S&P500は2024年に17%上昇し年始を迎えています。
主にマグニフィセント・セブンのお陰で上昇しています。
マグニフィセント・セブンとは米国株式市場を代表するテクノロジー企業7社で、アルファベット(グーグル)、アップル、メタ(フェイスブック)、アマゾン、マイクロソフト、テスラ、エヌビディアで構成されています。
マグニフィセント・セブンの2024年の値動き。
アルファベット(グーグル)
グーグルは2024年は38%上昇。上昇チャネル内で堅調に推移しています。
サポート割れをしなければこのまま上昇していくでしょう。
・アップル(AAPL)
アップルは2024年に35%上昇しました。
今月20日のトランプ就任に合わせてインド政府がアップルの誘致を加速させています。去年11月にはアップルインドはiPhone販売で過去最高の収益を達成しており、ティムクックはインドを自社の成長の目玉と見据え、インド全土に小売拠点を拡大する計画を発表しています。
アップルもサポート割れしなければ今年も順調に成長していけそうです。
・META(フェイスブック)
METAは2024年69%上昇しました。中々のパフォーマンスです。同社の株価は、目覚ましい上昇が続いているにも関わらず依然として割安に見えており、株価は現在、将来利益の21倍で取引されており、同業他社より10%割安となっている様です。
米証券大手モネス・クレスピ・ハート社のアナリストはMETAを買い推奨し、目標株価を660ドルと設定しています。
仮想現実ヘッドセットとスマートグラスは2025年にMETAへ大幅な収益成長を齎すと見られている様子。
TikTokの禁止がMETA株を「更に上昇させる」可能性があると言われていますが、これについてはトランプの動き次第で不透明です。モネス・クレスピ・ハート社の見解はウォール街のコンセンサスと一致しており、ファクトセットによると、METAをカバーしているアナリスト71人のうち59人が同社に買い評価を与えており、平均目標株価は約664ドルで、株価は現在の水準から約11%上昇する可能性がある事を示唆しています。
METAは2022年10月から綺麗な上昇トレンドに乗っています。サポート割れを一度もしておらず、割らなければ今年も快調でしょう。
・Amazon
Amazonは2024年に46%上昇しました。アマゾンの2024年の株価上昇は、同社の拡大する電子商取引とクラウドコンピューティング事業に対する投資家の楽観的な見通しによって推進されてきました。
それでも、アマゾンが利益の拡大を模索する中、投資家の間では議論が続いており、アナリストらは、マイクロソフトとの企業向け人工知能支出をめぐる戦いで、アマゾン ウェブ サービスのクラウド事業がどのような位置を占めているかを精査しているそうです。一方、アマゾンの電子商取引における優位性はTemu、Shein などの中国を拠点とする新興企業からの挑戦に直面しており、懸念事項です。TemuやSheinへのトランプ政権の関税攻撃はアマゾンにとって追い風となるかもしれません。
・Microsoft
Microsoftは2024年に15%上昇。投資調査会社エバーコアISIはMicrosoftの今後の目標株価を500ドルに設定しています。この様なアナリストのMicrosoftへの見方は依然として非常に強気で目標価格は420ドルから650ドルの範囲でした。
こうしたMicrosoftの前向きな見通しは2025年に予想されるいくつかの要因に基づいています。Microsoftのクラウドコンピューティング サービスであるAzureがの2025年前半に加速する予想や、Copilot(個人用AIアシスタント) の導入も増えると予想されており、Microsoft 365 の顧客あたり平均収益 (ARPC) の増加も促進される可能性があります。
2025年は良いパフォーマンスを期待したいですね。
・テスラ
テスラは2024年に65%上昇しました。10月後半までは年始価格を下回るつまらないパフォーマンスでしたが、トランプの大統領選での勝利を受け暴騰。その後、年末年始は急落してサポートを割ってしまっています。
理由は、1月2日の急落は第4四半期の生産・納入数が期待外れだった為です。 2025年のテスラの株価についてはアナリストの間で意見が分かれており、ウェドブッシュ証券はトランプ大統領の2期目がテスラとロボットタクシー計画に規制面での勝利を齎し利益を上げると見ており、強気の見方を維持しています。 一方、JPモルガンはEV市場での競争が激化し続ける中、EV税額控除制度を廃止するというトランプ大統領の約束がテスラの売り上げに打撃を与える可能性があると考えており、更なる下落を見込んでいます。
ウェドブッシュのアナリストはテスラ株の目標株価を515ドルと設定していますが、JPモルガンのアナリストは135ドルの目標株価を設定しています。投資調査会社 Visible Alphaが追跡しているアナリスト19人のうち10人がテスラ株を「買い」と評価し、6人が「ホールド」、3人が「売り」と評価、平均目標株価は319.72ドルとなっています。
アナリストの大半は今後数カ月でテスラ株価が更に下落すると予想しているものの、その後の更なる上昇があると見ている様です。
・NVIDIA
NVIDIAは2024年に285%上昇(2.85倍)しました。時価総額は2024年に2兆ドル以上増え、24年末時点で3兆2800億ドル(515兆円位)に達し、上場企業としてはアップルに次ぐ世界2位となりました。
2024年に相場の主役だったと言っても過言ではない企業ですが、2025年も伸びていけるかに注目が集まっています。
・ビットコイン
ビットコインは2024年に217%上昇しました。これまでの値動きは投資コーナーに纏めてあります。
トランプ就任の今月20日に向けて盛り上がってくるのに期待したいですね。
現在上昇トレンドゾーン(青)と下降ゾーン(赤)の狭間で鬩ぎ合っています。
15分足で見るとこのライン際の攻防がクリスマス前から延々行われているのが分かりますね。
・リップルXRP
リップルXRPは2024年、333%(3.3倍位)上昇しました。XRPの成長を防いでいたSECゲンスラーとの訴訟の決着がつき、解き放たれたような値動きです。
現在、12月3日につけた高値を起点としたレジスタンスラインを上抜けようとしていて、ここを上抜けて推移できれば更なる上昇が期待できます。