急進左派のブラジル大統領ルラ氏は、先週金曜日、北京で行われた首脳会談で、習近平国家主席と15件の協定に署名し、宇宙開発やメディアなど、あらゆる分野での協力を約束しました。
ルラは先週水曜日に上海に到着し、ビジネスリーダーと会談し、西側主要国から規制されている中国の通信会社ファーウェイの本社を見学し、自分の子飼いで失脚したジルマ・ルセフ第36代ブラジル大統領のBRICS新開発銀行長就任式に出席しました。
BRICSとは、ブラジル、中国にインド、ロシア、南アフリカを加えた経済・地政学的な連合体です。
BRICS新開発銀行は、中国政府がアメリカの影響を過度に受けていると考える世界銀行や国際通貨基金(IMF)に対抗して立ち上げられたようです。
習近平とルラが金曜日に署名した15の協定の中には、技術における「研究・イノベーションの協力」や、両国間の「商業促進のための作業グループ」の設立といった曖昧な協定もあれば、具体的なものもありました。そのうちの3つは、メディアと通信に関連するもので、1つの覚書ではブラジル国家電気通信庁と中国工業技術省との協力を両国間で約束。2つ目の文書は「中国のメディアグループとブラジルの制度関係事務局間の覚書」。3つ目は、中国の代表的な国営プロパガンダ報道機関である新華社とブラジル通信社(EBC)との間の協力協定がなされました。
ルラ大統領は北京での習近平との会談後、態度をあからさまにしました。
アラブ首長国連邦を訪れたルラは「ロシアとの紛争の責任はウクライナにもある」と発言したり、「中国はすでに世界最大の経済大国かもしれない」と述べながらG7を批判しています。
ルラは本日、月曜日(17日)にロシアのセルゲイ・ラブロフ外相とプラナルト宮殿で会談します。
ウクライナ戦争に関するルラ大統領の一連の発言は物議を醸しており、大統領は16日、「米国がウクライナ紛争の維持に寄与している」と述べました。アメリカの外交筋によると、このスピーチはワシントンに不快感をもたらした。
ブラジルはこのまま独裁国家と歩調を合わせて進むでしょう。その結果は悲惨なものになる。