て停止

 

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https://youtu.be/M3wttvz2Kn4

日本メディアが当時「バスに乗り遅れるな」と散々煽ったAIIBですが、とうとうカナダまで離脱する流れとなりそうです。

当時メディアに煽られる事なく、このバスに乗らなくて日本政府は大正解でした。

最近、カナダ財務大臣は中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)が中国共産党の支配下にあるかどうかを調査している間、取引を凍結すると発表しました。

カナダ財務大臣は、カナダ政府が2018年3月に正式に加盟したAIIBから撤退する可能性があることを明確に示唆しています。

・AIIBに15カ月間勤務したカナダ人グローバル・コミュニケーション・ディレクターのボブ・ピカード氏も6/14に辞任し、AIIBを「中国共産党に支配されている組織だ」と非難しています。

・因みにAIIBのTOP金立群は中国共産党の元財務副大臣です。

 

https://youtu.be/aOyqtmprK-4

カナダ財務大臣は「カナダ政府は、同銀行における政府主導の活動を直ちに停止する。そして、私は財務省に、提起された疑惑とカナダのAIIBへの関与について、直ちに見直しを行うよう指示した。今日私が発表する見直しは迅速に行われる予定です。そして、その完了後にどのような結果が出るかを否定するものではありません」と記者団に語った。

https://youtu.be/wqo5iVDPnJU

AIIBに15カ月間勤務したピカード氏は声明で、辞任は「愛国的カナダ人」としての唯一の選択肢だったと述べており、AIIB内部は共産党に支配されており、"社内はKGBやゲシュタポやシュタージに監視されているようだ "と主張した。

北京に本社を置くAIIBは「想像しうる限り最も有害な文化の一つである。AIIBに加盟することで、自国の利益が得られるとは思えない」とも付け加えています。

ピカード氏の辞任は、習近平が中国政府に対する統制を強化し、民間企業に党の発展計画に沿うよう働きかけている時期に行われました。

カナダがAIIBに加盟したとき、ジャスティン・トルドー首相が政権を握っていた。野党の保守党は、AIIBは北京が太平洋全域に権威主義を輸出するためのツールであるとして、カナダ政府がAIIBから撤退することを長年要求してきました。

カナダは、中国が違法な警察署や議員への脅迫など、さまざまな企てを通じてカナダ国内の問題に干渉しようとしていると非難している。北京はそのような疑惑をすべて否定している。

カナダ政府がこの様に主張するのは正しいです。

平たく言えばAIIBは習近平の意向で作られた、習近平による、習近平の為の銀行ですからね。

AIIB公式ページに「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)の為の銀行と謳っています。

これだけで既に不要ですね。

AIIB公式ページ⇩

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「一帯一路」とAIIB。

習近平は2013年に「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(以下、「一帯一路」)を打ち出しました。

中国は一帯一路を支援するためにアジアインフラ投資銀行(AIIB)を開始する

アジアの金融機関の交流と協力のためのプラットフォームを模索し、アジアインフラ投資銀行(AIIB)とアジア開発銀行や世界銀行などの多国間金融機関の間の補完・協調的な発展を進めたい。

一帯一路の悪名はもう皆さんご存知かと思いますが、AIIBは一帯一路プロジェクトを行う為の習近平の銀行です。

そんなAIIBですが、コロナパンデミック下で不良債権が急増していました。

多国籍融資機関の財務諸表によると、AIIBの投資損失引当金は2020年上半期に前年同期比で10倍近くに急増し、同期間の純利益は半分以上減少したとの事。

最新の状態は分かりませんが、現在の中国経済からしてこの頃より悪化しているのは間違いないと思われます。

いずれにしてもカナダ政府のAIIB撤退は正解です。

安倍元総理は、AIIBによる中国共産党の影響力拡大を抑制する為に、2015年に今後5年間で13兆円規模のインフラ資金をアジア各国に提供すると表明していました。

当時から中国の手口を知り尽くしていた安倍元総理の手腕は今見ても見事です。